mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
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「ひゃっ!」
後ろからヒヤリと冷たい手のひらがディーヴァの頬に、ふさふさひんやりの毛並みがふぁさっとディーヴァの足に当てられた。
「ただいま。会いたかったわディーヴァ」
「やれやれ、ようやく我が家に戻ってこれた…ディーヴァ、いつもの頼むぞ」
手を頬に添えたのはネヴァン、足元にはケルベロス。
2人とも魔具から悪魔と犬の姿になっての挨拶である。
他の魔具はならないようだ。いや、アグニとルドラはなれないようだ。
「みんなおかえりなさい。ケルは撫でればいいのかな?」
どこぞで生気でも吸ってきたのではないだろうかと思えるほど、いつもより艶々してみえるネヴァンに挨拶、しゃがみこんで足元のケルベロスの耳のあたりを掻くように撫でていく。
気持ちいいのか、ケルベロスはくぅんと鼻を鳴らし、それに甘えた。
「やれやれ、オレも犬になってディーヴァに撫でられたいもんだ」
「撫でてあげようか?」
「遠慮しとく。実際は犬側より、犬を飼う主人側にまわりたいからな」
そういってディーヴァの頭を軽く撫でるダンテ。
「つーかお前ら、少しはその殺気みたいなのはしまえよ。
こっちまで体がピリピリしやがる。勝手に魔人化しそうだ…」
『我慢しろ。より強くなって力が有り余っているせいか、戦いたくてしかたないのだ』
『我々も体さえあればのぅ。なあ、ルドラ』
『そうじゃのう、アグニ』
ダンテが文句を垂れれば、ベオウルフ、アグルド兄弟から逆にそう文句を垂れられてしまった。
「まあ、オレも強くなったっていうお前らを試してみたいけどな…」
チラ、ディーヴァの様子をうかがう。
「はいはい、裏通りでならいいと思うよ。雪いっぱいのスラムなんて誰も通らないしね~。
やるならついでに、雪掻きしようね?」
「うへぇ…」
ただでは遊ばせない、ディーヴァのしたたかさである。
「じゃ、お祝いはそのあとね」
「「お祝い?」」
ネヴァンの言葉に2人して聞き返す。
「ディーヴァが成人したお祝いだ。そのために帰ってきたといっても過言ではない」
「えっ!そのために?」
『そうだ』
『早く祝わねばと常日頃思っていたのだ』
悪魔達から獲物として見られているだけでなく、悪魔達から愛される天使…。
いいことではあるがなんだろうか、変な感じだ。
「そうなんだ…ありがと!
じゃあ、みんなおかえりのお祝いもかねて、パーティーしよっ!!ね、ダンテ、いい?」
「んー…まあ、いいぜ」
これは、魔具をロダンの元へと追い返す予定が狂いそうだ。
だが、ディーヴァが楽しそうだし、別にいいか…。
自分は、ディーヴァという年下の彼女を見守る年上の『オトナ』の彼氏に撤っするとしよう、そうダンテは思った。
「よいしょ、外に出る支度しよっと!」
「ああ、暖かいモッズコートでも着ないとさみぃからな。防寒しろよ」
ケルベロスを撫で続けるという簡単な業務を中断し、立ち上がるディーヴァ。
そんなディーヴァの胸元がネヴァンからちらりと見えた。
覗く、紅い所有の証が…。
「ん?あなた達、もう交わったの?」
「ふぇっ」
「ブーッ!!」
その瞬間、変な声をあげるディーヴァと、吹き出すダンテ。
「な、ななな…」
「なんでかって?
ディーヴァの胸元の鬱血痕がよォ~く、見えてるんだもの。
キスマークたっくさん!イコール!性行為が簡単にイメージできる!!
どうなの?シタの?気持ちよかったの?」
「……ぇっと、…はぅぅ…」
さっすが淫魔、そういうコトに関してはぺらぺらよくしゃべる。
そして、ネヴァンが質問すればするほどに、さらに真っ赤になっていくディーヴァの顔。
「んなこと、お前に教えねぇよ」
「ふぅ~ん…その反応、まだってことね」
「うっせ!」
「おほほほほ!」
小馬鹿にしたように鼻で笑うネヴァンに、ダンテは吐き捨てる。
余計ネヴァンが笑った。
「よろしい。ならば今すぐ魔具に戻れ、今度こそそのギターへし折ってやる…!
