mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
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「…って、早っ!!」
「今電話切ったばかりですよね!?どどどどうやって!?」
驚くダンテとディーヴァを無視し、中に入るロダン。
よく見ればその巨体には、数々の魔具を装備していたようで、中に入ったロダンは「届け物だ」と、ダンテの前に置いていった。
「すぐ来たことについては悪魔の技だろうし何も突っ込まねぇが、クリスマスってのはなぁ…今何月だと思ってんだよ。季節外れにもほどがあるぜ?」
「ならば、エイプリルフールの奇跡とでも思ってくれ」
「なんだそれ。いや、確かにあとちょいでエイプリルフールだけどな…」
「うん。エイプリルフールの奇跡って無理があるよね」
ロダンはとある大きな戦争の逸話に明るいようだ。
だが、通常その表現を使うのならば、クリスマスの奇跡(戦場のアリア参照)という表現になるだろう。
肩をすくめるロダンから視線を外して、下を見ると…。
「ん…?へぇ……こいつら、確かに前より強くなってるみてぇだな」
ダンテの目に映る魔具達。
なるほど、強い魔力を感じたのは、ロダンからだけでなく、魔具達一つ一つからのようだった。
ケルベロスの棍身は、銀水色にギラギラと光り、今まで以上にとてつもない冷気を放っていた。
そこにあるだけで、この部屋全体が凍り付きそうだ。
アグニとルドラは、前はかなり年期が入っていたというのに、刃こぼれひとつなくなり、鋸のような刃のひとつひとつが細やかになっている。
錆びていた青と赤も、今は塗装したのではないかと思うほど鮮やか。
若干、柄についた顔も、イケメン度が増しているような気がしないでもない…か?
ネヴァンは、さらに磨きあげられ、ギターの音色がきれいになったらしい。
まとう雷撃の紫も美しさを増してみえた。
そしてベオウルフの隙間から出る光の、ものすごい眩しいことといったら!
さらには、より強固に、より硬くなっているように見えるのは気のせいではないはずだ。
ディーヴァが触れたら、前以上に肌がスパッと切れるにちがいない。
…おそろしや。
それらを見たダンテの目がキラーンと輝いた。
「なあディーヴァ…家訓その1『まず試せ』をしてもいいか?」
「言うと思った」
悪魔相手に、試したくてうずうずしているようだ。
だが、ここに試すための雑魚悪魔はいないし、何より室内だ。
今ここで暴れたら、行き着く先は前の事務所。
破壊されてはたまらない。
というか、ダンテはまだそんなことをしたいお年頃なのか。
あれから約5年、いい加減落ち着いて欲しいが……まあダンテだし、しかたないのかもしれない。
「やりたいなら、あとで外でね?」
「……ハイ」
にっっっこりと有無を言わせぬ笑顔を向け、ディーヴァはダンテを頷かせた。
「さて、俺はそろそろ暇するぜ」
ロダンが出入り口の方へと歩みを進める。
「え?今、お茶の準備してますよ。よかったら飲んでいってくださいよ」
「ディーヴァの淹れる茶は美味いぜー」
「いや、せっかくだが、他にも仕事があるんでな」
その格好で仕事かよ!
ダンテは、そう突っ込みたかった。
「次回機会があったら是非ともいただこう。またな…ダンテ、ディーヴァ」
そう言い残しニヒルに笑うと、ロダンはディーヴァがまばたきする間に消えてしまったのだった。
「今電話切ったばかりですよね!?どどどどうやって!?」
驚くダンテとディーヴァを無視し、中に入るロダン。
よく見ればその巨体には、数々の魔具を装備していたようで、中に入ったロダンは「届け物だ」と、ダンテの前に置いていった。
「すぐ来たことについては悪魔の技だろうし何も突っ込まねぇが、クリスマスってのはなぁ…今何月だと思ってんだよ。季節外れにもほどがあるぜ?」
「ならば、エイプリルフールの奇跡とでも思ってくれ」
「なんだそれ。いや、確かにあとちょいでエイプリルフールだけどな…」
「うん。エイプリルフールの奇跡って無理があるよね」
ロダンはとある大きな戦争の逸話に明るいようだ。
だが、通常その表現を使うのならば、クリスマスの奇跡(戦場のアリア参照)という表現になるだろう。
肩をすくめるロダンから視線を外して、下を見ると…。
「ん…?へぇ……こいつら、確かに前より強くなってるみてぇだな」
ダンテの目に映る魔具達。
なるほど、強い魔力を感じたのは、ロダンからだけでなく、魔具達一つ一つからのようだった。
ケルベロスの棍身は、銀水色にギラギラと光り、今まで以上にとてつもない冷気を放っていた。
そこにあるだけで、この部屋全体が凍り付きそうだ。
アグニとルドラは、前はかなり年期が入っていたというのに、刃こぼれひとつなくなり、鋸のような刃のひとつひとつが細やかになっている。
錆びていた青と赤も、今は塗装したのではないかと思うほど鮮やか。
若干、柄についた顔も、イケメン度が増しているような気がしないでもない…か?
ネヴァンは、さらに磨きあげられ、ギターの音色がきれいになったらしい。
まとう雷撃の紫も美しさを増してみえた。
そしてベオウルフの隙間から出る光の、ものすごい眩しいことといったら!
さらには、より強固に、より硬くなっているように見えるのは気のせいではないはずだ。
ディーヴァが触れたら、前以上に肌がスパッと切れるにちがいない。
…おそろしや。
それらを見たダンテの目がキラーンと輝いた。
「なあディーヴァ…家訓その1『まず試せ』をしてもいいか?」
「言うと思った」
悪魔相手に、試したくてうずうずしているようだ。
だが、ここに試すための雑魚悪魔はいないし、何より室内だ。
今ここで暴れたら、行き着く先は前の事務所。
破壊されてはたまらない。
というか、ダンテはまだそんなことをしたいお年頃なのか。
あれから約5年、いい加減落ち着いて欲しいが……まあダンテだし、しかたないのかもしれない。
「やりたいなら、あとで外でね?」
「……ハイ」
にっっっこりと有無を言わせぬ笑顔を向け、ディーヴァはダンテを頷かせた。
「さて、俺はそろそろ暇するぜ」
ロダンが出入り口の方へと歩みを進める。
「え?今、お茶の準備してますよ。よかったら飲んでいってくださいよ」
「ディーヴァの淹れる茶は美味いぜー」
「いや、せっかくだが、他にも仕事があるんでな」
その格好で仕事かよ!
ダンテは、そう突っ込みたかった。
「次回機会があったら是非ともいただこう。またな…ダンテ、ディーヴァ」
そう言い残しニヒルに笑うと、ロダンはディーヴァがまばたきする間に消えてしまったのだった。