mission 24:grown-up and alcohol ~酔ったのはどちら?~
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「綺麗…いただきます」
くい、とグラスを傾ける。
その途端、先ほどまでのカクテルとのあまりの違いに目を見開いた。
「んむ!?な、なにこれ…!!」
喉が焼けるように熱い。
炎の塊でも飲んだかのように、胃にカーッとくる。
とんがったような酒の味が胃の中にしみわたるこの感じ、酒好きにはたまらない感覚なのだろうが、ディーヴァには強すぎたようだ。
一気に酔いが回りなんだか目の前や、頭がふわふわくらくらする。
「つよ…それにちょっち苦い…」
舌をべ、と出して涙目になるディーヴァだが、マンハッタンはこれでもウイスキー系の中では甘口のほうである。
アンゴスチュラビターズという苦いリキュールは数滴しか入っていないし、内容のほとんどはスイートベルモットという甘口の薫り高いフレーバーワインにライウイスキー、香りづけのレモンピールである。
「うぅ…このさくらんぼみたいなの、食べれるの?」
「もちろん」
ダンテのその言葉に、ディーヴァは琥珀色の中に沈んだ、カクテルピンに刺さったマラスキーノチェリーを、慌てて口に含んだ。
まるで夕日そのもののようなそれは甘い香りを放ち、なんだかほっとする。
「ッ!?」
…が、これまたびっくり。
噛みしめれば、中に浸透していたアルコールがさらにディーヴァを酔わせた。
これでは口直しできないではないか。
「なんかさ…けっこう…このお酒って強く、ない…?くらくら目が回る気がする」
「当たり前だろ、けっこうな度数の高さだからな」
「ほぇ!?なんでそんな強いのあたしに飲ませるの?」
「んー?こういう酒もあるってディーヴァに教えないとと思ってな。だってディーヴァ、もう『大人』なんだろ?」
ニヤ、と笑って言うダンテに、肯定せざるを得ない。
「……ぅぐ…も、もちろんだよ!
でも、もうちょっと苦くないのがいいかも…」
アルコール度数の高さはともかく、やはりディーヴァの味覚はお子ちゃまらしい。
「しゃあねぇな。甘いのにしてやるが、もう一杯くらいイケるよな?大人になったディーヴァちゃん?」
「えっ…!あ、甘いのならなんとか…」
「ロダン、ディーヴァにぴったりな名前のアレ出してくれ」
「いいのか?アレもけっこうな強さだと思うが…」
「かまわねぇ」
「かまわないって…ダンテ、あたしの言葉でしょ?
もう!そうやって勝手に頼んじゃうんだから…」
「デザートみたいなモンだから大丈夫だ」
こうなったらもうちょい酔わせてやろう。
ディーヴァがどんな酔い方をするか、見てみたい。
はてさて、笑い上戸か泣き上戸か…それともすぐ寝てしまうのか…実に楽しみだ。
くい、とグラスを傾ける。
その途端、先ほどまでのカクテルとのあまりの違いに目を見開いた。
「んむ!?な、なにこれ…!!」
喉が焼けるように熱い。
炎の塊でも飲んだかのように、胃にカーッとくる。
とんがったような酒の味が胃の中にしみわたるこの感じ、酒好きにはたまらない感覚なのだろうが、ディーヴァには強すぎたようだ。
一気に酔いが回りなんだか目の前や、頭がふわふわくらくらする。
「つよ…それにちょっち苦い…」
舌をべ、と出して涙目になるディーヴァだが、マンハッタンはこれでもウイスキー系の中では甘口のほうである。
アンゴスチュラビターズという苦いリキュールは数滴しか入っていないし、内容のほとんどはスイートベルモットという甘口の薫り高いフレーバーワインにライウイスキー、香りづけのレモンピールである。
「うぅ…このさくらんぼみたいなの、食べれるの?」
「もちろん」
ダンテのその言葉に、ディーヴァは琥珀色の中に沈んだ、カクテルピンに刺さったマラスキーノチェリーを、慌てて口に含んだ。
まるで夕日そのもののようなそれは甘い香りを放ち、なんだかほっとする。
「ッ!?」
…が、これまたびっくり。
噛みしめれば、中に浸透していたアルコールがさらにディーヴァを酔わせた。
これでは口直しできないではないか。
「なんかさ…けっこう…このお酒って強く、ない…?くらくら目が回る気がする」
「当たり前だろ、けっこうな度数の高さだからな」
「ほぇ!?なんでそんな強いのあたしに飲ませるの?」
「んー?こういう酒もあるってディーヴァに教えないとと思ってな。だってディーヴァ、もう『大人』なんだろ?」
ニヤ、と笑って言うダンテに、肯定せざるを得ない。
「……ぅぐ…も、もちろんだよ!
でも、もうちょっと苦くないのがいいかも…」
アルコール度数の高さはともかく、やはりディーヴァの味覚はお子ちゃまらしい。
「しゃあねぇな。甘いのにしてやるが、もう一杯くらいイケるよな?大人になったディーヴァちゃん?」
「えっ…!あ、甘いのならなんとか…」
「ロダン、ディーヴァにぴったりな名前のアレ出してくれ」
「いいのか?アレもけっこうな強さだと思うが…」
「かまわねぇ」
「かまわないって…ダンテ、あたしの言葉でしょ?
もう!そうやって勝手に頼んじゃうんだから…」
「デザートみたいなモンだから大丈夫だ」
こうなったらもうちょい酔わせてやろう。
ディーヴァがどんな酔い方をするか、見てみたい。
はてさて、笑い上戸か泣き上戸か…それともすぐ寝てしまうのか…実に楽しみだ。