mission 27:cruel kind and patience ~本音と気遣い~
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それから約一刻ほど。
落ち込んでいるなんて嘘のようにへらへらと笑顔を浮かべる、赤ら顔のディーヴァが、帰ってきた。
「ダンテ~、たっだいま~!」
「おかえ…って酒くさっ!ディーヴァ、お前かなり酔ってるな」
「えへへ、酔ってないよぉ~」
「酔ってるやつはみんなそう言うんだ」
にこにこ笑顔で言われ、ついついこちらもつられそうになるダンテだが、そこはグッと抑えてディーヴァを連れ帰ってきたレディに非難がましい目を向ける。
「…おい、レディお前何杯飲ませた」
「あら、2杯しか飲ませてないわよ?ただ、飲んだのはストロング・マティーニとニコラシカだけど」
「げ、んなアルコール度数の高ぇもん飲ますんじゃねぇって」
実は、ディーヴァの飲んでいた『ストロング・マティーニ』と2杯目の『ニコラシカ』は揃いも揃って度数が高い。
ストロング・マティーニは、ジンとカルヴァドスというリンゴのブランデーのカクテルであり、ほぼアルコールしか使っていない。
ニコラシカは液体部分がほぼブランデーであり、やはりアルコールばかりが使われる高い度数のカクテルである。
「酔った恋人がみられてよかったじゃない。せいぜい『仲良くごゆっくり』どうぞ?
じゃ、ディーヴァに楽しかった、また行きましょうと伝えておいてね」
そう言い残し、レディはそそくさと出ていき、扉の裏へと消えた。
「ちょ、レディ!!『仲良くごゆっくり』って……ったく」
ちらっ。
自分に張り付いてくる笑顔のディーヴァに愛しさが溢れる。
その微笑む目元に、熟れた唇に、赤い頬に、…すべてに目が釘付けだ。
ダンテはわずかに目を逸らすと、ディーヴァを引き連れたまま冷蔵庫まで移動し、冷たいミネラルウォーターを火照っているであろう頬にピトッと当てた。
「ほら、ディーヴァ酔い醒ませ」
「うわぁ、ちべたい…!」
なんだか嬉しそうなディーヴァ。
渡された水を飲むと、そのまま眠くなったのかソファーへトテトテ移動し…。
「ねむぃ…」
眠ってしまった。
「は…?まぁいいけど、寝るのはやいなディーヴァ…」
ディーヴァの酔いのパターンが掴めない。
笑い上戸になったり、泣いてみたり、本音を言ったり…かと思えば寝落ちる。
ダンテは、ディーヴァが今もまだ着たままだった上着を脱がすと、ゆっくり愛しむようにその頭を撫でるのだった。
が、数刻後、突如その瞳が見開かれた。
隣に座り雑誌を読みながら、たまにチラチラ様子をみていたダンテの目と合う。
「うわっと!ディーヴァ、起き…」
「お風呂入る」
ダンテの言葉を無視して、むくっと起き上がったディーヴァが、その場でストリップを始めた。
前に酒を飲んだ時も、ディーヴァは暑いと言いながら脱ごうとしたっけ…。
今回の酔いも、まだ醒めていないようだ。
「脱ぐなよ!」
「やっ!お風呂入りたい…」
「はぁ…風呂沸かしてきてやるから、もう少しお前が落ち着いたらな?」
風呂に湯が張れた頃には酔いが醒めているだろう、ダンテはどうにかディーヴァを言い宥め、頷かせた。
「よし、イイコだ」
これでは恋人同士と言うより、ペットと飼い主のような気がしてしまう。
夜も深くなってきた今、考えることは徐々にいやらしい方へ…ペットなディーヴァとそれを良いように調教するご主人様の自分へと、傾きそうになっていく。
ほんとは、そうしたい。
そういう考えに走っていたい。
