mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
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魔人化ダンテが雪の中でベオウルフ、アグニとルドラ、そしてケルベロスを楽しそうに振り回して雪掻きをしている。
まるで水を得た魚のようであり、ディーヴァは微笑ましくも思うが、やはりネヴァンの時同様、通常の魔人化よりも遥かに恐ろしく見えてしまう。
中身がダンテだとは言え、絶対近づきたくないな、とディーヴァは思ってしまった。
ひとしきりベオウルフの拳の力強さ、足技の鋭さを確かめたダンテが腰を落として拳をグッと握り、力をためる。
その力を雪で覆われた地面に向け、放出した。
「オラァッ!ヴォルケイノッッ!」
光の衝撃波が、あたり一面に広がる。
そして、大量の雪も舞い上がった。
舞い上がる雪は空高く上がり、重力に従って……落ちる。
ディーヴァの真上にも。
「ぶふっ!ぺっぺっぺっ」
ダンテと反対側を雪掻きしていたのに、泥混じりの雪がこちらにまで。
ダンテの行動だし仕方ないとはいえ、ディーヴァのこめかみにわずかに青筋が入った瞬間だった。
ベオウルフに飽きたか、続いて手にしたのはアグニとルドラ。
踊るように華麗な太刀捌きをみせては、雪を吹き飛ばしていくダンテ。
そのまま大きく積もった雪の前へ進み出ると、狂ったように猛攻撃をしかける。
あれは確か、ミリオンスラッシュという技ではなかっただろうか。
「ジェットストリィィィィム!」
そののち、最後の仕上げにと、ズバン!と雪をはじきとばせば、またも降り注ぐ雪の飛沫。
今度はディーヴァの額に、二本目の青筋が走った。
更にダンテは、武器をケルベロスに替えると、ブンブンと振り回して雪をかっぱいていく。
たまにカンフー映画のような奇声をあげているが、他の魔具よりは雪掻き向きに見えるし、まあいいだろう。
ほっとして自分側の雪掻きを再開しようとした矢先。
「クリスタル!ミリオンカラット!!」
と、その掛け声が。
地べたに叩きつけられたケルベロスから迸る冷気と、霜柱。
あっという間に、周りが氷で覆われ、ツルッツルに凍りついた。
せっかく雪がなくなってきてあと少し!という時に、なんてこと。
なは、雪掻きを中断して、ダンテに物申すべく動いた。
「ちょっとダンテ!余計凍らせてどうすん……きゃっ!?」
つるっ!
レインブーツの裏面は、凍った路面との相性が悪かったようだ。
思いきり滑ったディーヴァは回る視界の中、次にくるであろう頭への衝撃に備えた。
「おっと大丈夫か」
「っ!…うん…、ありがと、ダンテ」
間一髪、一瞬でディーヴァの元へと走って抱えたダンテ。
そのダンテと至近距離。
キスできる距離でじっとみつめあうダンテとディーヴァ。
思えば今日は、珍しくキスしてない。
ならば、このチャンスをダンテが逃すわけがない。
ディーヴァはやってくるであろう、甘いひとときにドキドキと胸を高鳴らせた。
…が、キスするに絶好のチャンスを、ダンテは逃し、フイと顔をそらしてしまった。
え…なんだろう。
気のせいか、ダンテの態度がちょっとおかしい気がする。
「しっかし、魔具をここまで強化できるなんて、ロダンってすげぇな。
リベリオンになんかあったら真っ先にあいつんとこ持ってくか」
「形見の愛剣になんかあったら困るじゃない…もうちょっと大事に使いなよ?」
「ははっそうだな。さ、ディーヴァも遊ぼうぜ!」
「ん、ん~…まぁ、そうだね、ちょっとだけ…」
浮かんだ違和感と不安を振り払い、ディーヴァもダンテに合わせた。
「よーし、ダンテかくごー!
