mission 25:easy proposal ~太陽はいつか月と重なるもの~
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「『sweet blood』?…なんだそりゃ」
その『sweet blood』という単語を聞かされたのは、ダンテが珍しくレディと悪魔退治の依頼に出掛けた時だった。
「前回退治した悪魔が言ったのよ。
死ぬ間際に「『sweet blood』さえ手にしていたら負けなかった」…って」
何故だろう、嫌~な予感がする。
ダンテは眉間に小さくシワを寄せた。
「その『sweet blood』についてはあらかた調べてあるのか?」
「ええ、気になったから調べていったんだけど、悪魔の間ではその話題で持ちきりみたいね。噂の全貌はこう。
……悪魔の飼う天使、その血は甘く、飲めば最強の力を手にすることが出来る『sweet blood』である」
悪魔の飼う天使…飼ってるわけじゃないが、ものすごーく心当たりがある。
飲めば最強の力…最強かどうかはわからないが、確かに力はみなぎる。
ここまで言われれば、嫌な予感は当たったも同然だと、ダンテはため息をついた。
見ればレディの方も、短く嘆息している。
「どう考えてもディーヴァのことよね?」
「だな。レディ、今回の報酬は全部譲る。だからあとの処理は任せた」
「私は構わないけど…どうする気?」
元々借金のこともあって、報酬のほとんどはレディに渡すことになっていた。
受け取りを彼女に任せても問題はないだろう。
「こうしちゃおれん、今すぐ帰るのさ。
んなこと考えてる悪魔がうようよしてるってのに、ディーヴァを1人にしておけないだろ」
「ホント心配性ねぇ」
「ディーヴァのことだからな」
これが普段と同じならば、ダンテもここまで慌てない。
しかし、急ぐには理由がある。
ダンテは定期的にディーヴァに、魔力による守りをかけているのだが、その守りは今日の朝方に切れた。
すぐかけ直すつもりが、寝坊して忘れ、そのまま依頼に来てしまった。
ディーヴァ自身も結界をはれるのだが、相も変わらず不発なことが多く結界の強さもまちまちで微弱なことが多い…というのに、だ。
こんな時に限って、なんてタイミングの悪いことか。
ダンテは手に持っていた双子銃素を早くホルスターに仕舞い込み、バイクのエンジンをかけた。
あとはレディに軽く一瞥をくれただけで、一度も振り返ることなく勢いよく発進した。
急いで帰らねば、ディーヴァが心配だ。
その『sweet blood』という単語を聞かされたのは、ダンテが珍しくレディと悪魔退治の依頼に出掛けた時だった。
「前回退治した悪魔が言ったのよ。
死ぬ間際に「『sweet blood』さえ手にしていたら負けなかった」…って」
何故だろう、嫌~な予感がする。
ダンテは眉間に小さくシワを寄せた。
「その『sweet blood』についてはあらかた調べてあるのか?」
「ええ、気になったから調べていったんだけど、悪魔の間ではその話題で持ちきりみたいね。噂の全貌はこう。
……悪魔の飼う天使、その血は甘く、飲めば最強の力を手にすることが出来る『sweet blood』である」
悪魔の飼う天使…飼ってるわけじゃないが、ものすごーく心当たりがある。
飲めば最強の力…最強かどうかはわからないが、確かに力はみなぎる。
ここまで言われれば、嫌な予感は当たったも同然だと、ダンテはため息をついた。
見ればレディの方も、短く嘆息している。
「どう考えてもディーヴァのことよね?」
「だな。レディ、今回の報酬は全部譲る。だからあとの処理は任せた」
「私は構わないけど…どうする気?」
元々借金のこともあって、報酬のほとんどはレディに渡すことになっていた。
受け取りを彼女に任せても問題はないだろう。
「こうしちゃおれん、今すぐ帰るのさ。
んなこと考えてる悪魔がうようよしてるってのに、ディーヴァを1人にしておけないだろ」
「ホント心配性ねぇ」
「ディーヴァのことだからな」
これが普段と同じならば、ダンテもここまで慌てない。
しかし、急ぐには理由がある。
ダンテは定期的にディーヴァに、魔力による守りをかけているのだが、その守りは今日の朝方に切れた。
すぐかけ直すつもりが、寝坊して忘れ、そのまま依頼に来てしまった。
ディーヴァ自身も結界をはれるのだが、相も変わらず不発なことが多く結界の強さもまちまちで微弱なことが多い…というのに、だ。
こんな時に限って、なんてタイミングの悪いことか。
ダンテは手に持っていた双子銃素を早くホルスターに仕舞い込み、バイクのエンジンをかけた。
あとはレディに軽く一瞥をくれただけで、一度も振り返ることなく勢いよく発進した。
急いで帰らねば、ディーヴァが心配だ。