mission 27:cruel kind and patience ~本音と気遣い~
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ふと、思い返すレディ。
「そういえばあいつ…飲みに行く許可よく出したわよね。絶対却下すると思ったわ」
「…っ……」
その瞬間、ディーヴァの瞳から止めどなく溢れてこぼれ落ちる涙。
レディはギョッとして目を見開いた。
「ど、どうしたの!?…ディーヴァ、もしかして……ダンテと何かあったの?」
ディーヴァは、今のダンテと自分の状態をレディに話してみた。
どこかよそよそしい、ダンテじゃないようなダンテについて事細かに…。
「そうだったの…。喧嘩もしてないようだし、何かきっかけがあったはず。心当たりは?」
「心当たり…」
拒んだから?
あの夜は、あと少しで繋がるっていうときになって、ディーヴァが泣きわめいてお流れになってしまった。
ダンテは笑って許していたが、本当はすごく怒って…いや、気持ちが冷めてしまった…?
「ねえ、レディ」
「んー?」
「セックスって何なんだろうね」
「…ゴホッ!」
まさかディーヴァの口からそんな言葉が飛び出すとは思わなかった。
「女の子が痛いことをするのがセックスなのかな?」
それはまるで幅広の鋭いナイフを刺すかのように、ディーヴァには凶器に思えた。
「人によるけど女からしたら、大事なとこに異物をいれる、ただそれだけの行為に感じるかもね」
あくまでも男を主体にして、男が気持ちよいように振る舞って考えれば、である。
でも、その行為の意味はそれだけじゃない。
「ただ…それでもしたいと、心だけでなく体と体で繋がりたいと思わせるのが、愛なんじゃないかしら。
幸せなことなんだと思うわよ」
「『愛』…『幸せ』……痛いのに?」
不安気にその瞳が揺れる。
ディーヴァの頭を、ダンテがするように小さく撫でて、レディは続けた。
「きっと、最初は少し痛いかもしれない。けど、すぐに楽になるわよ」
「…あたし、ほんのちょっとですごく痛かったよ。だから、その時はやめたの」
「なるほどね」
ダンテ、ご愁傷さま。
レディは心の中で、ダンテに向けて呟いてみる。
「友達からは気持ちいいって聞いたりもしたの。けど、そんなのほんとなのかな……」
「それも人によるんじゃない?相手が上手いか下手か、そういうのにもかかってるわ。
相手が下手なら痛いだけでおわる…とかね」
「わぁ…なんだかこわいね」
余計に不安がるディーヴァだが、ダンテに限って下手なんてことあるのだろうか。
レディにはなんとなくだが、そんなこと考えられなかった。
「そのへんに関してなら大丈夫だと思うけど。
あいつ、そういうの詳しそうだし、自分だけでなくディーヴァが気持ちよくなれるよう考えてる……はず」
「うん…ダンテ変態だもんね」
おい変態呼ばわりされているぞダンテ。
もしかしたら今頃、くしゃみしているかもしれない。
「ディーヴァは、ダンテに身を任せておけばいいと思うけど…。
考え過ぎたって頭でっかちになるし不安が増しちゃうわ」
その時、ディーヴァの前に二杯目たるニコラシカが届いた。
レディの前にも、縁に塩がついたグラスが。
「さ、もうちょっと飲みましょう?せっかく飲みに来たんだからね」
「…ん。ゴメンね、変なこと聞いて」
「いいのよ」
ディーヴァは自分の話した内容を振り返ると、恥ずかしさからかそれを忘れるように、出されたカクテルに集中した。
「そういえばあいつ…飲みに行く許可よく出したわよね。絶対却下すると思ったわ」
「…っ……」
その瞬間、ディーヴァの瞳から止めどなく溢れてこぼれ落ちる涙。
レディはギョッとして目を見開いた。
「ど、どうしたの!?…ディーヴァ、もしかして……ダンテと何かあったの?」
ディーヴァは、今のダンテと自分の状態をレディに話してみた。
どこかよそよそしい、ダンテじゃないようなダンテについて事細かに…。
「そうだったの…。喧嘩もしてないようだし、何かきっかけがあったはず。心当たりは?」
「心当たり…」
拒んだから?
あの夜は、あと少しで繋がるっていうときになって、ディーヴァが泣きわめいてお流れになってしまった。
ダンテは笑って許していたが、本当はすごく怒って…いや、気持ちが冷めてしまった…?
「ねえ、レディ」
「んー?」
「セックスって何なんだろうね」
「…ゴホッ!」
まさかディーヴァの口からそんな言葉が飛び出すとは思わなかった。
「女の子が痛いことをするのがセックスなのかな?」
それはまるで幅広の鋭いナイフを刺すかのように、ディーヴァには凶器に思えた。
「人によるけど女からしたら、大事なとこに異物をいれる、ただそれだけの行為に感じるかもね」
あくまでも男を主体にして、男が気持ちよいように振る舞って考えれば、である。
でも、その行為の意味はそれだけじゃない。
「ただ…それでもしたいと、心だけでなく体と体で繋がりたいと思わせるのが、愛なんじゃないかしら。
幸せなことなんだと思うわよ」
「『愛』…『幸せ』……痛いのに?」
不安気にその瞳が揺れる。
ディーヴァの頭を、ダンテがするように小さく撫でて、レディは続けた。
「きっと、最初は少し痛いかもしれない。けど、すぐに楽になるわよ」
「…あたし、ほんのちょっとですごく痛かったよ。だから、その時はやめたの」
「なるほどね」
ダンテ、ご愁傷さま。
レディは心の中で、ダンテに向けて呟いてみる。
「友達からは気持ちいいって聞いたりもしたの。けど、そんなのほんとなのかな……」
「それも人によるんじゃない?相手が上手いか下手か、そういうのにもかかってるわ。
相手が下手なら痛いだけでおわる…とかね」
「わぁ…なんだかこわいね」
余計に不安がるディーヴァだが、ダンテに限って下手なんてことあるのだろうか。
レディにはなんとなくだが、そんなこと考えられなかった。
「そのへんに関してなら大丈夫だと思うけど。
あいつ、そういうの詳しそうだし、自分だけでなくディーヴァが気持ちよくなれるよう考えてる……はず」
「うん…ダンテ変態だもんね」
おい変態呼ばわりされているぞダンテ。
もしかしたら今頃、くしゃみしているかもしれない。
「ディーヴァは、ダンテに身を任せておけばいいと思うけど…。
考え過ぎたって頭でっかちになるし不安が増しちゃうわ」
その時、ディーヴァの前に二杯目たるニコラシカが届いた。
レディの前にも、縁に塩がついたグラスが。
「さ、もうちょっと飲みましょう?せっかく飲みに来たんだからね」
「…ん。ゴメンね、変なこと聞いて」
「いいのよ」
ディーヴァは自分の話した内容を振り返ると、恥ずかしさからかそれを忘れるように、出されたカクテルに集中した。