mission 0:new days ~そのあとの彼女とオレ~
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ディーヴァの部屋でしっかりと睡眠を取った2人は、起きてからもしばらくの間微睡んでいた。
「…そろそろいい加減起きないと。ダンテ、起きて……」
「ん……」
少し横になりすぎた感が否めない。
もうすぐ夕方であり、このままでは1日がベッドの上で終わってしまう。
それどころか、何も出来ていないし解決していない。
やることはたくさんあるのに……。
だが、ダンテは起き上がろうとするディーヴァを引き寄せると、ベッドに逆戻りさせた。
「きゃ、」
「疲れた。…まだ、眠らせてくれ……たの、む…」
言い終わるや否や、眠りに落ちる。
その腕にがっちり抱えられ、動こうにも動けない。
「しょうがないなぁ」
かといって眠気の完全に覚めきったディーヴァは、ダンテ同様に眠ることはできない。
しかたなしにダンテが再び起きるその時を静かに待つことにした。
たまに、形のよい眉が歪められダンテはうなされているように見える。
その表情はバージルを思い出す。
彼は眉間に皺を寄せていることが多かった。
バージルがあの後どうなったのか気にはなるが、今は目の前のダンテが心配でたまらない。
ダンテの心の傷は計り知れない。
寝言だろう、ダンテの唇が動きをみせ、『バージル』と発している。
「ダンテ…」
ああやって対決し合っても、ダンテは最後、バージルに手を伸ばした。
そしてバージルは落ち行く中、ダンテを憎みながらも、兄の表情をしていた。
……家族だった。
「バージルの代わりにはなれないけど、あたしはここにいるよ…」
自分がいることがダンテにとって、どれほどの救いになるかどうかはわからない。
でも、ダンテが望む限りずっと一緒にいる。
うなされるダンテに心を痛めつつ、夕日が差し込む部屋でディーヴァは母親のように彼を撫でた。
少しでもダンテの眠りが安らかになりますようにと……。
「ふぁ……」
それから小一時間ほどしてようやくダンテは目を覚ました。
夕日は陰り始めている。
「おそよう、ダンテ」
一瞬ここがどこだかわからなかったが、傍らで微笑むディーヴァをワンセットで目に入れ、理解する。
初めて出会ったディーヴァの実家…そのディーヴァの自室だ。
「ああ、おはよう」
「だからおそようだってば」
「…みたいだな」
衣擦れの音を響かせ、共に起き上がる。
それによりようやくダンテの腕から解放されたディーヴァは、大きく伸びをした。
「いっぱい寝ちゃったからやんなきゃいけないこと全然終わってないね」
「あー…そうだな」
「埋もれちゃった残りの荷物も発掘しなきゃだし、でも…それより先に新しい事務所兼、おうち借りなくちゃいけないかな。
ダンテがいいならここでもいいけど……スラム街に近い方がいいんでしょ?」
コクリ、ダンテは頷く。
「電話線まだ繋がってるか?知り合いに新しい事務所を借りる電話がしたい」
「今は切ってあるよ。繋がってたら学校への電話も外からかけないでしょ。
……かける相手は崩れちゃった事務所を借りた人?」
「そーゆーこと。もう一回借りないとなと思ってな。……どうするか」
電話は外からかければいいとして。
どう言って借りるかも、どこなら借りれるかもまだわからない状態だ。
悩むダンテにディーヴァが胸をはってこたえる。
「お金の心配はしなくて大丈夫だよ。こういう時にこそうちのお金を使うべき時なんだから」
「は!?ディーヴァに借金作れってか!?」
「バカ。もう2人のお金でしょ。借金なんかにはならないってば」
ちなみに、これからレディによって借金地獄と化すのをこの時のダンテは知らない。
「悪い、ディーヴァ……」
しかし、これでは前にディーヴァに指摘を受けた通り、ヒモと変わらないではないか。
金なくてごめん。
そんな意味をこめて、ダンテは項垂れた。
ディーヴァはダンテに向かい合って体に抱きつくと、回した手でポンポンと背中を叩く。
ダンテは大人しくされるがまま受け入れ、その身をディーヴァに預けた。
