mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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気持ち悪い色の肉で出来た道をしばらく歩く2人。
道は少しずつ広がり、やがて大きなひとつの部屋へと変わる。
「広くなったね」
「ああ。ここは胃袋みたいだが、胃液がたまってないところを見るに、違う方法で消化するのかもな」
「…さすが経験者。よくお分かりで」
小さく皮肉混じりに笑いながら、ディーヴァはダンテに掴まり歩いた。
道が予想以上にデコボコしていて危ないのだ。
と…。
一歩踏み出したその時、直下型地震にも似た大きな縦揺れが2人を襲う。
「きゃっ」
「おっと。こいつ、すげぇ動いてねぇか!」
掴まっていても転びそうになるディーヴァをしっかり抱いて支え、ダンテは踏ん張って揺れをやり過ごした。
外では、自分達を食べた悪魔が大移動を開始したようである。
「ううう、酔う…ドーナッツが戻ってきそう…」
「ドーナッツ?」
「んーん!何でもなーい!!」
食べ歩きやら買い食いのことはまだ内緒にしておきたいご様子。
あわてて話題を悪魔のことへ戻す。
「あたしのこと、持ち帰って食べるって言ってたからそれじゃない?」
「悪魔がテイクアウトね…。ディーヴァじゃあるまいし」
が、買い食いの話にまた戻されてしまった。
ジト目でディーヴァを見てくるダンテ。
「な、なんのことぉ~?」
「お前の食べ歩き癖のことに決まってんだろ。今日は何食ったんだ?」
バレてた!
「…チーズ味のドーナッツです」
「ったく、食い過ぎるなよ?」
お仕置き代わりにディーヴァの鼻を優しく摘まみ、ダンテは先を進む。
「どこからなら出れるの?」
「そうだなぁ…。
口は開かないみたいだし、どっか壁の薄いとこか、ケツの穴でも目指そうぜ。こいつが人間界にいる内にな」
「お尻の穴からはちょっと嫌だけど、うん…急いで出ようか」
いつまでこの悪魔が人間界にいるかわからない。
低級悪魔ならば通れるであろう魔界の門が、すぐそこに迫っていたとしたらアウトだ。
ここから出られるのならば、どこが出口でも許す!
奥へ行くと、だだっ広い空洞に無数の穴が空いている場所へたどり着いた。
「ここは何だ?ここも胃なのか?」
「んー…胃というか、何かの巣、みたいじゃない?」
壁にぽこぽこ空いているそれは、まるで蟻の巣穴のよう。
…虫は勘弁してほしい。
「巣、っていうと……もしかしてアレの…か?」
ダンテが指を向ける方を嫌々ながら目で辿る。
そこには、先ほどお世話になった触手とは少し違う、ミミズ…いや、蛭の姿をした悪魔が無数に穴から這い出してきていた。
頭の先端には例によって絨毛突起のようなものが細かく密集しており、小刻みに動いている。
「……そうみたいだね」
小さな、けれどディーヴァにとって脅威になりそうな悪魔が一斉にこちらを向く。
目がなくとも、ディーヴァを見ているのがわかる。
「気持ち悪いっ!ダンテ逃げよう!」
「いや、逃げるより戦った方が早そうだぜ」
「ひぃっ!」
あっという間に囲まれてしまった。
ディーヴァは、リベリオンを手にするダンテの後ろへと隠れた。
道は少しずつ広がり、やがて大きなひとつの部屋へと変わる。
「広くなったね」
「ああ。ここは胃袋みたいだが、胃液がたまってないところを見るに、違う方法で消化するのかもな」
「…さすが経験者。よくお分かりで」
小さく皮肉混じりに笑いながら、ディーヴァはダンテに掴まり歩いた。
道が予想以上にデコボコしていて危ないのだ。
と…。
一歩踏み出したその時、直下型地震にも似た大きな縦揺れが2人を襲う。
「きゃっ」
「おっと。こいつ、すげぇ動いてねぇか!」
掴まっていても転びそうになるディーヴァをしっかり抱いて支え、ダンテは踏ん張って揺れをやり過ごした。
外では、自分達を食べた悪魔が大移動を開始したようである。
「ううう、酔う…ドーナッツが戻ってきそう…」
「ドーナッツ?」
「んーん!何でもなーい!!」
食べ歩きやら買い食いのことはまだ内緒にしておきたいご様子。
あわてて話題を悪魔のことへ戻す。
「あたしのこと、持ち帰って食べるって言ってたからそれじゃない?」
「悪魔がテイクアウトね…。ディーヴァじゃあるまいし」
が、買い食いの話にまた戻されてしまった。
ジト目でディーヴァを見てくるダンテ。
「な、なんのことぉ~?」
「お前の食べ歩き癖のことに決まってんだろ。今日は何食ったんだ?」
バレてた!
「…チーズ味のドーナッツです」
「ったく、食い過ぎるなよ?」
お仕置き代わりにディーヴァの鼻を優しく摘まみ、ダンテは先を進む。
「どこからなら出れるの?」
「そうだなぁ…。
口は開かないみたいだし、どっか壁の薄いとこか、ケツの穴でも目指そうぜ。こいつが人間界にいる内にな」
「お尻の穴からはちょっと嫌だけど、うん…急いで出ようか」
いつまでこの悪魔が人間界にいるかわからない。
低級悪魔ならば通れるであろう魔界の門が、すぐそこに迫っていたとしたらアウトだ。
ここから出られるのならば、どこが出口でも許す!
奥へ行くと、だだっ広い空洞に無数の穴が空いている場所へたどり着いた。
「ここは何だ?ここも胃なのか?」
「んー…胃というか、何かの巣、みたいじゃない?」
壁にぽこぽこ空いているそれは、まるで蟻の巣穴のよう。
…虫は勘弁してほしい。
「巣、っていうと……もしかしてアレの…か?」
ダンテが指を向ける方を嫌々ながら目で辿る。
そこには、先ほどお世話になった触手とは少し違う、ミミズ…いや、蛭の姿をした悪魔が無数に穴から這い出してきていた。
頭の先端には例によって絨毛突起のようなものが細かく密集しており、小刻みに動いている。
「……そうみたいだね」
小さな、けれどディーヴァにとって脅威になりそうな悪魔が一斉にこちらを向く。
目がなくとも、ディーヴァを見ているのがわかる。
「気持ち悪いっ!ダンテ逃げよう!」
「いや、逃げるより戦った方が早そうだぜ」
「ひぃっ!」
あっという間に囲まれてしまった。
ディーヴァは、リベリオンを手にするダンテの後ろへと隠れた。