mission 4:invitation of promenade ~嫉妬と乱入~
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イースター休暇が終わって最初の登校日。
教室に入ったディーヴァを待ち構えていたのは友人と、その友人が入っているサークルの先輩だった。
「オハヨ、ディーヴァ。先輩がちょっと話があるって来てるから聞いてあげて」
「おはよう、…先輩が?」
友人はともかく今年卒業する予定だと思われる、話したこともほとんどない先輩が何の用だろう。
しかも男の先輩。
ダンテには慣れたといえども、もともと男性が苦手な部類に入るディーヴァはついつい身構えてしまう。
「えっと、…どういったご用件なんでしょうか?」
見た目はダンテほどではないが、かっこいい部類に入るだろう。
金髪に碧眼、甘いマスクで笑顔を浮かべている。
しかしディーヴァは目の前の男に興味などなく、ダンテだけで十分間に合っている。
上から下までちらっと見るディーヴァと同じく、相手もディーヴァを上から下まで見た。
その様子はちらとだけ見たディーヴァとは違い、まるで品定めするようなもの。
「思った通りだ!」
先輩は大袈裟に叫ぶと、いきなりディーヴァの手をがっしりと握った。
「え、?な、何…?」
「何って、決まってるだろう?今学期開かれるシニアプロムのことさ!君はこのボクと行くべきだ」
この先輩…ボクと行くべき、と断言しちゃってるんですけど…。
これは、プロムに誘われている…ととっていいのだろう。
手を振り払いたい思いにかられつつ、ディーヴァは作り笑いを浮かべて対応する。
「おや、嬉しいのかい?そうだろうとも!このボクにプロムに誘われて嬉しくない小鳥ちゃんはいないよね!」
「こ、小鳥ちゃん……」
『小鳥ちゃん』
その言葉にわずかだが鳥肌がたった。
小鳥だけに鳥肌が、である。
「見目麗しいボクの隣には、君のような可憐な華を飾るべきだと、そう思ってね」
「は、はあ…」
光栄だろう?
そう笑顔で続ける先輩に、ディーヴァは困ったように友人の顔を見た。
その視線に気がつき、友人は手をチョップの形にしてディーヴァと先輩の間にふりおろす。
そして両者を上手く離れさせることに成功した。
「はいはーい。先輩、ディーヴァはあまり男性に免疫ないんですよー?いきなり触れるとかはしないでくださいってあれほど言いましたよねー?」
「サラ君、邪魔をするもんじゃない!まだボクの話は…」
「せ・ん・ぱ・い?」
「……」
ドスの利いた低い声で言うと先輩は黙りこくる。
ディーヴァの友人…サラは赤みがかった茶色の髪をポニーテールに結ぶ活発な少女である。
そのアッシュグレーの瞳が細くなる時…例えば今のように瞳に怒気を混じらせている時はとても怖い。
そして、サラが入っているサークルは写真サークル。
主な活動としては卒業アルバムに載せる写真を撮ることだが、それ以外にも風景や人物、スクープ写真など自由気まま好き勝手に撮っている。
趣味全開なサークルにも関わらず、全国的な賞をとったり有名なフォトグラファーまで輩出しているというサークルだったりする。
さらには先輩へのこの態度。
本年度、サークルでは実質上サラが指揮をとっているらしいと言う噂…あながち間違いではないかもしれない。
サラはため息をついてから、ディーヴァにこっそり耳打ちした。
「ごめん、ディーヴァ。ディーヴァの話をしたら写真せがまれてさ。あんまりしつこいもんだからしかたなく見せたら…今度は気に入っちゃったらしくて」
「えっ、何それ!写真なんて初耳だよっ!いつそんな写真撮ったの!?」
学校では大抵サラと一緒にいることが多いが、写真を撮られた記憶はない。
いつの間に撮ったのか、どんな写真なのか非常に気になるところである。
少し表情を険しくしてサラに詰め寄るが、当の本人は笑ってごまかした。
「えへ?とにかくいきなり悪いっごめんね?」
「ううん、それはいいけど…って。サラ、話そらしたね」
「いいじゃんいいじゃんわたしとディーヴァの仲じゃん」
「むー」
