mission 28:sleepy hollow ~都市伝説~
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悲観に暮れるディーヴァの横で、ダンテがサラリという。
「でも、メシの心配はしなくて大丈夫だぜ」
「へ?」
がば、と枕から顔を上げてダンテを見る。
ダンテはニヤニヤ笑ってディーヴァを見下ろしているのだが、手を後ろに回しているのをみるに、何か隠しているようだった。
「ってことで、体力補給にアサメシだ」
そして、ディーヴァの目の前にずずいと差し出されるトレー。
そこからは焼かれたチーズからの独特のいい匂いと、焼き立てパンのバターの香り、トマトクリームスープの濃厚な香りがしていた。
「うわぁ、美味しそう。ダンテが用意してくれたの?」
「ああ、と言っても、オレがしたのは買い物とスープを温めただけだがな」
肩をすくめてトレーの中を説明するダンテ。
「これは通りのベーカリーで買ってきたチーズクロワッサンとセットのサラダ。
こっちは見ての通り夜の余りのスープだ」
「ううん、用意してくれただけで十分だよ。ありがとう、嬉しいな」
「お、おう…」
ぽりぽりと頬をかき、ダンテは照れているようだ。
ごまかすようにトレーの端にあるティーカップを持ち上げ、差し出してきた。
「まずはお目覚めのお紅茶をどうぞ、お姫様」
が、ディーヴァは腰の痛みで起きるに起きられない。
「…っと、起きれるか?」
ダンテはディーヴァの首の後ろと膝裏に手を入れ、負担がかからぬように気を付けて、ディーヴァを抱き起こした。
ベッドに座ってその背にクッションを敷きながら、ディーヴァはなんとか腰かける。
「あ、ありがと…なんか優しいね」
「まあ、気絶させるほどしたのはオレだし…」
「ダンテなりの罪滅ぼしってわけかぁ…」
「そんなとこだ」
執事に給仕でもされているかのような気分にさせる、ダンテの甲斐甲斐しさ。
いや、この場合は介護とでもいった方がよろしいか。
目覚めの一杯を、ダンテとならんでいただきながら会話する。
そのままベッドで食事をとることになるだろうが、その点については目をつぶっていただきたい。
「そういえばシーツも洗ったの?」
「いや、交換しただけ。オレは洗濯機に嫌われてるもんでね。下に丸めて置いといたからよろしく頼む」
クスクス笑って、クロワッサンをぱくり。
サクッ。
生地にかかったパルミジャーノチーズとバターの香りが口に広がって美味しかった。
「りょーかい。嫌われてるんじゃなくて使い方間違えてるだけなんだけどね」
「でも、やっぱり家事はオレよりお前のが上手くできる。こういう料理もな」
スープを啜ってディーヴァの料理の上手さも伝える。
ダンテがスープなど作ろうとした日には、ただ野菜をそのまま入れて茹でた中に、塩コショウあたりザバーッと入れておしまいだろう。
「慣れてるからだよ。
でもさ、あたしのことは綺麗にしてくれたんだね。起きたら体も髪も綺麗になっててびっくりしたよ」
「掃除やらシーツ交換やらは苦手だが、ディーヴァの掃除と衣装交換は得意だからな。体のいたるところを丁寧に、綺麗にさせてもらった」
いたるところを丁寧に…。
想像したら、恥ずかしくなってきて、顔に熱が集まってくる。
「今ならお前のホクロの数も言えるが、教えてやろうか?」
「ふぇぇ!い、いらないっ!」
そして、そのダンテの余計な一言で、昨夜のことを思いだしてさらに真っ赤になってしまった。
「悪い悪い」
「で、なんで高校の制服?」
ここへきてようやく本題に入るディーヴァ。
クローゼットをあければ、そこには簡単に着替えさせられる服が他にたくさんあるのに、しまってあった制服にわざわざ着替えさせる意味がわからない。
