mission 24:grown-up and alcohol ~酔ったのはどちら?~
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「ディーヴァ、誕生日おめでとう」
「ありがとう、ダンテ」
本日、ディーヴァは21歳の誕生日を迎えた。
はれて未成年を完全に卒業、今日からは立派な大人の仲間入りとなる。
初めて悪魔に襲われたあの日は、もう死ぬんだと思っていた。
自分が生きている未来なんてないと思った。
無事にここまで生きてこれたのも、目の前で微笑みを向けるこの人――ダンテがいてくれたからこそ。
まるで自分のことのように笑って祝って…いつも守ってくれるダンテが愛しい。
…愛してる。
面と向かって自分から言うのは恥ずかしいが、いつかサラッと自分から言えるようになれたらいいなと、そう思う。
そして本日はディーヴァの誕生日パーティー。
とは言っても、たった2人だけのささやかなパーティーである。
ダンテは「もっと盛大にやってもいいんだぞ?」と言ってくれた。
だが、ディーヴァにも誕生日くらい恋人と2人っきりで静かに過ごしたいという気持ちがある。
そんなわけで、今日はダイニングテーブルで2人は向かい合って座り、ゆっくりと食事を楽しんでいたのだ。
ディーヴァが、そしてダンテが好きであろう料理ばかりで構成されたメニュー。
赤のトマト、リンゴ系。
白のチーズ、生クリーム系を使った物ばかりが並んでいるのには目をつぶっていただきたい。
ダンテはトマトを使った料理や生クリーム、ディーヴァはチーズを使った料理に、リンゴがそれぞれすきなのだ。
そしてテーブルの中央には大きなバースデーケーキが。
極々薄いピンク色のクリームの上には何種類ものフルーツが散りばめられ、真ん中には飴細工で出来た天使の羽根やクッキーで出来たプレート。
そこには、アイシングを使ってぐにゃぐにゃした文字で『HAPPY BIRTHDAY』と、その下にディーヴァの名前の綴りが大きく書かれていた。
「しっかし、オレって字が下手くそだな。もっと上手くなりてぇよ」
プレートの文字だけは、ダンテの書いたものだ。
せっかくの豪華なケーキだが、見る人によってはそこだけ残念な感じがするだろう。
しかし、ダンテが頑張って書いてくれた…そう思うだけでディーヴァは他のどんなものより嬉しかった。
ダンテを思うだけでほわんと胸の内があたたかくなる。
「あたしも上手いわけじゃないから、綺麗な文字書けるように一緒に練習しよ?」
「じゃあぜひ後ろから手に指を重ねてさ、書き方から教えてくれよ、ディーヴァセンセ」
そしてそのでっかい胸を、背中にギュウギュウと強く押し付けてくれ。
いやらしい言葉は口に出さず、グッと飲み込む。
「ふふ、そうだね、そうしよっか。さぁて、ケーキ入刀!食べよ食べよ」
「ああ、大きく切り分けてくれよ?」
リンゴ入りのスッキリしたミントハーブティーを飲みながら、ケーキを食す。
「ん~!おぃひぃ!」
「ああ、美味い。つか、この飴細工とかどうやったんだ?」
天使の羽根をモチーフにした黄緑色の飴細工がキラキラとケーキを飾る。
食べるのがもったいないと思わせる繊細な出来だ。
「えっへん!仕事先でマスターに教えてもらったの、この日のためにね!」
「おお、さすがはオレのディーヴァ」
料理への熱意、しいては自分の口に入るものへのディーヴァの執着心は目を見張るものがある。
そんなディーヴァをダンテは尊敬していると同時に、やっぱり少し食い意地張ってるな、と苦笑してしまうのだ。
まあ、自分も好物についてはディーヴァとタイマンはれそうなほど、食にはこだわるのでなんともいえないか。
それにしても美味い…ディーヴァめ、また腕を上げたな。
ふんわりしたスポンジ生地は、口に入れるとしっとり溶けるような食感。
ディーヴァの体もこんな食感ならいいな、と妄想する。
薄ピンクのホイップもほどよい甘さであり、中に挟まっていたり、上にデコレートされていた瑞々しく甘酸っぱいフルーツと相性抜群。
まるでディーヴァの唇のような甘さではないか!
