mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
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RRRRR!!
その時、目の前でけたたましく電話が鳴り響いた。
「あっ、依頼かな?」
「ディーヴァ、いい。オレがとる」
ディーヴァが受話器を取ろうと腕を伸ばすが、それは即座にダンテの腕の中へ。
「へいへーい、こちらDevil May Cryな」
…が、なんという第一声だろうか。
めんどくさそうにしながらの、間延びしたようなその声に、ディーヴァの目がわずかながら吊り上がる。
「……んあ?ロダンか」
電話は、縁あって知り合ったバーを営む悪魔、ロダンからのものだったよう。
彼は完全な悪魔といえど、ダンテと同じ信用にたる悪魔であり、初めてお酒を飲んだ時には、美味しいお酒に美味しい料理を出してもらった。
そんなロダンが何の話だろう…耳を傾けていれば聞こえた『魔具』という言葉。
そういえばロダンには魔具を預けたままだった。
負傷したケルベロスに、小うるさい双剣兄弟(ダンテ談)、ディーヴァとの恋愛にちょっかいを出してくるネヴァン(これもダンテ談)、性格的には落ち着いたと言えど、ともすれば力の暴走をしてしまいそうなベオウルフ…それぞれを直す箇所があれば『診て』もらうだけでなく、強化し、必要とあらば『使って』もらうため、預けていたのである。
まあ、修理自体は早くに終わっているのだが…。
何かあったのかな?
それとも、帰ってくるのかな?
しばらく話し込み、ようやく受話器を置いたダンテに、期待半分不安半分で聞いてみる。
「ロダンさん、何だって?もしかして、みんなが帰ってくるの?」
「ああ。魔具が更に強くなって帰ってくるらしい」
帰ってきてそのままここにいることになれば、ディーヴァと2人きりの同棲生活が終わるかもしれない。
せっかくプロポーズまで済んだのに、静かな幸せ時間が奪われるのか。
「次は預けっぱなしに、いや、むしろ魔具をロダンにくれちまおうかな…」
少しうんざりしながら、ため息を吐きだして、そう小さく呟くダンテ。
戦闘になれば大活躍してくれる自分の魔具になんたる仕打ち。
強くなって帰ってくるのなら、置いとけよ!!…その考えはダンテに無さそうだ。
と、そこに門扉をドンドンと叩く音が。
「あれ、お客様が来たみたい…。はーい、今開けまーす!」
「ちょっと待て、ディーヴァ!」
寒い外にいつまでも客を待たせておけないと、店の扉に走り寄るディーヴァ。
だが、外から超強力な魔力を感じ、ダンテはそれを制した。
ダンテに、いやバージルや悪魔と化したアーカムに匹敵するかと思われる魔力。
まさかまたアーカムみたいなのが来て、テメンニグルみたいなめんどくさい場所に連れ回されるんじゃないだろうな…。
リベリオンの柄をしっかりと握りしめ、扉に手をかける。
開けた瞬間強敵との戦闘になるかもしれないが、開けなくては何も始まらない。
守るべき者―ディーヴァの方をチラと確認してから、ダンテは扉を開けた。
「よぅ、メリークリスマス」
「はぁ!?」
開けて拍子抜けした、むしろずっこけた。
そこには、年末近くになるとよく見かける赤い衣装を着、豊かな白髭を蓄えたロダンが立っていたのだ。
その時、目の前でけたたましく電話が鳴り響いた。
「あっ、依頼かな?」
「ディーヴァ、いい。オレがとる」
ディーヴァが受話器を取ろうと腕を伸ばすが、それは即座にダンテの腕の中へ。
「へいへーい、こちらDevil May Cryな」
…が、なんという第一声だろうか。
めんどくさそうにしながらの、間延びしたようなその声に、ディーヴァの目がわずかながら吊り上がる。
「……んあ?ロダンか」
電話は、縁あって知り合ったバーを営む悪魔、ロダンからのものだったよう。
彼は完全な悪魔といえど、ダンテと同じ信用にたる悪魔であり、初めてお酒を飲んだ時には、美味しいお酒に美味しい料理を出してもらった。
そんなロダンが何の話だろう…耳を傾けていれば聞こえた『魔具』という言葉。
そういえばロダンには魔具を預けたままだった。
負傷したケルベロスに、小うるさい双剣兄弟(ダンテ談)、ディーヴァとの恋愛にちょっかいを出してくるネヴァン(これもダンテ談)、性格的には落ち着いたと言えど、ともすれば力の暴走をしてしまいそうなベオウルフ…それぞれを直す箇所があれば『診て』もらうだけでなく、強化し、必要とあらば『使って』もらうため、預けていたのである。
まあ、修理自体は早くに終わっているのだが…。
何かあったのかな?
それとも、帰ってくるのかな?
しばらく話し込み、ようやく受話器を置いたダンテに、期待半分不安半分で聞いてみる。
「ロダンさん、何だって?もしかして、みんなが帰ってくるの?」
「ああ。魔具が更に強くなって帰ってくるらしい」
帰ってきてそのままここにいることになれば、ディーヴァと2人きりの同棲生活が終わるかもしれない。
せっかくプロポーズまで済んだのに、静かな幸せ時間が奪われるのか。
「次は預けっぱなしに、いや、むしろ魔具をロダンにくれちまおうかな…」
少しうんざりしながら、ため息を吐きだして、そう小さく呟くダンテ。
戦闘になれば大活躍してくれる自分の魔具になんたる仕打ち。
強くなって帰ってくるのなら、置いとけよ!!…その考えはダンテに無さそうだ。
と、そこに門扉をドンドンと叩く音が。
「あれ、お客様が来たみたい…。はーい、今開けまーす!」
「ちょっと待て、ディーヴァ!」
寒い外にいつまでも客を待たせておけないと、店の扉に走り寄るディーヴァ。
だが、外から超強力な魔力を感じ、ダンテはそれを制した。
ダンテに、いやバージルや悪魔と化したアーカムに匹敵するかと思われる魔力。
まさかまたアーカムみたいなのが来て、テメンニグルみたいなめんどくさい場所に連れ回されるんじゃないだろうな…。
リベリオンの柄をしっかりと握りしめ、扉に手をかける。
開けた瞬間強敵との戦闘になるかもしれないが、開けなくては何も始まらない。
守るべき者―ディーヴァの方をチラと確認してから、ダンテは扉を開けた。
「よぅ、メリークリスマス」
「はぁ!?」
開けて拍子抜けした、むしろずっこけた。
そこには、年末近くになるとよく見かける赤い衣装を着、豊かな白髭を蓄えたロダンが立っていたのだ。