mission 23:bubble bath time ~裸の付き合い~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
なんとか少し落ち着いたディーヴァは、暑い中で仕事して帰ってくるダンテのために、サマープティングを作っておくことにした。
マフィン型等に、薄い食パンを敷き、そこにダンテの好きなイチゴや、ラズベリー、レッドカレンツなど、ベリーを煮たものをもりっと汁ごと詰め、食パンで蓋をして冷蔵庫で冷やす。
ただこれだけの簡単なデザートではあるが、夏の暑いときにこれはとても美味しいのだ。
色はこれまたダンテの好きな真っ赤な色合いであるし、ベリー系の甘酸っぱい香りはしているしで、帰ってきたダンテは喜ぶだろう。
帰ってきたダンテは確かに喜んだ。
喜んだのだが…。
「ハハハ!こないだの映画のワンシーンみたいだな!返り血のように真っ赤だ!」
「………」
その言葉にディーヴァは絶句し、顔を歪めた。
確かに血のようにと言えるほどの赤さを誇るサマープティングではあるが、食べる気をなくすこの発言はいただけない。
ディーヴァは無言で、ダンテの目の前からプティングを片した。
「ちょ、まだ食ってねぇのに片付けるなよ」
「だって…血のように赤いとか…。そんなこという人にはあげません」
「そんなこと言うなって!悪かった。よっ!ディーヴァの料理は世界一!だから、…な?」
「はぁ…次は変なこと言ないで。もうあげないからね?」
コクコク頷くダンテの目の前に、ディーヴァはため息とともにプティングを置き直した。
どこまで行ってもこの男…人をからかったり、あれだけ怖がったディーヴァに嫌なものを思い出させたり…本当に救いようのない奴である。
「まったくもう…あ、そうだった。ダンテ、廊下の電球交換してもらっていい?」
「うん?」
夜中、トイレに行く時にいきなり切れた電球。
あの時感じた恐怖は、たぶんしばらく忘れられない。
美味しかったのか、デザートであるサマープティングを物凄い勢いで食べ終えたダンテを連れて、ディーヴァは電球を探すために物置へ来た。
「こン中にあるのか?」
「うん、確かこの階段下の物置に買っておいたはずなんだよね。ダンテも探して」
普段、魔具達にいてもらっているスペースであるが、こういった備品を置く場所も兼ねている。
…ごそごそ。
ディーヴァの大嫌いな黒光りが飛び出さないか不安な中、替えの電球を探す。
「お?」
…と、電球ではないが、ダンテは電球と同じように明るく照らすための物を見つけた。
「なあ、ディーヴァ」
「何?見つけ――」
トントンと肩を叩かれ、振り向くディーヴァ。
「ばぁっ!!」
そこには懐中電灯を顎の下から照らすダンテが。
またまた昨夜のホラーシーンの再来だ。
「きゃーーー!!」
叫び声と共にディーヴァの背には、懐中電灯のそれよりも明るく神々しい翼が。
そして、翼と一緒に巻き起こる強い衝撃波がダンテに直撃した。
「うわあああああ!!」
この狭い階段下のスペースでは避けるのは難しく、衝撃波はダンテの体にすべて叩き込まれた。
雑魚悪魔なら跡形もなく消し飛ぶレベル。
現に、ダンテのHPバーはかなり減っている。
衝撃に吹っ飛んだダンテがむくりと起き上がり、胸を押さえている。
「け、消し飛ぶかと思った…」
ドキドキバクバク、ダンテの屈強な心臓が珍しく早鐘をうつ。
「あたしだって、心臓止まるかと思ったよ!」
翼が出現するとはよっぽどだ。
命の危機を感じるほどの恐怖だった、ということになる。
「レディやロダンさんに言いつけてやるぅぅぅ!あとダンテとはしばらく口聞かないっ!」
レディやロダンに言いつけられるのも嫌である。
あの2人はダンテとディーヴァだったら、迷わずディーヴァの味方をする。
か弱い天使の女の子のディーヴァと、強く逞しい半魔男のダンテ…どちらを優先するべきかなんて聞かずともわかるが、周りの奴等はもうちょっとこちらを労るべきである。
そしてそれ以上に困るのはディーヴァと会話がなくなることだ。
ディーヴァの鈴を転がすようなかわいらしい声が、しばらく聞けなくなるなんて考えられない。
「それは勘弁してくれよDarling」
抱き寄せたディーヴァの鼻の頭にちゅっと口づけひとつ。
「~~~…!」
ディーヴァが赤くなり、気持ちが揺らいだところであとひと押し。
「新しく出来たチーズケーキの専門店に、今度連れてってやるからさ…な?」
食べることの大好きなディーヴァ、しかも、相手はチーズケーキ。
心揺らぐ自分を止められない、止まらない。
ダンテへの怒りと、チーズケーキの誘惑を天秤にかければ、すぐにチーズケーキ側がガシャンと下についた。
「…じゃあ、もうやらないでね?」