幸せを噛み締めるようにダンテは、そしてディーヴァは、それぞれの思いを込めてケーキを食べたのだった。
「ありがとう、ダンテ」
本日、ディーヴァは21歳の誕生日を迎えた。
はれて未成年を完全に卒業、今日からは立派な大人の仲間入りとなる。
初めて悪魔に襲われたあの日は、もう死ぬんだと思っていた。
自分が生きている未来なんてないと思った。
無事にここまで生きてこれたのも、目の前で微笑みを向けるこの人――ダンテがいてくれたからこそ。
まるで自分のことのように笑って祝って…いつも守ってくれるダンテが愛しい。
…愛してる。
面と向かって自分から言うのは恥ずかしいが、いつかサラッと自分から言えるようになれたらいいなと、そう思う。
そして本日はディーヴァの誕生日パーティー。
とは言っても、たった2人だけのささやかなパーティーである。
ダンテは「もっと盛大にやってもいいんだぞ?」と言ってくれた。
だが、ディーヴァにも誕生日くらい恋人と2人っきりで静かに過ごしたいという気持ちがある。
そんなわけで、今日はダイニングテーブルで2人は向かい合って座り、ゆっくりと食事を楽しんでいたのだ。
ディーヴァが、そしてダンテが好きであろう料理ばかりで構成されたメニュー。
赤のトマト、リンゴ系。
白のチーズ、生クリーム系を使った物ばかりが並んでいるのには目をつぶっていただきたい。
ダンテはトマトを使った料理や生クリーム、ディーヴァはチーズを使った料理に、リンゴがそれぞれすきなのだ。
そしてテーブルの中央には大きなバースデーケーキが。
極々薄いピンク色のクリームの上には何種類ものフルーツが散りばめられ、真ん中には飴細工で出来た天使の羽根やクッキーで出来たプレート。
そこには、アイシングを使ってぐにゃぐにゃした文字で『HAPPY BIRTHDAY』と、その下にディーヴァの名前の綴りが大きく書かれていた。
「しっかし、オレって字が下手くそだな。もっと上手くなりてぇよ」
プレートの文字だけは、ダンテの書いたものだ。
せっかくの豪華なケーキだが、見る人によってはそこだけ残念な感じがするだろう。
しかし、ダンテが頑張って書いてくれた…そう思うだけでディーヴァは他のどんなものより嬉しかった。
ダンテを思うだけでほわんと胸の内があたたかくなる。
「あたしも上手いわけじゃないから、綺麗な文字書けるように一緒に練習しよ?」
「じゃあぜひ後ろから手に指を重ねてさ、書き方から教えてくれよ、ディーヴァセンセ」
そしてそのでっかい胸を、背中にギュウギュウと強く押し付けてくれ。
いやらしい言葉は口に出さず、グッと飲み込む。
「ふふ、そうだね、そうしよっか。さぁて、ケーキ入刀!食べよ食べよ」
「ああ、大きく切り分けてくれよ?」
リンゴ入りのスッキリしたミントハーブティーを飲みながら、ケーキを食す。
「ん~!おぃひぃ!」
「ああ、美味い。つか、この飴細工とかどうやったんだ?」
天使の羽根をモチーフにした黄緑色の飴細工がキラキラとケーキを飾る。
食べるのがもったいないと思わせる繊細な出来だ。
「えっへん!仕事先でマスターに教えてもらったの、この日のためにね!」
「おお、さすがはオレのディーヴァ」
料理への熱意、しいては自分の口に入るものへのディーヴァの執着心は目を見張るものがある。
そんなディーヴァをダンテは尊敬していると同時に、やっぱり少し食い意地張ってるな、と苦笑してしまうのだ。
まあ、自分も好物についてはディーヴァとタイマンはれそうなほど、食にはこだわるのでなんともいえないか。
それにしても美味い…ディーヴァめ、また腕を上げたな。
ふんわりしたスポンジ生地は、口に入れるとしっとり溶けるような食感。
ディーヴァの体もこんな食感ならいいな、と妄想する。
薄ピンクのホイップもほどよい甘さであり、中に挟まっていたり、上にデコレートされていた瑞々しく甘酸っぱいフルーツと相性抜群。
まるでディーヴァの唇のような甘さではないか!
幸せを噛み締めるようにダンテは、そしてディーヴァは、それぞれの思いを込めてケーキを食べたのだった。