mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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「な…!」
『イイ匂イシテルノニ、舐メテモ味ハナインダナ!』
驚愕に目を見開くダンテをよそに、悪魔は口の中のディーヴァをあめ玉のように舐めた感想を述べる。
『ジャ、オ土産イタダイタシ帰ル!』
言うが早いか、きびすを返し逃走を謀る悪魔。
「帰る!じゃねぇだろ!ディーヴァは土産物なんかじゃねぇ!返しやがれっ!」
そう言って悪魔の口に手をかけるダンテ。
『イダダダダッ!』
「オレのことも中に入れろ……よっ!!」
ぐぐぐっと力を入れて口の端を広げ、ダンテは無理矢理中に入り込む。
ダンテの浸入を許してしまった悪魔は、異物たるダンテを吐き出すことも出来ず、ただ口を閉じた。
…はてさて、真っ暗な口内へと入り込んだダンテ。
「気持ちわりぃ色してやがるな…」
明かりがなくても半魔だからか、わずかに見えるそこを、進んでいく。
汚泥色した絨毛がびっしりと生えた、ねちょねちょドロドロと気持ちの悪い道である。
すでに口中にディーヴァの姿はなく、奥まで運ばれたあとのようだ。
こんな気持ち悪い場所にディーヴァを1人にしておきたくない。
それに悪魔が今すぐ消化しないとも限らない。
一刻もはやくここを出なくては…。
ダンテが食道方面目指し走り抜けると、すぐさま目指すディーヴァは見つかった。
着衣の乱れこそないが、その衣服には悪魔の触手に巻き付かれていたからだろう、体液がところどころについていた。
それも気にかけず、ダンテはディーヴァを抱き抱えて揺さぶる。
「ディーヴァ!ディーヴァッ!おいっ!しっかりしろ!!」
ぐったりとした彼女は揺するくらいでは起きない。
お姫様を起こすには王子様の愛の口付けが必要である。
ならば、天使様を起こすには悪魔の愛の口付けが必要…そういうことであろう。
ダンテは迷うことなく、ディーヴァの唇に自らの唇を押し付けた。
「ん、んん……。んぅ~っ!!」
唇で食むようにディーヴァの口を覆い、時にわずかな隙間から舌を浸入させて熱を移せば、その瞼が開いてゆく。
暗がりの中、心配そうなダンテの青い目とエメラルドの視線が合った。
「ダ、ンテ…?」
「ディーヴァ、よかった…」
存在を確かめるようにダンテの頬に手をやるディーヴァと、その手に自らの手を重ね合わせるダンテ。
2人はしばらくそうして互いの温もりを伝え合った。
「ところでダンテ…ここは?」
自分達は見たことのない空間にいるようだと気がつくディーヴァ。
ディーヴァは丸飲みにされた時、すでに意識がなかったのだから知らないのは当たり前である。
「あのスライム野郎の腹ン中ってとこか?」
「えっ?た、食べられちゃったの!?」
「ピノキオみたいにな」
軽いノリで言ってのけるダンテに、深いため息ひとつ。
「ダンテったらよく落ち着いてられるね…」
「まぁな」
ダンテはリバイアサンの中に飲み込まれた時のことを思い出していた。
あそこは仕掛けもたくさん、悪魔もたくさん…おまけに自分も嫉妬の地獄に巣食う悪魔になるところだった、という嫌な思い出がある。
それに対して、愛するディーヴァが一緒にいる…こちらの方が何十倍もマシというものだ。
「オレはこういうトコ二度目。それにディーヴァと一緒だからこわくない。……ディーヴァもそうだろ?」
「あたしはこわいです」
残念、即答されてしまった。
『イイ匂イシテルノニ、舐メテモ味ハナインダナ!』
驚愕に目を見開くダンテをよそに、悪魔は口の中のディーヴァをあめ玉のように舐めた感想を述べる。
『ジャ、オ土産イタダイタシ帰ル!』
言うが早いか、きびすを返し逃走を謀る悪魔。
「帰る!じゃねぇだろ!ディーヴァは土産物なんかじゃねぇ!返しやがれっ!」
そう言って悪魔の口に手をかけるダンテ。
『イダダダダッ!』
「オレのことも中に入れろ……よっ!!」
ぐぐぐっと力を入れて口の端を広げ、ダンテは無理矢理中に入り込む。
ダンテの浸入を許してしまった悪魔は、異物たるダンテを吐き出すことも出来ず、ただ口を閉じた。
…はてさて、真っ暗な口内へと入り込んだダンテ。
「気持ちわりぃ色してやがるな…」
明かりがなくても半魔だからか、わずかに見えるそこを、進んでいく。
汚泥色した絨毛がびっしりと生えた、ねちょねちょドロドロと気持ちの悪い道である。
すでに口中にディーヴァの姿はなく、奥まで運ばれたあとのようだ。
こんな気持ち悪い場所にディーヴァを1人にしておきたくない。
それに悪魔が今すぐ消化しないとも限らない。
一刻もはやくここを出なくては…。
ダンテが食道方面目指し走り抜けると、すぐさま目指すディーヴァは見つかった。
着衣の乱れこそないが、その衣服には悪魔の触手に巻き付かれていたからだろう、体液がところどころについていた。
それも気にかけず、ダンテはディーヴァを抱き抱えて揺さぶる。
「ディーヴァ!ディーヴァッ!おいっ!しっかりしろ!!」
ぐったりとした彼女は揺するくらいでは起きない。
お姫様を起こすには王子様の愛の口付けが必要である。
ならば、天使様を起こすには悪魔の愛の口付けが必要…そういうことであろう。
ダンテは迷うことなく、ディーヴァの唇に自らの唇を押し付けた。
「ん、んん……。んぅ~っ!!」
唇で食むようにディーヴァの口を覆い、時にわずかな隙間から舌を浸入させて熱を移せば、その瞼が開いてゆく。
暗がりの中、心配そうなダンテの青い目とエメラルドの視線が合った。
「ダ、ンテ…?」
「ディーヴァ、よかった…」
存在を確かめるようにダンテの頬に手をやるディーヴァと、その手に自らの手を重ね合わせるダンテ。
2人はしばらくそうして互いの温もりを伝え合った。
「ところでダンテ…ここは?」
自分達は見たことのない空間にいるようだと気がつくディーヴァ。
ディーヴァは丸飲みにされた時、すでに意識がなかったのだから知らないのは当たり前である。
「あのスライム野郎の腹ン中ってとこか?」
「えっ?た、食べられちゃったの!?」
「ピノキオみたいにな」
軽いノリで言ってのけるダンテに、深いため息ひとつ。
「ダンテったらよく落ち着いてられるね…」
「まぁな」
ダンテはリバイアサンの中に飲み込まれた時のことを思い出していた。
あそこは仕掛けもたくさん、悪魔もたくさん…おまけに自分も嫉妬の地獄に巣食う悪魔になるところだった、という嫌な思い出がある。
それに対して、愛するディーヴァが一緒にいる…こちらの方が何十倍もマシというものだ。
「オレはこういうトコ二度目。それにディーヴァと一緒だからこわくない。……ディーヴァもそうだろ?」
「あたしはこわいです」
残念、即答されてしまった。