「次は制服を着てヤろうぜ。制服着衣プレ」
「ダンテ、もう黙ろうか?」
ディーヴァはダンテの口に、クロワッサンを押し込んだ。
「でも、メシの心配はしなくて大丈夫だぜ」
「へ?」
がば、と枕から顔を上げてダンテを見る。
ダンテはニヤニヤ笑ってディーヴァを見下ろしているのだが、手を後ろに回しているのをみるに、何か隠しているようだった。
「ってことで、体力補給にアサメシだ」
そして、ディーヴァの目の前にずずいと差し出されるトレー。
そこからは焼かれたチーズからの独特のいい匂いと、焼き立てパンのバターの香り、トマトクリームスープの濃厚な香りがしていた。
「うわぁ、美味しそう。ダンテが用意してくれたの?」
「ああ、と言っても、オレがしたのは買い物とスープを温めただけだがな」
肩をすくめてトレーの中を説明するダンテ。
「これは通りのベーカリーで買ってきたチーズクロワッサンとセットのサラダ。
こっちは見ての通り夜の余りのスープだ」
「ううん、用意してくれただけで十分だよ。ありがとう、嬉しいな」
「お、おう…」
ぽりぽりと頬をかき、ダンテは照れているようだ。
ごまかすようにトレーの端にあるティーカップを持ち上げ、差し出してきた。
「まずはお目覚めのお紅茶をどうぞ、お姫様」
が、ディーヴァは腰の痛みで起きるに起きられない。
「…っと、起きれるか?」
ダンテはディーヴァの首の後ろと膝裏に手を入れ、負担がかからぬように気を付けて、ディーヴァを抱き起こした。
ベッドに座ってその背にクッションを敷きながら、ディーヴァはなんとか腰かける。
「あ、ありがと…なんか優しいね」
「まあ、気絶させるほどしたのはオレだし…」
「ダンテなりの罪滅ぼしってわけかぁ…」
「そんなとこだ」
執事に給仕でもされているかのような気分にさせる、ダンテの甲斐甲斐しさ。
いや、この場合は介護とでもいった方がよろしいか。
目覚めの一杯を、ダンテとならんでいただきながら会話する。
そのままベッドで食事をとることになるだろうが、その点については目をつぶっていただきたい。
「そういえばシーツも洗ったの?」
「いや、交換しただけ。オレは洗濯機に嫌われてるもんでね。下に丸めて置いといたからよろしく頼む」
クスクス笑って、クロワッサンをぱくり。
サクッ。
生地にかかったパルミジャーノチーズとバターの香りが口に広がって美味しかった。
「りょーかい。嫌われてるんじゃなくて使い方間違えてるだけなんだけどね」
「でも、やっぱり家事はオレよりお前のが上手くできる。こういう料理もな」
スープを啜ってディーヴァの料理の上手さも伝える。
ダンテがスープなど作ろうとした日には、ただ野菜をそのまま入れて茹でた中に、塩コショウあたりザバーッと入れておしまいだろう。
「慣れてるからだよ。
でもさ、あたしのことは綺麗にしてくれたんだね。起きたら体も髪も綺麗になっててびっくりしたよ」
「掃除やらシーツ交換やらは苦手だが、ディーヴァの掃除と衣装交換は得意だからな。体のいたるところを丁寧に、綺麗にさせてもらった」
いたるところを丁寧に…。
想像したら、恥ずかしくなってきて、顔に熱が集まってくる。
「今ならお前のホクロの数も言えるが、教えてやろうか?」
「ふぇぇ!い、いらないっ!」
そして、そのダンテの余計な一言で、昨夜のことを思いだしてさらに真っ赤になってしまった。
「悪い悪い」
「で、なんで高校の制服?」
ここへきてようやく本題に入るディーヴァ。
クローゼットをあければ、そこには簡単に着替えさせられる服が他にたくさんあるのに、しまってあった制服にわざわざ着替えさせる意味がわからない。
「次は制服を着てヤろうぜ。制服着衣プレ」
「ダンテ、もう黙ろうか?」
ディーヴァはダンテの口に、クロワッサンを押し込んだ。