mission 26:return to the home and turmoil ~小さな違和感~
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愛するディーヴァと肉体的に繋がれること期待!
…と、イイトコロまで行ったダンテだったが、あと一歩もうひと頑張り、というところで交わり為らず。
ダンテの欲望への渇望はそのままに、その夢は儚く散ったのであった。
次回乞うご期待、To be Continue…?
残念だったな、ダンテ。
「いいんだよ、ディーヴァが嫌がるならそんなのいつだっていい。ずっと待つさ」
あれれ。
お前ほんとにダンテか?とは思うが、何か悟りを開いたらしい…。
愛ゆえか?愛ゆえなのね、そうなのね…!!
***
静かにしんしんと降り積もる雪、雪、雪。
吹雪こそ吹いていないが、窓に霜がびっしりと張り付いて白く曇り、そこからは外がとてつもなく寒いことがうかがえる。
テレビが吐き出す天気予報では、明日までこのまま大雪が降るとのこと。
発達した低気圧がこの辺り一帯から動いてくれないのだ。
きゅきゅと窓をこすり外を見るディーヴァは、暖かな部屋にいるにもかかわらず、外に積もる雪を見てぶるりと震えた。
「もうすぐ春になるっていうのに、今日のお空はどうしたんだろうね…機嫌悪いのかな…」
「…さぁな……」
定位置の椅子に身を預け、仰向けの顔の上に本を伏せるぐうたらダンテにそう呼びかけるも、一言で終わらせられてしまった。
これでは会話にならないではないか。
む…と口を尖らせ、ディーヴァは抗議する。
「ダンテ、寒いのは外だけなんだから、寝てないで起きてよ。
動けばあったかいよ?暖房代節約、家計にも地球にも優しいよ?」
「…いやだね、眠い」
本を浮かせてちらとこっちに隙間から視線をよこすと、即答。
もぞ…と体を少しだけずらしたダンテは、またもや眠りに入ろうとした。
悪魔を前にしてテンションの高い時のダンテとは正反対、冬眠に入った熊のように動きが緩慢になってしまっているダンテの様子に、ため息をこぼす。
「はぁ~…やることないから、お掃除しようかな」
ぼそり、そう呟いたのち…。
「というわけで起きて、ダンテ!えいっ!!」
ディーヴァはダンテの尻に下敷きになってしまっていた、ブランケットを勢いよく引き抜いた。
いきなりのことで、当然、ダンテの体が転がる。
「うおっ!」
カッコ悪く椅子から転がり落ちてドスンと尻餅…かと思いきやそこは半分悪魔、持ち上がった足を上手くついて楽々立ち上がる。
「おいこら、ディーヴァ。
普通、ゆっくりくつろいでる恋人を椅子から突き落とそうとするか?
ディーヴァは家計や地球によりも、オレに優しくするべきだと思うぜ」
床という谷底に落とされかけたダンテが不満げにディーヴァに言う。
上手く受け身をとれたからいいが、これが普通の人間ならば、頭を強く打って病院に緊急搬送ものだ。
だが、ダンテの抗議むなしく、ディーヴァは肩をすくめてシレッと返してのけた。
「ダンテはいつもくつろいでる方だよ。獅子は恋人すらも谷底から突き落とすといいます。…まあ、その人を思っての行動なんだけど、それと同じ~」
「そりゃ、恋人じゃなくて子ども相手だっての」
「ありー…知ってたんだね」
むかちーん。
わずかに青筋立てたダンテが、口許をひきつらせてディーヴァに近づいた。
大抵、こういう時のダンテは、仕返しとして無理矢理激しいキスをしてくることが多い。
そんなことになれば、あれよあれよの間にまた、ベッドに連れ込まれて…。
そう思い、ディーヴァは怖くなった。
しかし、ダンテはキスなんかしてこなかった。
伸ばされた腕はディーヴァの頭の上へ。
わしゃわしゃと髪をぐちゃぐちゃに乱されただけだった。
「ひゃわわ…髪が~…」
「ったく…バカにすんなっつの」
「ごめん…」
「それに立ち位置的にお前は獅子じゃなくて迷える子羊だろ?
