mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やっとできたー!!」
小石や枝を使ってほんわかかわいい顔を作り、バケツを被せて雪だるま完成!!
喜ぶディーヴァがダンテを呼ぼうと振り向いた瞬間、雪だるまに何かがすごい勢いで突っ込んできた。
「へ…?」
雪だるまのお腹から足が生えている。
背中側を見れば、そこにはダンテの頭があり、ダンテが雪だるまに突っ込んできたらしかった。
「よぉ、ディーヴァ。つるっと滑って突っ込んじまった」
「ああああぁ…できたばっかりの雪だるまちゃんがぁ…」
あまりのショックに、消え入りそうな声が口から漏れる。
「悪い…でもまずはオレを心配しろよ」
「ぐすん。ダンテはそのまま雪だるまになってるといいんだ…」
「なんでだよ、謝っただろが」
作るのが大変だった分、思い入れも強いもの。
謝られても、ディーヴァはすぐ許すことが出来なかった。
「なんでも!
って、あーあ……。けっこう散らかしたねぇ…」
周りを見渡せば、雪合戦の激しさを物語る惨状。
よく考えたら、雪合戦の参加者はダンテと魔具達という悪魔の力を持つ者であり、普通の遊びと同レベルのわけがなかった。
「「「『『ごめんなさい』』」」」
魔具達もダンテ同様、ディーヴァに素直に謝ったのであった。
「いいよ、ダンテに雪ぶつけていいって言ったのはあたしだもの。それはともかく、雪掻きしても結局雪がなくなるわけじゃないから邪魔だよねぇ…」
ボタ山のようにぼっちにされた大量の雪。
少しするとカチカチに凍りついて、余計に溶けにくくなり、いつまでも残ることだろう。
「なら、全部溶かしてやるよ」
いつのまにやら雪だるまから抜け出したらしいダンテが言う。
そしてアグニとルドラを持つと、雪掻きしてできた雪山に向かって……。
「テムペストオオォ!!」
「ちょ、ダンテそんな火力でやったら…!」
ディーヴァが止めるも時すでに遅し。
ダンテの放つ大火力の嵐が、雪山に向かって一直線!
ジュッという音と共にドドドド…と地鳴りが響き渡った。
「んぁ?」
雪山があったであろう場所に振り返ったダンテは、自分の作った洪水に飲み込まれた。
***
「あ゙ー、動いたら腹減ったなー」
全員で事務所に戻ると、濡れた服を着替えてぐったりソファーに体を沈み込ませるダンテ。
それにならうようにして、魔具達までもがその周辺に集まる。
ディーヴァは苦笑しながら、お茶とクッキーを置いた。
「そうだね~あたしもお腹空いちゃった!お茶飲んで一息入れたら、色々準備しよ?今は取り合えずクッキー食べててね」
「クッキーでオレの腹の虫が満足すると思うか?」
「人間の菓子はちょっとねぇ…私も空腹だわぁ…」
「我も魔力が足りぬ…」
ダンテはなんとでもなるだろうから置いておくとして。
強化されても、魔力値が最大値まで回復されているわけではない魔具達は魔力を所望。
魔具も腹(魔力)くらい減る。
「ふむ。ダンテの奴が思いきり魔人化状態で酷使してきたからな…」
『ベオウルフ、お主はいいではないか』
『前にディーヴァからもらった血の力…未だに残っておろう?』
『『ずるいぞ!』』
いつまで経っても武器の姿をしたままのアグニとルドラがブーブーとベオウルフに文句を垂れる。
それを聞いていたダンテは、天使の力の凄さに改めて感心した。
「悪魔にはよく効く最強にして甘味なドラッグ『sweet blood』ってのは伊達じゃねぇな…」
「ほぅ…『sweet blood』、か」
「あら、そんなに甘いの…?」
『最強…とな?』
『傀儡の体が手に入るのも近い…?』
じぃーーー…
魔具達の視線が、ディーヴァに集まる。
「…ぇ、あたし…?やぁだ、勘弁してよ……?」
「冗談冗談」
「人間の食事で補うことだって少しはできる」
ダンテも魔具達も、冗談と言うが、魔具達の目はディーヴァから見れば、けっこう本気に見えたそうな。
「あー…それで、お祝いの準備だよね。
いっぱい作らないと…何にしよっかな」
「ピザ」
ピザ好き半魔の即答。
「いいよ。大きいの焼けばみんなで食べれるし。…ならダンテ、お買い物頼むね」
「え、オレ、今腹が減って…もが!」
断ろうとしたダンテの口に、五枚ものクッキーが差し込まれた。
「はいクッキー。行ってらっしゃい、ダンテ」
「…わかったよ」
カップに残っていた紅茶でそれを流し込みつつ、ダンテは頷いた。
「何買えばいい?」
「ええと、製菓用チョコレートをたっぷりとー、生クリームとー、あとダンテがピザに乗っけたい物なんでも。あ、モッツァレラチーズは絶対買ってきてね?」
「イチゴは?」
「…買っていいよ」
「なら行こう」
ダンテを語るときには、ピザだけでなくイチゴ…つまりストロベリーサンデーも外せぬ好物。
イチゴのお許しが出たダンテは、嬉々として出掛けていった。
小石や枝を使ってほんわかかわいい顔を作り、バケツを被せて雪だるま完成!!