「やれるものならやってごらんなさい。『ボウヤ』?」
ダンテをボウヤ扱いできるものなど、そうはいないだろう。
いるとしたら、長く生きているネヴァンや、母親であるエヴァの姿をした悪魔ぐらいだろうが、幸運にもいまだそんな悪魔は現れない。
出入り口からそのまま、ネヴァンとダンテは先に外に出ていった。
真っ赤になったままのディーヴァや、他の魔具を残して…。
後ろからヒヤリと冷たい手のひらがディーヴァの頬に、ふさふさひんやりの毛並みがふぁさっとディーヴァの足に当てられた。
「ただいま。会いたかったわディーヴァ」
「やれやれ、ようやく我が家に戻ってこれた…ディーヴァ、いつもの頼むぞ」
手を頬に添えたのはネヴァン、足元にはケルベロス。
2人とも魔具から悪魔と犬の姿になっての挨拶である。
他の魔具はならないようだ。いや、アグニとルドラはなれないようだ。
「みんなおかえりなさい。ケルは撫でればいいのかな?」
どこぞで生気でも吸ってきたのではないだろうかと思えるほど、いつもより艶々してみえるネヴァンに挨拶、しゃがみこんで足元のケルベロスの耳のあたりを掻くように撫でていく。
気持ちいいのか、ケルベロスはくぅんと鼻を鳴らし、それに甘えた。
「やれやれ、オレも犬になってディーヴァに撫でられたいもんだ」
「撫でてあげようか?」
「遠慮しとく。実際は犬側より、犬を飼う主人側にまわりたいからな」
そういってディーヴァの頭を軽く撫でるダンテ。
「つーかお前ら、少しはその殺気みたいなのはしまえよ。
こっちまで体がピリピリしやがる。勝手に魔人化しそうだ…」
『我慢しろ。より強くなって力が有り余っているせいか、戦いたくてしかたないのだ』
『我々も体さえあればのぅ。なあ、ルドラ』
『そうじゃのう、アグニ』
ダンテが文句を垂れれば、ベオウルフ、アグルド兄弟から逆にそう文句を垂れられてしまった。
「まあ、オレも強くなったっていうお前らを試してみたいけどな…」
チラ、ディーヴァの様子をうかがう。
「はいはい、裏通りでならいいと思うよ。雪いっぱいのスラムなんて誰も通らないしね~。
やるならついでに、雪掻きしようね?」
「うへぇ…」
ただでは遊ばせない、ディーヴァのしたたかさである。
「じゃ、お祝いはそのあとね」
「「お祝い?」」
ネヴァンの言葉に2人して聞き返す。
「ディーヴァが成人したお祝いだ。そのために帰ってきたといっても過言ではない」
「えっ!そのために?」
『そうだ』
『早く祝わねばと常日頃思っていたのだ』
悪魔達から獲物として見られているだけでなく、悪魔達から愛される天使…。
いいことではあるがなんだろうか、変な感じだ。
「そうなんだ…ありがと!
じゃあ、みんなおかえりのお祝いもかねて、パーティーしよっ!!ね、ダンテ、いい?」
「んー…まあ、いいぜ」
これは、魔具をロダンの元へと追い返す予定が狂いそうだ。
だが、ディーヴァが楽しそうだし、別にいいか…。
自分は、ディーヴァという年下の彼女を見守る年上の『オトナ』の彼氏に撤っするとしよう、そうダンテは思った。
「よいしょ、外に出る支度しよっと!」
「ああ、暖かいモッズコートでも着ないとさみぃからな。防寒しろよ」
ケルベロスを撫で続けるという簡単な業務を中断し、立ち上がるディーヴァ。
そんなディーヴァの胸元がネヴァンからちらりと見えた。
覗く、紅い所有の証が…。
「ん?あなた達、もう交わったの?」
「ふぇっ」
「ブーッ!!」
その瞬間、変な声をあげるディーヴァと、吹き出すダンテ。
「な、ななな…」
「なんでかって?
ディーヴァの胸元の鬱血痕がよォ~く、見えてるんだもの。
キスマークたっくさん!イコール!性行為が簡単にイメージできる!!
どうなの?シタの?気持ちよかったの?」
「……ぇっと、…はぅぅ…」
さっすが淫魔、そういうコトに関してはぺらぺらよくしゃべる。
そして、ネヴァンが質問すればするほどに、さらに真っ赤になっていくディーヴァの顔。
「んなこと、お前に教えねぇよ」
「ふぅ~ん…その反応、まだってことね」
「うっせ!」
「おほほほほ!」
小馬鹿にしたように鼻で笑うネヴァンに、ダンテは吐き捨てる。
余計ネヴァンが笑った。
「よろしい。ならば今すぐ魔具に戻れ、今度こそそのギターへし折ってやる…!
「やれるものならやってごらんなさい。『ボウヤ』?」
ダンテをボウヤ扱いできるものなど、そうはいないだろう。
いるとしたら、長く生きているネヴァンや、母親であるエヴァの姿をした悪魔ぐらいだろうが、幸運にもいまだそんな悪魔は現れない。
出入り口からそのまま、ネヴァンとダンテは先に外に出ていった。
真っ赤になったままのディーヴァや、他の魔具を残して…。