いつからんなスパルタになったんだか…」
ハグすらせず、雑誌でパンパンとディーヴァの頭を軽くはたいて、ダンテは苦笑しただけだった。
…と、イイトコロまで行ったダンテだったが、あと一歩もうひと頑張り、というところで交わり為らず。
ダンテの欲望への渇望はそのままに、その夢は儚く散ったのであった。
次回乞うご期待、To be Continue…?
残念だったな、ダンテ。
「いいんだよ、ディーヴァが嫌がるならそんなのいつだっていい。ずっと待つさ」
あれれ。
お前ほんとにダンテか?とは思うが、何か悟りを開いたらしい…。
愛ゆえか?愛ゆえなのね、そうなのね…!!
***
静かにしんしんと降り積もる雪、雪、雪。
吹雪こそ吹いていないが、窓に霜がびっしりと張り付いて白く曇り、そこからは外がとてつもなく寒いことがうかがえる。
テレビが吐き出す天気予報では、明日までこのまま大雪が降るとのこと。
発達した低気圧がこの辺り一帯から動いてくれないのだ。
きゅきゅと窓をこすり外を見るディーヴァは、暖かな部屋にいるにもかかわらず、外に積もる雪を見てぶるりと震えた。
「もうすぐ春になるっていうのに、今日のお空はどうしたんだろうね…機嫌悪いのかな…」
「…さぁな……」
定位置の椅子に身を預け、仰向けの顔の上に本を伏せるぐうたらダンテにそう呼びかけるも、一言で終わらせられてしまった。
これでは会話にならないではないか。
む…と口を尖らせ、ディーヴァは抗議する。
「ダンテ、寒いのは外だけなんだから、寝てないで起きてよ。
動けばあったかいよ?暖房代節約、家計にも地球にも優しいよ?」
「…いやだね、眠い」
本を浮かせてちらとこっちに隙間から視線をよこすと、即答。
もぞ…と体を少しだけずらしたダンテは、またもや眠りに入ろうとした。
悪魔を前にしてテンションの高い時のダンテとは正反対、冬眠に入った熊のように動きが緩慢になってしまっているダンテの様子に、ため息をこぼす。
「はぁ~…やることないから、お掃除しようかな」
ぼそり、そう呟いたのち…。
「というわけで起きて、ダンテ!えいっ!!」
ディーヴァはダンテの尻に下敷きになってしまっていた、ブランケットを勢いよく引き抜いた。
いきなりのことで、当然、ダンテの体が転がる。
「うおっ!」
カッコ悪く椅子から転がり落ちてドスンと尻餅…かと思いきやそこは半分悪魔、持ち上がった足を上手くついて楽々立ち上がる。
「おいこら、ディーヴァ。
普通、ゆっくりくつろいでる恋人を椅子から突き落とそうとするか?
ディーヴァは家計や地球によりも、オレに優しくするべきだと思うぜ」
床という谷底に落とされかけたダンテが不満げにディーヴァに言う。
上手く受け身をとれたからいいが、これが普通の人間ならば、頭を強く打って病院に緊急搬送ものだ。
だが、ダンテの抗議むなしく、ディーヴァは肩をすくめてシレッと返してのけた。
「ダンテはいつもくつろいでる方だよ。獅子は恋人すらも谷底から突き落とすといいます。…まあ、その人を思っての行動なんだけど、それと同じ~」
「そりゃ、恋人じゃなくて子ども相手だっての」
「ありー…知ってたんだね」
むかちーん。
わずかに青筋立てたダンテが、口許をひきつらせてディーヴァに近づいた。
大抵、こういう時のダンテは、仕返しとして無理矢理激しいキスをしてくることが多い。
そんなことになれば、あれよあれよの間にまた、ベッドに連れ込まれて…。
そう思い、ディーヴァは怖くなった。
しかし、ダンテはキスなんかしてこなかった。
伸ばされた腕はディーヴァの頭の上へ。
わしゃわしゃと髪をぐちゃぐちゃに乱されただけだった。
「ひゃわわ…髪が~…」
「ったく…バカにすんなっつの」
「ごめん…」
「それに立ち位置的にお前は獅子じゃなくて迷える子羊だろ?
いつからんなスパルタになったんだか…」
ハグすらせず、雑誌でパンパンとディーヴァの頭を軽くはたいて、ダンテは苦笑しただけだった。