mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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その心の叫びが届いたか、救世主が到着したようだ。
「ディーヴァ!!」
道に停めたバイクが倒れるのも気にせず、悪魔の前に飛び出す赤い影――ダンテだ。
「ディーヴァ、どこだっ!」
ディーヴァの聖なる気配だけを追って場所を突き止めたダンテからは、触手に隠されたディーヴァは見えていなかった。
それどころか目の前の山のようにどでかい悪魔すら見えていない、否、見ていない。
『ゲゲェ!スパーダノ息子!!』
「…あ?なんだ、でけぇ悪魔だなオイ。
まあいい、ディーヴァを見つけてからぶっとばすから待ってな」
相手はダンテのことを知っている様子で、倒されやしないかとかなりビビっている。
だが、ダンテにしてみれば、目の前の悪魔をほふることよりも、ディーヴァのことの方が優先度が高い。
ダンテはイソギンチャクのようにうねっている悪魔の触手を時おり煩わしそうに避けながら、キョロキョロとディーヴァの姿を探した。
一方、ディーヴァからもダンテの声が聞こえていた。
意識が朦朧とする中でも、大好きなダンテが自分を呼ぶ声は聞き逃すことはない。
――ダンテ!――
声を出したいのに、出せない。
触手をロープ代わりに口をしっかり塞がれている今は、声どころか息をすることさえままならなかった。
せめて、…せめてダンテに居場所さえ伝えられたら…!
ギチギチと締め上げられ、それでもなおディーヴァを包み込む触手の数は増えていく。
いよいよ酸欠もひどくなってきた。
目の前が暗闇におおわれていく。
…ディーヴァの大嫌いな、誰もいない静かな暗闇に。
それまで必死にもがいていたディーヴァの動きが鈍ったことがわかり、触手が絞める力を多少緩める。
緩んだ隙間から緑の髪の毛がたった一本、はらりと落ちた。
それを逃がすダンテではない。
「あれは…!」
空間を覆うような触手だらけの中でも、光るディーヴァの髪の毛。
触手が束になっている箇所から落ちてきた、ということは…!
ズバン!
「そこかっ!」
『ヒギャアアア!』
触手の束の集まる先、そこに繋がる太い触手に向かって、ダンテはリベリオンのドライブを打ち込む。
あっさりと斬れたそこから、ぐったりと意識を失ったディーヴァが重力に従って落ちていく。
「ディーヴァッ!」
だが、ダンテがディーヴァをその腕に受け止める前に、大量の触手に阻まれてしまった。
ダンテの行く手を、眠りの森の美女でお馴染みの荊の壁のように遮る。
ディーヴァは、すぐさま他の触手に絡めとられて見えなくなった。
「オイ、図体ばかりでかいくせに動きが速いじゃねぇか…」
腹立たしさに頭に血が昇る。
目の前で触手ごときにディーヴァを奪われたことも、それを許した自分の油断と弱さについても。
ダンテの怒りに反応して、魔力が蜃気楼のように揺らぎ、立ち上った。
「うぉぉぉおっ!!」
雄叫びをあげ、リベリオンを振り下ろすべく飛び上がるダンテ。
その表情は悪魔も泣き出す鬼神そのもの。
斬られた箇所を触手で包んで癒す悪魔が、怒れる獅子たるダンテを見て慌てだす。
更に痛い思いはしたくない!
『ギョギョ!オレヲ斬ッタラ、sweet bloodチャンマデ斬レチャウカモシレナイヨォ!?』
「何…?」
ダンテが躊躇して動きを止めた瞬間だった。
バクンッ!
素早く触手を体内へ戻しながら、グルグル巻きにしていたディーヴァも口の中へ。
ダンテの目の前で、ディーヴァは悪魔の口の中へとしまい込まれてしまった。
「ディーヴァ!!」
道に停めたバイクが倒れるのも気にせず、悪魔の前に飛び出す赤い影――ダンテだ。
「ディーヴァ、どこだっ!」
ディーヴァの聖なる気配だけを追って場所を突き止めたダンテからは、触手に隠されたディーヴァは見えていなかった。
それどころか目の前の山のようにどでかい悪魔すら見えていない、否、見ていない。
『ゲゲェ!スパーダノ息子!!』
「…あ?なんだ、でけぇ悪魔だなオイ。
まあいい、ディーヴァを見つけてからぶっとばすから待ってな」
相手はダンテのことを知っている様子で、倒されやしないかとかなりビビっている。
だが、ダンテにしてみれば、目の前の悪魔をほふることよりも、ディーヴァのことの方が優先度が高い。
ダンテはイソギンチャクのようにうねっている悪魔の触手を時おり煩わしそうに避けながら、キョロキョロとディーヴァの姿を探した。
一方、ディーヴァからもダンテの声が聞こえていた。
意識が朦朧とする中でも、大好きなダンテが自分を呼ぶ声は聞き逃すことはない。
――ダンテ!――
声を出したいのに、出せない。
触手をロープ代わりに口をしっかり塞がれている今は、声どころか息をすることさえままならなかった。
せめて、…せめてダンテに居場所さえ伝えられたら…!
ギチギチと締め上げられ、それでもなおディーヴァを包み込む触手の数は増えていく。
いよいよ酸欠もひどくなってきた。
目の前が暗闇におおわれていく。
…ディーヴァの大嫌いな、誰もいない静かな暗闇に。
それまで必死にもがいていたディーヴァの動きが鈍ったことがわかり、触手が絞める力を多少緩める。
緩んだ隙間から緑の髪の毛がたった一本、はらりと落ちた。
それを逃がすダンテではない。
「あれは…!」
空間を覆うような触手だらけの中でも、光るディーヴァの髪の毛。
触手が束になっている箇所から落ちてきた、ということは…!
ズバン!
「そこかっ!」
『ヒギャアアア!』
触手の束の集まる先、そこに繋がる太い触手に向かって、ダンテはリベリオンのドライブを打ち込む。
あっさりと斬れたそこから、ぐったりと意識を失ったディーヴァが重力に従って落ちていく。
「ディーヴァッ!」
だが、ダンテがディーヴァをその腕に受け止める前に、大量の触手に阻まれてしまった。
ダンテの行く手を、眠りの森の美女でお馴染みの荊の壁のように遮る。
ディーヴァは、すぐさま他の触手に絡めとられて見えなくなった。
「オイ、図体ばかりでかいくせに動きが速いじゃねぇか…」
腹立たしさに頭に血が昇る。
目の前で触手ごときにディーヴァを奪われたことも、それを許した自分の油断と弱さについても。
ダンテの怒りに反応して、魔力が蜃気楼のように揺らぎ、立ち上った。
「うぉぉぉおっ!!」
雄叫びをあげ、リベリオンを振り下ろすべく飛び上がるダンテ。
その表情は悪魔も泣き出す鬼神そのもの。
斬られた箇所を触手で包んで癒す悪魔が、怒れる獅子たるダンテを見て慌てだす。
更に痛い思いはしたくない!
『ギョギョ!オレヲ斬ッタラ、sweet bloodチャンマデ斬レチャウカモシレナイヨォ!?』
「何…?」
ダンテが躊躇して動きを止めた瞬間だった。
バクンッ!
素早く触手を体内へ戻しながら、グルグル巻きにしていたディーヴァも口の中へ。
ダンテの目の前で、ディーヴァは悪魔の口の中へとしまい込まれてしまった。