と、そこまで考えて、ダンテは自分の考えを振り払った。
今度は自分の分もミネラルウォーターを取り、思いきり傾けた。
落ち込んでいるなんて嘘のようにへらへらと笑顔を浮かべる、赤ら顔のディーヴァが、帰ってきた。
「ダンテ~、たっだいま~!」
「おかえ…って酒くさっ!ディーヴァ、お前かなり酔ってるな」
「えへへ、酔ってないよぉ~」
「酔ってるやつはみんなそう言うんだ」
にこにこ笑顔で言われ、ついついこちらもつられそうになるダンテだが、そこはグッと抑えてディーヴァを連れ帰ってきたレディに非難がましい目を向ける。
「…おい、レディお前何杯飲ませた」
「あら、2杯しか飲ませてないわよ?ただ、飲んだのはストロング・マティーニとニコラシカだけど」
「げ、んなアルコール度数の高ぇもん飲ますんじゃねぇって」
実は、ディーヴァの飲んでいた『ストロング・マティーニ』と2杯目の『ニコラシカ』は揃いも揃って度数が高い。
ストロング・マティーニは、ジンとカルヴァドスというリンゴのブランデーのカクテルであり、ほぼアルコールしか使っていない。
ニコラシカは液体部分がほぼブランデーであり、やはりアルコールばかりが使われる高い度数のカクテルである。
「酔った恋人がみられてよかったじゃない。せいぜい『仲良くごゆっくり』どうぞ?
じゃ、ディーヴァに楽しかった、また行きましょうと伝えておいてね」
そう言い残し、レディはそそくさと出ていき、扉の裏へと消えた。
「ちょ、レディ!!『仲良くごゆっくり』って……ったく」
ちらっ。
自分に張り付いてくる笑顔のディーヴァに愛しさが溢れる。
その微笑む目元に、熟れた唇に、赤い頬に、…すべてに目が釘付けだ。
ダンテはわずかに目を逸らすと、ディーヴァを引き連れたまま冷蔵庫まで移動し、冷たいミネラルウォーターを火照っているであろう頬にピトッと当てた。
「ほら、ディーヴァ酔い醒ませ」
「うわぁ、ちべたい…!」
なんだか嬉しそうなディーヴァ。
渡された水を飲むと、そのまま眠くなったのかソファーへトテトテ移動し…。
「ねむぃ…」
眠ってしまった。
「は…?まぁいいけど、寝るのはやいなディーヴァ…」
ディーヴァの酔いのパターンが掴めない。
笑い上戸になったり、泣いてみたり、本音を言ったり…かと思えば寝落ちる。
ダンテは、ディーヴァが今もまだ着たままだった上着を脱がすと、ゆっくり愛しむようにその頭を撫でるのだった。
が、数刻後、突如その瞳が見開かれた。
隣に座り雑誌を読みながら、たまにチラチラ様子をみていたダンテの目と合う。
「うわっと!ディーヴァ、起き…」
「お風呂入る」
ダンテの言葉を無視して、むくっと起き上がったディーヴァが、その場でストリップを始めた。
前に酒を飲んだ時も、ディーヴァは暑いと言いながら脱ごうとしたっけ…。
今回の酔いも、まだ醒めていないようだ。
「脱ぐなよ!」
「やっ!お風呂入りたい…」
「はぁ…風呂沸かしてきてやるから、もう少しお前が落ち着いたらな?」
風呂に湯が張れた頃には酔いが醒めているだろう、ダンテはどうにかディーヴァを言い宥め、頷かせた。
「よし、イイコだ」
これでは恋人同士と言うより、ペットと飼い主のような気がしてしまう。
夜も深くなってきた今、考えることは徐々にいやらしい方へ…ペットなディーヴァとそれを良いように調教するご主人様の自分へと、傾きそうになっていく。
ほんとは、そうしたい。
そういう考えに走っていたい。
と、そこまで考えて、ダンテは自分の考えを振り払った。
今度は自分の分もミネラルウォーターを取り、思いきり傾けた。