mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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その頃、ディーヴァは自分が悪魔に狙われているのも知らず、外をのんびり歩いていた。
その手にはチーズクリームのたっぷり入った揚げたてほやほやのドーナツがある。
ダンテにはナイショの食べ歩きであるが、本人いわく『バレなきゃいいの』だそうだが…それでいいのかディーヴァよ。
「うはぁー!!おーいーしーいーっ!!」
チーズクリームが濃厚で、ほんのり甘いドーナツ生地と見事にマッチしている。
こんなカロリーの高そうな物を食べて、悪魔にとって甘い天使の血がさらに甘くなったかもしれない。
「あ~美味しかった。ダンテには絶対バレないようにしないとね。……ん?」
ふと気になる気配が、じわじわと近づいてきている気がする。
ディーヴァは、食べ終わった後の包み紙を折り畳んでゴミ箱に捨てると、そちらに目を向けてみた。
ほど遠くそびえた恐怖の塔『テメンニグル』。
急速に風化して崩れつつあるが、今もたまに悪魔が降りてくるというので、一般人の立ち入りは固く禁止されたままだ。
一度アーカムが魔界と人間界を繋いでしまったためか、そこに再び立ち塞がる壁は前ほど強くはない。
空間には『ひずみ』が生まれているのだ。
そのひずみから、異形の者共…いや、液状の『何か』が、やってくるのがよく見えた。
「わ、わーお…」
悪魔に襲われ続けて数年。
決して慣れたくないことだが、さすがに少しだけ慣れた。
それにしても、ここまでけっこうな距離があるというのに、やけに大きく見える。
テメンニグルからここまでは幸か不幸か偶然にも一直線。
あんなに大きいのに、気がついたのはディーヴァのみで、他の人間は気がついていないようだ。
目を凝らせば、相手は液体…いや、ゼリーのような塊にもみえる。
似ているものならば、アーカムが姿を変えた時の、スライム状のアレである。
動きはひどく緩慢、スライムということで、RPGで言えば雑魚モンスター並みとディーヴァの目には映った。
ダンテがいないこの状況で、というのは軽くデジャビュを感じるし、前もダンテやバージルに助けてもらった。
だが、彼らは今いない。
1人は悪魔退治の依頼に。
もう1人は魔界の底にて行方知れず。
「あたしがなんとかしなきゃ…」
天使である自分に向かっているのだとすれば、好都合である。
人のいる通り沿いには絶対入らせない、そのままなんとかして追い払ってみせる!
悪魔はこわい。
だが、ディーヴァは震える足に叱咤して悪魔のいる場所まで歩みを進めていった。
その手にはチーズクリームのたっぷり入った揚げたてほやほやのドーナツがある。
ダンテにはナイショの食べ歩きであるが、本人いわく『バレなきゃいいの』だそうだが…それでいいのかディーヴァよ。
「うはぁー!!おーいーしーいーっ!!」
チーズクリームが濃厚で、ほんのり甘いドーナツ生地と見事にマッチしている。
こんなカロリーの高そうな物を食べて、悪魔にとって甘い天使の血がさらに甘くなったかもしれない。
「あ~美味しかった。ダンテには絶対バレないようにしないとね。……ん?」
ふと気になる気配が、じわじわと近づいてきている気がする。
ディーヴァは、食べ終わった後の包み紙を折り畳んでゴミ箱に捨てると、そちらに目を向けてみた。
ほど遠くそびえた恐怖の塔『テメンニグル』。
急速に風化して崩れつつあるが、今もたまに悪魔が降りてくるというので、一般人の立ち入りは固く禁止されたままだ。
一度アーカムが魔界と人間界を繋いでしまったためか、そこに再び立ち塞がる壁は前ほど強くはない。
空間には『ひずみ』が生まれているのだ。
そのひずみから、異形の者共…いや、液状の『何か』が、やってくるのがよく見えた。
「わ、わーお…」
悪魔に襲われ続けて数年。
決して慣れたくないことだが、さすがに少しだけ慣れた。
それにしても、ここまでけっこうな距離があるというのに、やけに大きく見える。
テメンニグルからここまでは幸か不幸か偶然にも一直線。
あんなに大きいのに、気がついたのはディーヴァのみで、他の人間は気がついていないようだ。
目を凝らせば、相手は液体…いや、ゼリーのような塊にもみえる。
似ているものならば、アーカムが姿を変えた時の、スライム状のアレである。
動きはひどく緩慢、スライムということで、RPGで言えば雑魚モンスター並みとディーヴァの目には映った。
ダンテがいないこの状況で、というのは軽くデジャビュを感じるし、前もダンテやバージルに助けてもらった。
だが、彼らは今いない。
1人は悪魔退治の依頼に。
もう1人は魔界の底にて行方知れず。
「あたしがなんとかしなきゃ…」
天使である自分に向かっているのだとすれば、好都合である。
人のいる通り沿いには絶対入らせない、そのままなんとかして追い払ってみせる!
悪魔はこわい。
だが、ディーヴァは震える足に叱咤して悪魔のいる場所まで歩みを進めていった。