mission 24:grown-up and alcohol ~酔ったのはどちら?~
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そうこうしていると、ステアされたビッグアップルがディーヴァの手元に届いた。
グラスのエッジにリンゴの形に切ったウサギが飾ってあって、見た目にもかわいらしい。
ダンテも少しずつウサギリンゴの作り方を覚えてきているが、ロダンはさすが普段からバーテンダーをしているだけはある。
それを見届けたダンテは自分もブラッディマリーを注文した。
「んく…、ふわぁ!おいちぃ!」
一口飲めば、癖のないウォッカとあまずっぱ~い大好きな味と香りが口いっぱいに広がる。
その向こうに、先ほどまではあまり感じなかった鼻に抜ける独特のアルコール臭。
「お酒って美味しいね!」
じわじわ酔いは回り始めているのだが、ディーヴァはあまり気づいていないご様子。
「それにしても、ダンテの頼んだの、何?
血まみれマリーって…すっごい名前だね」
ブラッディ・マリーとはアメリカの都市伝説に登場する女性の幽霊の名称である。
真夜中に鏡の前に立ち、名を呼ぶと現れるという血まみれ衣装の女の人であり、ディーヴァなどは絶対死んでもやらない類いの肝試しだ。
想像するのも恐ろしい。
「確かに名前は物騒だが、トマトジュースの酒でけっこう美味いんだぜ?…お、ちょうどシェークするトコみたいだな」
カクテルバーではお馴染みの、シェークする場面…実はまだ見れていなかった。
ディーヴァの飲んだカクテルも、ダンテのジントニックも、カクテルシェーカーを使わないのだ。
ロダンの手元を見ていれば、カクテルシェーカーの中にウォッカにトマトジュース、ソースなど入れているのが見える。
そこには赤い小さな瓶も入れていた。
「タバスコ入れてる…ロダンさん、全部入れてもいいよ」
「え!冗談だろ!?」
「承知した」
「おい、お前もヤメロって!」
「「冗談、冗談」」
ただ単にダンテをからかっただけのようだ。
焦るダンテが面白くてクスクスケラケラ笑うディーヴァ、そしてロダン。
シェーカーに蓋をしたロダンは、よくテレビで見るようなやり方で、上に下にとシェーキングした。
…なんだか感動する。
「なんかかっこいい…!惚れちゃいそう!」
「む、オレだってそれくらいできるぜ」
「ダンテはバーテンダーの資格持ってないでしょう?変なトコで張り合わないの!」
「へーい」
届いたソレを口にしつつ、グラスのふちに飾られたレモンスライスを齧り、酸っぱそうな顔をしたまま、ダンテはフードメニューを再び手に取る。
「他にも食いモン頼むか。まずはマルゲリータピザな、これは外せねぇ。
ディーヴァは他に何をツマミにしたい?」
メニューの端をぐいと差し出し、ディーヴァと共にそれを覗く。
オレはディーヴァをツマミにしたい、という願望は心の中に留めておいた。
「んー…チーズアンチョビトーストっていうの気になるな~」
「んじゃそれで」
「マルゲリータピザとチーズアンチョビトーストだな、ちょっと待ってな」
そう残し、ロダンは奥にあるのだろうキッチンへと消えていった。
グラスのエッジにリンゴの形に切ったウサギが飾ってあって、見た目にもかわいらしい。
ダンテも少しずつウサギリンゴの作り方を覚えてきているが、ロダンはさすが普段からバーテンダーをしているだけはある。
それを見届けたダンテは自分もブラッディマリーを注文した。
「んく…、ふわぁ!おいちぃ!」
一口飲めば、癖のないウォッカとあまずっぱ~い大好きな味と香りが口いっぱいに広がる。
その向こうに、先ほどまではあまり感じなかった鼻に抜ける独特のアルコール臭。
「お酒って美味しいね!」
じわじわ酔いは回り始めているのだが、ディーヴァはあまり気づいていないご様子。
「それにしても、ダンテの頼んだの、何?
血まみれマリーって…すっごい名前だね」
ブラッディ・マリーとはアメリカの都市伝説に登場する女性の幽霊の名称である。
真夜中に鏡の前に立ち、名を呼ぶと現れるという血まみれ衣装の女の人であり、ディーヴァなどは絶対死んでもやらない類いの肝試しだ。
想像するのも恐ろしい。
「確かに名前は物騒だが、トマトジュースの酒でけっこう美味いんだぜ?…お、ちょうどシェークするトコみたいだな」
カクテルバーではお馴染みの、シェークする場面…実はまだ見れていなかった。
ディーヴァの飲んだカクテルも、ダンテのジントニックも、カクテルシェーカーを使わないのだ。
ロダンの手元を見ていれば、カクテルシェーカーの中にウォッカにトマトジュース、ソースなど入れているのが見える。
そこには赤い小さな瓶も入れていた。
「タバスコ入れてる…ロダンさん、全部入れてもいいよ」
「え!冗談だろ!?」
「承知した」
「おい、お前もヤメロって!」
「「冗談、冗談」」
ただ単にダンテをからかっただけのようだ。
焦るダンテが面白くてクスクスケラケラ笑うディーヴァ、そしてロダン。
シェーカーに蓋をしたロダンは、よくテレビで見るようなやり方で、上に下にとシェーキングした。
…なんだか感動する。
「なんかかっこいい…!惚れちゃいそう!」
「む、オレだってそれくらいできるぜ」
「ダンテはバーテンダーの資格持ってないでしょう?変なトコで張り合わないの!」
「へーい」
届いたソレを口にしつつ、グラスのふちに飾られたレモンスライスを齧り、酸っぱそうな顔をしたまま、ダンテはフードメニューを再び手に取る。
「他にも食いモン頼むか。まずはマルゲリータピザな、これは外せねぇ。
ディーヴァは他に何をツマミにしたい?」
メニューの端をぐいと差し出し、ディーヴァと共にそれを覗く。
オレはディーヴァをツマミにしたい、という願望は心の中に留めておいた。
「んー…チーズアンチョビトーストっていうの気になるな~」
「んじゃそれで」
「マルゲリータピザとチーズアンチョビトーストだな、ちょっと待ってな」
そう残し、ロダンは奥にあるのだろうキッチンへと消えていった。