「ねぇ、ダンテ」
「うん?」
「これからも一緒にがんばろうね」
「!!……ああ!これからもよろしくな!!」
2人はそう言って笑いあった。
「…そろそろいい加減起きないと。ダンテ、起きて……」
「ん……」
少し横になりすぎた感が否めない。
もうすぐ夕方であり、このままでは1日がベッドの上で終わってしまう。
それどころか、何も出来ていないし解決していない。
やることはたくさんあるのに……。
だが、ダンテは起き上がろうとするディーヴァを引き寄せると、ベッドに逆戻りさせた。
「きゃ、」
「疲れた。…まだ、眠らせてくれ……たの、む…」
言い終わるや否や、眠りに落ちる。
その腕にがっちり抱えられ、動こうにも動けない。
「しょうがないなぁ」
かといって眠気の完全に覚めきったディーヴァは、ダンテ同様に眠ることはできない。
しかたなしにダンテが再び起きるその時を静かに待つことにした。
たまに、形のよい眉が歪められダンテはうなされているように見える。
その表情はバージルを思い出す。
彼は眉間に皺を寄せていることが多かった。
バージルがあの後どうなったのか気にはなるが、今は目の前のダンテが心配でたまらない。
ダンテの心の傷は計り知れない。
寝言だろう、ダンテの唇が動きをみせ、『バージル』と発している。
「ダンテ…」
ああやって対決し合っても、ダンテは最後、バージルに手を伸ばした。
そしてバージルは落ち行く中、ダンテを憎みながらも、兄の表情をしていた。
……家族だった。
「バージルの代わりにはなれないけど、あたしはここにいるよ…」
自分がいることがダンテにとって、どれほどの救いになるかどうかはわからない。
でも、ダンテが望む限りずっと一緒にいる。
うなされるダンテに心を痛めつつ、夕日が差し込む部屋でディーヴァは母親のように彼を撫でた。
少しでもダンテの眠りが安らかになりますようにと……。
「ふぁ……」
それから小一時間ほどしてようやくダンテは目を覚ました。
夕日は陰り始めている。
「おそよう、ダンテ」
一瞬ここがどこだかわからなかったが、傍らで微笑むディーヴァをワンセットで目に入れ、理解する。
初めて出会ったディーヴァの実家…そのディーヴァの自室だ。
「ああ、おはよう」
「だからおそようだってば」
「…みたいだな」
衣擦れの音を響かせ、共に起き上がる。
それによりようやくダンテの腕から解放されたディーヴァは、大きく伸びをした。
「いっぱい寝ちゃったからやんなきゃいけないこと全然終わってないね」
「あー…そうだな」
「埋もれちゃった残りの荷物も発掘しなきゃだし、でも…それより先に新しい事務所兼、おうち借りなくちゃいけないかな。
ダンテがいいならここでもいいけど……スラム街に近い方がいいんでしょ?」
コクリ、ダンテは頷く。
「電話線まだ繋がってるか?知り合いに新しい事務所を借りる電話がしたい」
「今は切ってあるよ。繋がってたら学校への電話も外からかけないでしょ。
……かける相手は崩れちゃった事務所を借りた人?」
「そーゆーこと。もう一回借りないとなと思ってな。……どうするか」
電話は外からかければいいとして。
どう言って借りるかも、どこなら借りれるかもまだわからない状態だ。
悩むダンテにディーヴァが胸をはってこたえる。
「お金の心配はしなくて大丈夫だよ。こういう時にこそうちのお金を使うべき時なんだから」
「は!?ディーヴァに借金作れってか!?」
「バカ。もう2人のお金でしょ。借金なんかにはならないってば」
ちなみに、これからレディによって借金地獄と化すのをこの時のダンテは知らない。
「悪い、ディーヴァ……」
しかし、これでは前にディーヴァに指摘を受けた通り、ヒモと変わらないではないか。
金なくてごめん。
そんな意味をこめて、ダンテは項垂れた。
ディーヴァはダンテに向かい合って体に抱きつくと、回した手でポンポンと背中を叩く。
ダンテは大人しくされるがまま受け入れ、その身をディーヴァに預けた。
「ねぇ、ダンテ」
「うん?」
「これからも一緒にがんばろうね」
「!!……ああ!これからもよろしくな!!」
2人はそう言って笑いあった。