mission 3:carrot and …stick? ~赤点と再テスト~
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運命の日。
再テストが行われるという日。
ディーヴァは某ターミ●ーターの曲をBGMに、表情を固くして学校へと向かった。
ダンテは朝から出掛けていていない。
ちょっとした依頼にでかけるとディーヴァは聞かされている。
だが、実を言うと依頼ではない。
テストの後、すぐに結果は出るということで先にケーキを買うべく並んでいたのだ。
まだ試験をパスしていないのになんて気が早い。
「だって、あれだけ頑張ったんだ。オレのディーヴァが受からないわけがないだろ」
親バカ…いや、この場合は恋人バカ。
つまりバカップル。
ケーキを事務所の冷蔵庫に入れたダンテは、そのまま今度は違う場所へ向かった。
ディーヴァの学校である。
受かるに決まっている、とは断言したものの、やっぱり気になるディーヴァの様子。
「初めて来たが…でかっ!」
校舎がばかでかい。
ここからディーヴァを探すのは至難の業……ではなかった。
世間一般では休日なため、他生徒はあまりおらずひとけがない。
加えて、ディーヴァの神聖な気を辿ればいいだけのこと。
「ま、そんなのなくったって愛の力で見つけるけどな」
ダンテは学校の屋根に飛び上がって上からディーヴァを探した。
…ダンテの愛の力はすごかった。
すぐに愛しのディーヴァを見つけたダンテは、屋根のヘリに腰掛けて教室の窓から覗く彼女の横顔を眺めていた。
その距離は意外に遠い。
いくらダンテが真っ赤なコートを着ていて目立つとはいえ、ディーヴァからはよく目をこらさなくては見えないだろう。
そもそもディーヴァは今試験の真っ最中。
窓の外に目を向ける暇などない。
しかし、そんな距離でも双眼鏡なしに肉眼で見えてしまうとは、やはり悪魔の血をひく身体能力はすごいものである。
「頑張れよ、ディーヴァ」
オレとイチャイチャするためにもな!
***
(うぅ~。数学とか悪魔よりいやぁ~。でもでも、頑張って受かれば…チーズケーキがあたしを待ってる!!…ついでにダンテも)
こちらではメインはチーズケーキ、ダンテはついで扱いのディーヴァ。
時計を確認すればまだまだ始まったばかりの試験時間。
冊子状になったそのテストはまだほとんど進んでいない。
長い戦いになりそうだ。
ディーヴァは嫌だ嫌だと思いながらも、着々と問題を解いていった。
「ッ!!」
1ページ1ページ進めていく中、めくった冊子の紙の端で指を切ってしまった。
ぷくり、血が出て来た。
(痛い…)
しかし試験は続く。
ディーヴァはその血を落とさないよう指ごと口に含み、痛みに涙目になりながら、試験を続けた。
再テストが行われるという日。
ディーヴァは某ターミ●ーターの曲をBGMに、表情を固くして学校へと向かった。
ダンテは朝から出掛けていていない。
ちょっとした依頼にでかけるとディーヴァは聞かされている。
だが、実を言うと依頼ではない。
テストの後、すぐに結果は出るということで先にケーキを買うべく並んでいたのだ。
まだ試験をパスしていないのになんて気が早い。
「だって、あれだけ頑張ったんだ。オレのディーヴァが受からないわけがないだろ」
親バカ…いや、この場合は恋人バカ。
つまりバカップル。
ケーキを事務所の冷蔵庫に入れたダンテは、そのまま今度は違う場所へ向かった。
ディーヴァの学校である。
受かるに決まっている、とは断言したものの、やっぱり気になるディーヴァの様子。
「初めて来たが…でかっ!」
校舎がばかでかい。
ここからディーヴァを探すのは至難の業……ではなかった。
世間一般では休日なため、他生徒はあまりおらずひとけがない。
加えて、ディーヴァの神聖な気を辿ればいいだけのこと。
「ま、そんなのなくったって愛の力で見つけるけどな」
ダンテは学校の屋根に飛び上がって上からディーヴァを探した。
…ダンテの愛の力はすごかった。
すぐに愛しのディーヴァを見つけたダンテは、屋根のヘリに腰掛けて教室の窓から覗く彼女の横顔を眺めていた。
その距離は意外に遠い。
いくらダンテが真っ赤なコートを着ていて目立つとはいえ、ディーヴァからはよく目をこらさなくては見えないだろう。
そもそもディーヴァは今試験の真っ最中。
窓の外に目を向ける暇などない。
しかし、そんな距離でも双眼鏡なしに肉眼で見えてしまうとは、やはり悪魔の血をひく身体能力はすごいものである。
「頑張れよ、ディーヴァ」
オレとイチャイチャするためにもな!
***
(うぅ~。数学とか悪魔よりいやぁ~。でもでも、頑張って受かれば…チーズケーキがあたしを待ってる!!…ついでにダンテも)
こちらではメインはチーズケーキ、ダンテはついで扱いのディーヴァ。
時計を確認すればまだまだ始まったばかりの試験時間。
冊子状になったそのテストはまだほとんど進んでいない。
長い戦いになりそうだ。
ディーヴァは嫌だ嫌だと思いながらも、着々と問題を解いていった。
「ッ!!」
1ページ1ページ進めていく中、めくった冊子の紙の端で指を切ってしまった。
ぷくり、血が出て来た。
(痛い…)
しかし試験は続く。
ディーヴァはその血を落とさないよう指ごと口に含み、痛みに涙目になりながら、試験を続けた。