的確な突っ込みを入れてはみたものの、ポンポンと頭をはたかれ、軽く笑い飛ばされてしまった。
そんなサラの身長はディーヴァより8センチくらい高い。
教室に入ったディーヴァを待ち構えていたのは友人と、その友人が入っているサークルの先輩だった。
「オハヨ、ディーヴァ。先輩がちょっと話があるって来てるから聞いてあげて」
「おはよう、…先輩が?」
友人はともかく今年卒業する予定だと思われる、話したこともほとんどない先輩が何の用だろう。
しかも男の先輩。
ダンテには慣れたといえども、もともと男性が苦手な部類に入るディーヴァはついつい身構えてしまう。
「えっと、…どういったご用件なんでしょうか?」
見た目はダンテほどではないが、かっこいい部類に入るだろう。
金髪に碧眼、甘いマスクで笑顔を浮かべている。
しかしディーヴァは目の前の男に興味などなく、ダンテだけで十分間に合っている。
上から下までちらっと見るディーヴァと同じく、相手もディーヴァを上から下まで見た。
その様子はちらとだけ見たディーヴァとは違い、まるで品定めするようなもの。
「思った通りだ!」
先輩は大袈裟に叫ぶと、いきなりディーヴァの手をがっしりと握った。
「え、?な、何…?」
「何って、決まってるだろう?今学期開かれるシニアプロムのことさ!君はこのボクと行くべきだ」
この先輩…ボクと行くべき、と断言しちゃってるんですけど…。
これは、プロムに誘われている…ととっていいのだろう。
手を振り払いたい思いにかられつつ、ディーヴァは作り笑いを浮かべて対応する。
「おや、嬉しいのかい?そうだろうとも!このボクにプロムに誘われて嬉しくない小鳥ちゃんはいないよね!」
「こ、小鳥ちゃん……」
『小鳥ちゃん』
その言葉にわずかだが鳥肌がたった。
小鳥だけに鳥肌が、である。
「見目麗しいボクの隣には、君のような可憐な華を飾るべきだと、そう思ってね」
「は、はあ…」
光栄だろう?
そう笑顔で続ける先輩に、ディーヴァは困ったように友人の顔を見た。
その視線に気がつき、友人は手をチョップの形にしてディーヴァと先輩の間にふりおろす。
そして両者を上手く離れさせることに成功した。
「はいはーい。先輩、ディーヴァはあまり男性に免疫ないんですよー?いきなり触れるとかはしないでくださいってあれほど言いましたよねー?」
「サラ君、邪魔をするもんじゃない!まだボクの話は…」
「せ・ん・ぱ・い?」
「……」
ドスの利いた低い声で言うと先輩は黙りこくる。
ディーヴァの友人…サラは赤みがかった茶色の髪をポニーテールに結ぶ活発な少女である。
そのアッシュグレーの瞳が細くなる時…例えば今のように瞳に怒気を混じらせている時はとても怖い。
そして、サラが入っているサークルは写真サークル。
主な活動としては卒業アルバムに載せる写真を撮ることだが、それ以外にも風景や人物、スクープ写真など自由気まま好き勝手に撮っている。
趣味全開なサークルにも関わらず、全国的な賞をとったり有名なフォトグラファーまで輩出しているというサークルだったりする。
さらには先輩へのこの態度。
本年度、サークルでは実質上サラが指揮をとっているらしいと言う噂…あながち間違いではないかもしれない。
サラはため息をついてから、ディーヴァにこっそり耳打ちした。
「ごめん、ディーヴァ。ディーヴァの話をしたら写真せがまれてさ。あんまりしつこいもんだからしかたなく見せたら…今度は気に入っちゃったらしくて」
「えっ、何それ!写真なんて初耳だよっ!いつそんな写真撮ったの!?」
学校では大抵サラと一緒にいることが多いが、写真を撮られた記憶はない。
いつの間に撮ったのか、どんな写真なのか非常に気になるところである。
少し表情を険しくしてサラに詰め寄るが、当の本人は笑ってごまかした。
「えへ?とにかくいきなり悪いっごめんね?」
「ううん、それはいいけど…って。サラ、話そらしたね」
「いいじゃんいいじゃんわたしとディーヴァの仲じゃん」
「むー」
的確な突っ込みを入れてはみたものの、ポンポンと頭をはたかれ、軽く笑い飛ばされてしまった。
そんなサラの身長はディーヴァより8センチくらい高い。