mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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「となるとウェディングドレスも考えないとな…」
指輪の次はドレス。
ダンテは自宅への道をバイクで走りながらボソリと呟いた。
それを聞いたディーヴァは、後部座席ですっとんきょうな声をあげる。
「え!指輪くれるってだけでも嬉しいのに、ダンテったら、あたしにドレスまで着せてくれる気なの?
見せる両親だっていないのに?」
「はぁ?当たり前だろ」
ダンテが運転しながら、こちらを見ずに、笑い飛ばして答える。
「ディーヴァは結婚式やらない気かよ。
親以外にも見せる相手いるだろが。ディーヴァの友人やらレディやら、周りの奴らが嘆くぜ?ドレス姿が見たかったのに、ってな」
「…ダンテも見たい?」
「ああ、もちろん。
オレのためにドレスを着た美しい花嫁を、この目にしっかり焼き付けたい」
「美しいだなんてそんなこと…」
「いーや。ドレスを着たディーヴァは、絶対に綺麗だ」
まだ見ぬ結婚式の情景に思いを馳せて遠くをみやるダンテの幸せそうな精巧な横顔。
ダンテは結婚式での真っ白なタキシード姿も、きっと似合うだろう。
ディーヴァはその姿を思い浮かべて高鳴る胸を落ち着かせようと、きゅっとダンテの服を握った。
「それに、その場をもってして正式に、ディーヴァはオレのものだと公言できるんだぜ?
何がなんでもディーヴァにドレスを着せて、結婚式をやる。これは決定事項だからな」
勝手に決めて勝手に進める、有無を言わさないダンテの言い方。
だが、その横暴にも感じる言い方が、逆にディーヴァの嬉し涙をジワジワと誘った。
「ダンテ……うぅっ」
ぐすっ…。
背後でディーヴァの鼻を啜るような音が聞こえた。
嬉しさで胸がいっぱいになったディーヴァが、ダンテの背に顔を押し付けることで覆い隠して泣いているのだ。
「泣くなって…」
「嬉し涙くらい流させて」
ダンテの腹に腕をしっかりまわし、ディーヴァは囁いた。
「あたしも……。あたしもダンテとずっと一緒にいたい。一緒に幸せになろう…?愛してるよ、ダンテ…」
ちょっぴり軽い、小さな声でのディーヴァからのプロポーズ。
ディーヴァ同様、胸の内をほっこりさせたダンテは、信号待ちで停まった隙に後ろを振り返って返答した。
「ああ、一緒にいよう。一緒に幸せになろう。オレも愛してる、ディーヴァ…」
ちゅ。
見つめあうとどちらからでもなくキスをかわす。
ここは大通りの真っ只中。
周りには人が歩き、車が行き交っていたがそれすら気にせず、2人はしばらく愛のキスを贈り合い続けた。
「帰ったら今夜は覚悟しろよ?」
「……はい」
周りに見られていても赤くならなかったディーヴァの表情に、ほんのり朱が差した。
指輪の次はドレス。
ダンテは自宅への道をバイクで走りながらボソリと呟いた。
それを聞いたディーヴァは、後部座席ですっとんきょうな声をあげる。
「え!指輪くれるってだけでも嬉しいのに、ダンテったら、あたしにドレスまで着せてくれる気なの?
見せる両親だっていないのに?」
「はぁ?当たり前だろ」
ダンテが運転しながら、こちらを見ずに、笑い飛ばして答える。
「ディーヴァは結婚式やらない気かよ。
親以外にも見せる相手いるだろが。ディーヴァの友人やらレディやら、周りの奴らが嘆くぜ?ドレス姿が見たかったのに、ってな」
「…ダンテも見たい?」
「ああ、もちろん。
オレのためにドレスを着た美しい花嫁を、この目にしっかり焼き付けたい」
「美しいだなんてそんなこと…」
「いーや。ドレスを着たディーヴァは、絶対に綺麗だ」
まだ見ぬ結婚式の情景に思いを馳せて遠くをみやるダンテの幸せそうな精巧な横顔。
ダンテは結婚式での真っ白なタキシード姿も、きっと似合うだろう。
ディーヴァはその姿を思い浮かべて高鳴る胸を落ち着かせようと、きゅっとダンテの服を握った。
「それに、その場をもってして正式に、ディーヴァはオレのものだと公言できるんだぜ?
何がなんでもディーヴァにドレスを着せて、結婚式をやる。これは決定事項だからな」
勝手に決めて勝手に進める、有無を言わさないダンテの言い方。
だが、その横暴にも感じる言い方が、逆にディーヴァの嬉し涙をジワジワと誘った。
「ダンテ……うぅっ」
ぐすっ…。
背後でディーヴァの鼻を啜るような音が聞こえた。
嬉しさで胸がいっぱいになったディーヴァが、ダンテの背に顔を押し付けることで覆い隠して泣いているのだ。
「泣くなって…」
「嬉し涙くらい流させて」
ダンテの腹に腕をしっかりまわし、ディーヴァは囁いた。
「あたしも……。あたしもダンテとずっと一緒にいたい。一緒に幸せになろう…?愛してるよ、ダンテ…」
ちょっぴり軽い、小さな声でのディーヴァからのプロポーズ。
ディーヴァ同様、胸の内をほっこりさせたダンテは、信号待ちで停まった隙に後ろを振り返って返答した。
「ああ、一緒にいよう。一緒に幸せになろう。オレも愛してる、ディーヴァ…」
ちゅ。
見つめあうとどちらからでもなくキスをかわす。
ここは大通りの真っ只中。
周りには人が歩き、車が行き交っていたがそれすら気にせず、2人はしばらく愛のキスを贈り合い続けた。
「帰ったら今夜は覚悟しろよ?」
「……はい」
周りに見られていても赤くならなかったディーヴァの表情に、ほんのり朱が差した。