mission 28:sleepy hollow ~都市伝説~
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はてさて、ちょっとした観光旅行でやってきましたニューヨークシティ、マンハッタン島。
以前はディーヴァの友人のマラソン応援があったため来たくらいの場所だが、いざ来てみると遠いようでいて以外と近く感じる。
「しっかしやっぱ背中がスースーして心もとないな」
ダンテがTシャツを着た自分の背中を確かめる。
旅行するに当たり、リベリオンは置いてきたため、そこにいつも吊り下げている愛剣はない。
「エボニーとアイボリーがあれば充分でしょ?それとも剣がないといざって時、戦えない?」
「ハッ!リベリオンがなくたってディーヴァ1人くらい守れるっての!」
ディーヴァがそう聞けば、ダンテは胸を叩いて豪語した。
「うーん。守れる守れないじゃなくて、戦えないか聞いたんだけどな…」
そんなディーヴァのスカートの中、隠された太ももには、珍しいことに一丁の銃がある。
ダンテがたまには持っていけ、というのでしかたなく持ってきたが、正直なところ重くて苦手である。
「まあ、いいか。それよりお金おろしてきちゃうから座って待ってて」
「ああ」
実は今、ニューヨークの銀行にいる。
事前に旅行代金をおろして支払ったはいいが、旅行中に使うためのお金を持ってくるのを忘れてしまったのだ。
ダンテもディーヴァも、2人揃ってうっかり屋過ぎる。
自分の呼び出し番号の呼ばれたディーヴァは、席を立ち銀行員の待つカウンターへ。
ダンテはディーヴァの後ろ姿を見守りながら、長椅子にて待っていた。
「えーと。下ろすの、いくらにしよう。
1000$じゃさすがに多すぎだよね…」
いくら下ろそうか迷うディーヴァの隣、帽子を目深に被った男が、いきなり銀行員に叫んだ。
「ありったけの金を出せ!!」
そして、響き渡る一発の銃声と共に、その周りにぞろぞろと数人の男達が集まる。
集団での銀行強盗だ。
「きゃあ!」
そして、一番近くにいたディーヴァは、あっという間に人質にと抑えられた。
太ももの銃に手をやる余裕すら皆無だ。
…なんてついてないのだろうか。
「金を出さねぇとこいつらをひとりひとり殺してくからな!」
見れば、他の客も人質に捕らわれている。
人命優先と、銀行員はあわてたように大きな袋に紙幣を詰め込み出した。
ダンテはその様子を口をあんぐり開けて見ているのだが、そんなダンテとディーヴァの目が合った。
お互い、困ったように目配せあい、密やかにため息をついた。
確かに銀行強盗も怖いし、突きつけられた銃も恐ろしいが、ディーヴァにしてみれば悪魔の方が何倍も恐ろしい。
が、ダンテならなんとかしてくれるだろうと信じている。
人間の悪党などダンテにかかれば赤子の手をひねるより簡単にのせるからだ。
「はぁ…ったく」
よっこいせと立ち上がり、ダンテは何事も起こっていないかのようにゆったりと歩き出す。
気だるそうにしながら、犯人達に向き直った。
「おい、てめぇら」
「な、なんだ貴様!警察か!」
「う、動くなっ!こいつらがどうなってもいいのか!!」
気がついた犯人が、次々に銃を人質に向ける。
人質に向けようがダンテに向けようがあまり変わらないが、ダンテに向けなかっただけ、頭がいいと言えようか。
「サツなんかと一緒にするなっての。撃てるなら撃ってみろって」
「ヤロォ…!どうなってもしらんからな!」
捕まえていたディーヴァに向かって、震える銃口を向ける男。
「ひぇぇっ」
さすがのディーヴァも、これには少し焦った。
しかし、ダンテは大丈夫だとディーヴァにのみわかるような目で見つめた。
以前はディーヴァの友人のマラソン応援があったため来たくらいの場所だが、いざ来てみると遠いようでいて以外と近く感じる。
「しっかしやっぱ背中がスースーして心もとないな」
ダンテがTシャツを着た自分の背中を確かめる。
旅行するに当たり、リベリオンは置いてきたため、そこにいつも吊り下げている愛剣はない。
「エボニーとアイボリーがあれば充分でしょ?それとも剣がないといざって時、戦えない?」
「ハッ!リベリオンがなくたってディーヴァ1人くらい守れるっての!」
ディーヴァがそう聞けば、ダンテは胸を叩いて豪語した。
「うーん。守れる守れないじゃなくて、戦えないか聞いたんだけどな…」
そんなディーヴァのスカートの中、隠された太ももには、珍しいことに一丁の銃がある。
ダンテがたまには持っていけ、というのでしかたなく持ってきたが、正直なところ重くて苦手である。
「まあ、いいか。それよりお金おろしてきちゃうから座って待ってて」
「ああ」
実は今、ニューヨークの銀行にいる。
事前に旅行代金をおろして支払ったはいいが、旅行中に使うためのお金を持ってくるのを忘れてしまったのだ。
ダンテもディーヴァも、2人揃ってうっかり屋過ぎる。
自分の呼び出し番号の呼ばれたディーヴァは、席を立ち銀行員の待つカウンターへ。
ダンテはディーヴァの後ろ姿を見守りながら、長椅子にて待っていた。
「えーと。下ろすの、いくらにしよう。
1000$じゃさすがに多すぎだよね…」
いくら下ろそうか迷うディーヴァの隣、帽子を目深に被った男が、いきなり銀行員に叫んだ。
「ありったけの金を出せ!!」
そして、響き渡る一発の銃声と共に、その周りにぞろぞろと数人の男達が集まる。
集団での銀行強盗だ。
「きゃあ!」
そして、一番近くにいたディーヴァは、あっという間に人質にと抑えられた。
太ももの銃に手をやる余裕すら皆無だ。
…なんてついてないのだろうか。
「金を出さねぇとこいつらをひとりひとり殺してくからな!」
見れば、他の客も人質に捕らわれている。
人命優先と、銀行員はあわてたように大きな袋に紙幣を詰め込み出した。
ダンテはその様子を口をあんぐり開けて見ているのだが、そんなダンテとディーヴァの目が合った。
お互い、困ったように目配せあい、密やかにため息をついた。
確かに銀行強盗も怖いし、突きつけられた銃も恐ろしいが、ディーヴァにしてみれば悪魔の方が何倍も恐ろしい。
が、ダンテならなんとかしてくれるだろうと信じている。
人間の悪党などダンテにかかれば赤子の手をひねるより簡単にのせるからだ。
「はぁ…ったく」
よっこいせと立ち上がり、ダンテは何事も起こっていないかのようにゆったりと歩き出す。
気だるそうにしながら、犯人達に向き直った。
「おい、てめぇら」
「な、なんだ貴様!警察か!」
「う、動くなっ!こいつらがどうなってもいいのか!!」
気がついた犯人が、次々に銃を人質に向ける。
人質に向けようがダンテに向けようがあまり変わらないが、ダンテに向けなかっただけ、頭がいいと言えようか。
「サツなんかと一緒にするなっての。撃てるなら撃ってみろって」
「ヤロォ…!どうなってもしらんからな!」
捕まえていたディーヴァに向かって、震える銃口を向ける男。
「ひぇぇっ」
さすがのディーヴァも、これには少し焦った。
しかし、ダンテは大丈夫だとディーヴァにのみわかるような目で見つめた。