喜ぶディーヴァがダンテを呼ぼうと振り向いた瞬間、雪だるまに何かがすごい勢いで突っ込んできた。
「へ…?」
雪だるまのお腹から足が生えている。
背中側を見れば、そこにはダンテの頭があり、ダンテが雪だるまに突っ込んできたらしかった。
「よぉ、ディーヴァ。つるっと滑って突っ込んじまった」
「ああああぁ…できたばっかりの雪だるまちゃんがぁ…」
あまりのショックに、消え入りそうな声が口から漏れる。
「悪い…でもまずはオレを心配しろよ」
「ぐすん。ダンテはそのまま雪だるまになってるといいんだ…」
「なんでだよ、謝っただろが」
作るのが大変だった分、思い入れも強いもの。
謝られても、ディーヴァはすぐ許すことが出来なかった。
「なんでも!
って、あーあ……。けっこう散らかしたねぇ…」
周りを見渡せば、雪合戦の激しさを物語る惨状。
よく考えたら、雪合戦の参加者はダンテと魔具達という悪魔の力を持つ者であり、普通の遊びと同レベルのわけがなかった。
「「「『『ごめんなさい』』」」」
魔具達もダンテ同様、ディーヴァに素直に謝ったのであった。
「いいよ、ダンテに雪ぶつけていいって言ったのはあたしだもの。それはともかく、雪掻きしても結局雪がなくなるわけじゃないから邪魔だよねぇ…」
ボタ山のようにぼっちにされた大量の雪。
少しするとカチカチに凍りついて、余計に溶けにくくなり、いつまでも残ることだろう。
「なら、全部溶かしてやるよ」
いつのまにやら雪だるまから抜け出したらしいダンテが言う。
そしてアグニとルドラを持つと、雪掻きしてできた雪山に向かって……。
「テムペストオオォ!!」
「ちょ、ダンテそんな火力でやったら…!」
ディーヴァが止めるも時すでに遅し。
ダンテの放つ大火力の嵐が、雪山に向かって一直線!
ジュッという音と共にドドドド…と地鳴りが響き渡った。
「んぁ?」
雪山があったであろう場所に振り返ったダンテは、自分の作った洪水に飲み込まれた。
***
「あ゙ー、動いたら腹減ったなー」
全員で事務所に戻ると、濡れた服を着替えてぐったりソファーに体を沈み込ませるダンテ。
それにならうようにして、魔具達までもがその周辺に集まる。
ディーヴァは苦笑しながら、お茶とクッキーを置いた。
「そうだね~あたしもお腹空いちゃった!お茶飲んで一息入れたら、色々準備しよ?今は取り合えずクッキー食べててね」
「クッキーでオレの腹の虫が満足すると思うか?」
「人間の菓子はちょっとねぇ…私も空腹だわぁ…」
「我も魔力が足りぬ…」
ダンテはなんとでもなるだろうから置いておくとして。
強化されても、魔力値が最大値まで回復されているわけではない魔具達は魔力を所望。
魔具も腹(魔力)くらい減る。
「ふむ。ダンテの奴が思いきり魔人化状態で酷使してきたからな…」
『ベオウルフ、お主はいいではないか』
『前にディーヴァからもらった血の力…未だに残っておろう?』
『『ずるいぞ!』』
いつまで経っても武器の姿をしたままのアグニとルドラがブーブーとベオウルフに文句を垂れる。
それを聞いていたダンテは、天使の力の凄さに改めて感心した。
「悪魔にはよく効く最強にして甘味なドラッグ『sweet blood』ってのは伊達じゃねぇな…」
「ほぅ…『sweet blood』、か」
「あら、そんなに甘いの…?」
『最強…とな?』
『傀儡の体が手に入るのも近い…?』
じぃーーー…
魔具達の視線が、ディーヴァに集まる。
「…ぇ、あたし…?やぁだ、勘弁してよ……?」
「冗談冗談」
「人間の食事で補うことだって少しはできる」
ダンテも魔具達も、冗談と言うが、魔具達の目はディーヴァから見れば、けっこう本気に見えたそうな。
「あー…それで、お祝いの準備だよね。
いっぱい作らないと…何にしよっかな」
「ピザ」
ピザ好き半魔の即答。
「いいよ。大きいの焼けばみんなで食べれるし。…ならダンテ、お買い物頼むね」
「え、オレ、今腹が減って…もが!」
断ろうとしたダンテの口に、五枚ものクッキーが差し込まれた。
「はいクッキー。行ってらっしゃい、ダンテ」
「…わかったよ」
カップに残っていた紅茶でそれを流し込みつつ、ダンテは頷いた。
「何買えばいい?」
「ええと、製菓用チョコレートをたっぷりとー、生クリームとー、あとダンテがピザに乗っけたい物なんでも。あ、モッツァレラチーズは絶対買ってきてね?」
「イチゴは?」
「…買っていいよ」
「なら行こう」
ダンテを語るときには、ピザだけでなくイチゴ…つまりストロベリーサンデーも外せぬ好物。
イチゴのお許しが出たダンテは、嬉々として出掛けていった。