「もちろんだ」
ホーント、懲りない男だ。
だが、意外と簡単にディーヴァの機嫌は直ったので、今回もそこまで反省していないかもしれない…。
マフィン型等に、薄い食パンを敷き、そこにダンテの好きなイチゴや、ラズベリー、レッドカレンツなど、ベリーを煮たものをもりっと汁ごと詰め、食パンで蓋をして冷蔵庫で冷やす。
ただこれだけの簡単なデザートではあるが、夏の暑いときにこれはとても美味しいのだ。
色はこれまたダンテの好きな真っ赤な色合いであるし、ベリー系の甘酸っぱい香りはしているしで、帰ってきたダンテは喜ぶだろう。
帰ってきたダンテは確かに喜んだ。
喜んだのだが…。
「ハハハ!こないだの映画のワンシーンみたいだな!返り血のように真っ赤だ!」
「………」
その言葉にディーヴァは絶句し、顔を歪めた。
確かに血のようにと言えるほどの赤さを誇るサマープティングではあるが、食べる気をなくすこの発言はいただけない。
ディーヴァは無言で、ダンテの目の前からプティングを片した。
「ちょ、まだ食ってねぇのに片付けるなよ」
「だって…血のように赤いとか…。そんなこという人にはあげません」
「そんなこと言うなって!悪かった。よっ!ディーヴァの料理は世界一!だから、…な?」
「はぁ…次は変なこと言ないで。もうあげないからね?」
コクコク頷くダンテの目の前に、ディーヴァはため息とともにプティングを置き直した。
どこまで行ってもこの男…人をからかったり、あれだけ怖がったディーヴァに嫌なものを思い出させたり…本当に救いようのない奴である。
「まったくもう…あ、そうだった。ダンテ、廊下の電球交換してもらっていい?」
「うん?」
夜中、トイレに行く時にいきなり切れた電球。
あの時感じた恐怖は、たぶんしばらく忘れられない。
美味しかったのか、デザートであるサマープティングを物凄い勢いで食べ終えたダンテを連れて、ディーヴァは電球を探すために物置へ来た。
「こン中にあるのか?」
「うん、確かこの階段下の物置に買っておいたはずなんだよね。ダンテも探して」
普段、魔具達にいてもらっているスペースであるが、こういった備品を置く場所も兼ねている。
…ごそごそ。
ディーヴァの大嫌いな黒光りが飛び出さないか不安な中、替えの電球を探す。
「お?」
…と、電球ではないが、ダンテは電球と同じように明るく照らすための物を見つけた。
「なあ、ディーヴァ」
「何?見つけ――」
トントンと肩を叩かれ、振り向くディーヴァ。
「ばぁっ!!」
そこには懐中電灯を顎の下から照らすダンテが。
またまた昨夜のホラーシーンの再来だ。
「きゃーーー!!」
叫び声と共にディーヴァの背には、懐中電灯のそれよりも明るく神々しい翼が。
そして、翼と一緒に巻き起こる強い衝撃波がダンテに直撃した。
「うわあああああ!!」
この狭い階段下のスペースでは避けるのは難しく、衝撃波はダンテの体にすべて叩き込まれた。
雑魚悪魔なら跡形もなく消し飛ぶレベル。
現に、ダンテのHPバーはかなり減っている。
衝撃に吹っ飛んだダンテがむくりと起き上がり、胸を押さえている。
「け、消し飛ぶかと思った…」
ドキドキバクバク、ダンテの屈強な心臓が珍しく早鐘をうつ。
「あたしだって、心臓止まるかと思ったよ!」
翼が出現するとはよっぽどだ。
命の危機を感じるほどの恐怖だった、ということになる。
「レディやロダンさんに言いつけてやるぅぅぅ!あとダンテとはしばらく口聞かないっ!」
レディやロダンに言いつけられるのも嫌である。
あの2人はダンテとディーヴァだったら、迷わずディーヴァの味方をする。
か弱い天使の女の子のディーヴァと、強く逞しい半魔男のダンテ…どちらを優先するべきかなんて聞かずともわかるが、周りの奴等はもうちょっとこちらを労るべきである。
そしてそれ以上に困るのはディーヴァと会話がなくなることだ。
ディーヴァの鈴を転がすようなかわいらしい声が、しばらく聞けなくなるなんて考えられない。
「それは勘弁してくれよDarling」
抱き寄せたディーヴァの鼻の頭にちゅっと口づけひとつ。
「~~~…!」
ディーヴァが赤くなり、気持ちが揺らいだところであとひと押し。
「新しく出来たチーズケーキの専門店に、今度連れてってやるからさ…な?」
食べることの大好きなディーヴァ、しかも、相手はチーズケーキ。
心揺らぐ自分を止められない、止まらない。
ダンテへの怒りと、チーズケーキの誘惑を天秤にかければ、すぐにチーズケーキ側がガシャンと下についた。
「…じゃあ、もうやらないでね?」
「もちろんだ」
ホーント、懲りない男だ。
だが、意外と簡単にディーヴァの機嫌は直ったので、今回もそこまで反省していないかもしれない…。