みんな、雪玉をダンテにぶつけていいよ!下克上しちゃえ」
「ふふ、そういうことなら遠慮なく」
「石を入れて投げてやる…」
「おいベオウルフ、それは痛いからやめろ」
雪合戦するべくわいわい動くダンテと魔具達。
ディーヴァはその輪には加わらず、雪を転がし始めた。
「ん…?ディーヴァはどうするのだ?」
「あたしはこっちで、雪だるま作る。スノーマン♪スノーマン♪雪だるまつーくろー♪」
歌いながら雪だるまを作る微笑ましいディーヴァを癒しの糧に、一同は雪合戦に興じた。
まるで水を得た魚のようであり、ディーヴァは微笑ましくも思うが、やはりネヴァンの時同様、通常の魔人化よりも遥かに恐ろしく見えてしまう。
中身がダンテだとは言え、絶対近づきたくないな、とディーヴァは思ってしまった。
ひとしきりベオウルフの拳の力強さ、足技の鋭さを確かめたダンテが腰を落として拳をグッと握り、力をためる。
その力を雪で覆われた地面に向け、放出した。
「オラァッ!ヴォルケイノッッ!」
光の衝撃波が、あたり一面に広がる。
そして、大量の雪も舞い上がった。
舞い上がる雪は空高く上がり、重力に従って……落ちる。
ディーヴァの真上にも。
「ぶふっ!ぺっぺっぺっ」
ダンテと反対側を雪掻きしていたのに、泥混じりの雪がこちらにまで。
ダンテの行動だし仕方ないとはいえ、ディーヴァのこめかみにわずかに青筋が入った瞬間だった。
ベオウルフに飽きたか、続いて手にしたのはアグニとルドラ。
踊るように華麗な太刀捌きをみせては、雪を吹き飛ばしていくダンテ。
そのまま大きく積もった雪の前へ進み出ると、狂ったように猛攻撃をしかける。
あれは確か、ミリオンスラッシュという技ではなかっただろうか。
「ジェットストリィィィィム!」
そののち、最後の仕上げにと、ズバン!と雪をはじきとばせば、またも降り注ぐ雪の飛沫。
今度はディーヴァの額に、二本目の青筋が走った。
更にダンテは、武器をケルベロスに替えると、ブンブンと振り回して雪をかっぱいていく。
たまにカンフー映画のような奇声をあげているが、他の魔具よりは雪掻き向きに見えるし、まあいいだろう。
ほっとして自分側の雪掻きを再開しようとした矢先。
「クリスタル!ミリオンカラット!!」
と、その掛け声が。
地べたに叩きつけられたケルベロスから迸る冷気と、霜柱。
あっという間に、周りが氷で覆われ、ツルッツルに凍りついた。
せっかく雪がなくなってきてあと少し!という時に、なんてこと。
なは、雪掻きを中断して、ダンテに物申すべく動いた。
「ちょっとダンテ!余計凍らせてどうすん……きゃっ!?」
つるっ!
レインブーツの裏面は、凍った路面との相性が悪かったようだ。
思いきり滑ったディーヴァは回る視界の中、次にくるであろう頭への衝撃に備えた。
「おっと大丈夫か」
「っ!…うん…、ありがと、ダンテ」
間一髪、一瞬でディーヴァの元へと走って抱えたダンテ。
そのダンテと至近距離。
キスできる距離でじっとみつめあうダンテとディーヴァ。
思えば今日は、珍しくキスしてない。
ならば、このチャンスをダンテが逃すわけがない。
ディーヴァはやってくるであろう、甘いひとときにドキドキと胸を高鳴らせた。
…が、キスするに絶好のチャンスを、ダンテは逃し、フイと顔をそらしてしまった。
え…なんだろう。
気のせいか、ダンテの態度がちょっとおかしい気がする。
「しっかし、魔具をここまで強化できるなんて、ロダンってすげぇな。
リベリオンになんかあったら真っ先にあいつんとこ持ってくか」
「形見の愛剣になんかあったら困るじゃない…もうちょっと大事に使いなよ?」
「ははっそうだな。さ、ディーヴァも遊ぼうぜ!」
「ん、ん~…まぁ、そうだね、ちょっとだけ…」
浮かんだ違和感と不安を振り払い、ディーヴァもダンテに合わせた。
「よーし、ダンテかくごー!
みんな、雪玉をダンテにぶつけていいよ!下克上しちゃえ」
「ふふ、そういうことなら遠慮なく」
「石を入れて投げてやる…」
「おいベオウルフ、それは痛いからやめろ」
雪合戦するべくわいわい動くダンテと魔具達。
ディーヴァはその輪には加わらず、雪を転がし始めた。
「ん…?ディーヴァはどうするのだ?」
「あたしはこっちで、雪だるま作る。スノーマン♪スノーマン♪雪だるまつーくろー♪」
歌いながら雪だるまを作る微笑ましいディーヴァを癒しの糧に、一同は雪合戦に興じた。