mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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どうにかこうにか共に風呂に入り、綺麗になって悪魔に襲われた形跡がなくなっても、髪が艶々肌が白く輝く美しさを取り戻しても、ディーヴァの青い顔と、体の震えは落ち着かなかった。
ほぼ無言のままだった。
心配したダンテが優しくディーヴァを全身で包み込み、その髪をゆっくり撫でる。
「ディーヴァ、悪魔に何をされた?」
違う場所で戦っていたダンテは知らない。
ディーヴァが、触手に一番深い乙女の聖域を踏み荒らされそうに、奪われそうになったことなど。
その恐怖からか、はたまた触手ごときに汚されそうになった恥からか、ディーヴァは何も言えず無言だった。
「………」
「言いたくないならいいさ。ハーブティーでも淹れてくる。ちょっと待ってろ」
思えば、帰ってから何も口にしていない。
確か、茶葉のストックが入っている棚にラベンダーブレンドがあったはず。
ラベンダーミルクティーにでもしてやればディーヴァが少し落ち着くかもしれない。
え?オレがそんなこ洒落たモンを淹れられるわけがないって?
失敬な!ディーヴァと一緒に暮らす内、ある程度のモンは淹れられるようになったんだぜ?
見よう見まねでだけどな。
食事はともかく、何か飲んで落ち着いた方がいいだろうとキッチンへ向かおうとするダンテ。
抱き締めていた腕を解放し、ディーヴァから一歩離れる。
「いや!行かないで!
1人にしないで…!」
そう言ってディーヴァがすがり付いてきた。
「ディーヴァ…?」
「こわかった…、こわかったの……。もう、離れないで。離さないで、ダンテ…」
ぎゅっとダンテの服を掴むその腕は震えたままだ。
キッチンへ行くことを諦めたダンテは、ディーヴァの体に再び腕をまわし、強く強く抱き締めた。
「お前を1人にはしない…。オレの居場所はここだけだ」
腰を落としてそう囁いてやれば少し落ち着いたか、ディーヴァの体から力が抜ける。
しかしその目はやはり、不安気に揺れたまま。
「それだけじゃ足りない…足りないの」
「足りない?」
「…うん。このままだと、ダンテのものになる前に、いつか何か大切なものを失う気がする…」
潤む瞳から止めどなくこぼれ落ちる雫。
目の色が反射してエメラルドに見えた美しいそれが、透き通った涙となり、床に染みを作って消えていった。
「あたしをダンテのものにして…心だけでなく、体も…ぜんぶ…」
その涙の筋をゴシ…と袖で拭い、ダンテに思いを伝えるディーヴァ。
言い終えたあと、ほんのりと頬を朱に染めディーヴァはまっすぐにダンテを見つめる。
最後は消え入りそうな声音だったが、ダンテの耳にははっきりと聞こえた。
それは、肉体関係のオーケーサイン。
「ディーヴァ…いいんだな?
ほんとに、大丈夫なんだな?
不安からくるいっときの迷いとかじゃなく、覚悟ができて言ってるんだよな?」
こくり。
ディーヴァがしっかりと頷く。
ダンテは、赤くなったディーヴァの瞼に優しくキスを施すと、それを返事代わりとした。
「わかったよ、ディーヴァの覚悟は受け取った。だが、その前に…」
ディーヴァの両肩に手をやり、彼女の顔を覗き込む。
「明日、ディーヴァの実家に行かせてくれ」
「どうして?」
「まあ、色々とな」
そう言ってから、2人は唇を合わせた。
ほぼ無言のままだった。
心配したダンテが優しくディーヴァを全身で包み込み、その髪をゆっくり撫でる。
「ディーヴァ、悪魔に何をされた?」
違う場所で戦っていたダンテは知らない。
ディーヴァが、触手に一番深い乙女の聖域を踏み荒らされそうに、奪われそうになったことなど。
その恐怖からか、はたまた触手ごときに汚されそうになった恥からか、ディーヴァは何も言えず無言だった。
「………」
「言いたくないならいいさ。ハーブティーでも淹れてくる。ちょっと待ってろ」
思えば、帰ってから何も口にしていない。
確か、茶葉のストックが入っている棚にラベンダーブレンドがあったはず。
ラベンダーミルクティーにでもしてやればディーヴァが少し落ち着くかもしれない。
え?オレがそんなこ洒落たモンを淹れられるわけがないって?
失敬な!ディーヴァと一緒に暮らす内、ある程度のモンは淹れられるようになったんだぜ?
見よう見まねでだけどな。
食事はともかく、何か飲んで落ち着いた方がいいだろうとキッチンへ向かおうとするダンテ。
抱き締めていた腕を解放し、ディーヴァから一歩離れる。
「いや!行かないで!
1人にしないで…!」
そう言ってディーヴァがすがり付いてきた。
「ディーヴァ…?」
「こわかった…、こわかったの……。もう、離れないで。離さないで、ダンテ…」
ぎゅっとダンテの服を掴むその腕は震えたままだ。
キッチンへ行くことを諦めたダンテは、ディーヴァの体に再び腕をまわし、強く強く抱き締めた。
「お前を1人にはしない…。オレの居場所はここだけだ」
腰を落としてそう囁いてやれば少し落ち着いたか、ディーヴァの体から力が抜ける。
しかしその目はやはり、不安気に揺れたまま。
「それだけじゃ足りない…足りないの」
「足りない?」
「…うん。このままだと、ダンテのものになる前に、いつか何か大切なものを失う気がする…」
潤む瞳から止めどなくこぼれ落ちる雫。
目の色が反射してエメラルドに見えた美しいそれが、透き通った涙となり、床に染みを作って消えていった。
「あたしをダンテのものにして…心だけでなく、体も…ぜんぶ…」
その涙の筋をゴシ…と袖で拭い、ダンテに思いを伝えるディーヴァ。
言い終えたあと、ほんのりと頬を朱に染めディーヴァはまっすぐにダンテを見つめる。
最後は消え入りそうな声音だったが、ダンテの耳にははっきりと聞こえた。
それは、肉体関係のオーケーサイン。
「ディーヴァ…いいんだな?
ほんとに、大丈夫なんだな?
不安からくるいっときの迷いとかじゃなく、覚悟ができて言ってるんだよな?」
こくり。
ディーヴァがしっかりと頷く。
ダンテは、赤くなったディーヴァの瞼に優しくキスを施すと、それを返事代わりとした。
「わかったよ、ディーヴァの覚悟は受け取った。だが、その前に…」
ディーヴァの両肩に手をやり、彼女の顔を覗き込む。
「明日、ディーヴァの実家に行かせてくれ」
「どうして?」
「まあ、色々とな」
そう言ってから、2人は唇を合わせた。