mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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その後、ダンテはたまにだが、ロダンの店…ゲイツ・オブ・ヘルへ通った。
目的の大半はロダンが望む魔具を見せること。
それに、ダンテの方も他の魔具がケルベロスのような状態にならないか不安だったのだ。
魔具を『診れる』悪魔なんてそうはいない。
ロダンはテメンニグルの魔具を見たい。
そしてダンテは、魔具のメンテナンスをしてほしい。
どちらも損をせず、理にかなっている。
ケルベロスはしばらく詳しいメンテナンスのためと、ゲイツ・オブ・ヘルに最初の時から預けたままだ。
更には通う度に、アグニとルドラ、ネヴァン、ベオウルフ…魔具を次々に預けてしまっている。
おかげで自宅には今、魔具はひとつもない。
ダンテは、魔具がないままでも、リベリオンがあればじゅうぶんだ。
それに、強力な双子銃やショットガンだって持っているし、緊急の場合には魔人化してしまえばいい。
魔具達がいない今、ディーヴァが悪魔に襲われる!…なんてことも実を言えば、ない。
なぜなら事務所には、雑魚が入ってくることがないように簡易ながら結界を張ってあるし、ディーヴァ自身も弱いとはいえ結界を張れる。
しかし…魔具がいない件について、ディーヴァには特に何も話していなかった。
それでも結局は、悪魔と悪魔の間でなされている話なのだし、ディーヴァは基本的に悪魔が苦手なのだから大丈夫だと、ダンテはそう自分に言い聞かせることにした。
***
電話にて仕事の依頼を受けたダンテ。
通話している間も食べていたストロベリーサンデーのグラスは、長電話のせいですでに空っぽ。
使っていたデザートスプーンを口に入れてブラブラさせながら、メモに依頼内容をまとめているのだが、ふと頭をよぎったのはストロベリーサンデーのことだった。
ロダンは、どこで聞いたかダンテの好物がストロベリーサンデーだと言うことを、いつの間にやら知っていた。
訪れた時、ダンテの目の前にスライドさせてきて、驚かされたのは記憶に新しい。
しかも通常メニューに置いてくれるという。
「けっこう美味かったな…」
「けっこうって何が?」
呟けば後ろにいたらしいディーヴァが聞いていた。
エプロンをしており、今から昼食を作るところなのだとわかる。
余計なことを言えばディーヴァが嫉妬する。
もっと悪く言えば、二度とストロベリーサンデーを作って貰えなくなるかもしれない。
「ディーヴァの作るストロベリーサンデーは、味も見た目も、それから愛の量も一番だなーって思ってな」
嘘は言っていない。
「ふぅん。何と比べて一番なんだか…」
ディーヴァ、鋭い。
「ところで、依頼の電話だったんでしょ?合言葉付き?」
「ああ。最近、トカゲ野郎がうろついてばっかいるみたいでさ。昼メシ食ったら、ちゃっちゃと片付けてくるな」
「ちゃっちゃとって…気を付けてよ?」
ダンテにしてみれば雑魚、といわれる悪魔でも、油断すると痛い目に会う。
どちらも命をかけて相手を滅ぼさんしているのだ、その辺はダンテもわかっているはずだが…。
「なーに、2、3匹集まってるだけの巣だ。すぐに終わるだろ」
「ダンテ、強いもんね。でも、油断大敵だよ」
「へいへい。で、本日のランチは何だ?」
軽く返事をして、ディーヴァのランチへと思いを馳せる。
「ダンテも手伝ってくれたらすぐわかるよ」
つまり、手伝ってほしいと、そう言っているのだ。
ディーヴァはダンテの手を取って、キッチンへ導いた。
「りょーかい」
フッと笑ったダンテは、ディーヴァに続いてキッチンへ入り、壁にかかる自分の黒のエプロンを装着した。
あまり使わないが、これがダンテのエプロンである。
保存食として冬の間に大活躍したリンゴのコンフィ…たくさん使いすぎたせいか今は残り少ないが、それを入れて焼いたパンケーキがメインのようだ。
イチゴのコンフィがいいと言ったら「さっきストロベリーサンデー食べたでしょ!」と却下されてしまった。
そもそも、リンゴはディーヴァの好物だからシェフたるディーヴァの好みになるのはしかたないが……畜生。
ダンテはサブのおかずのポーチドエッグやコブサラダ作りを手伝っている。
冷蔵庫整理に一役かうコブサラダは、カリカリベーコン、レタス、アボカドにトマト、鶏などが入り、食べごたえがある。
しかし、サラダは簡単だが、ポーチドエッグが難しい。
熱湯の海をふわふわクラゲのように漂う卵の白身が、フォークでまとめようとしてもなかなかまとまらない。
うっかり黄身付近をつつこうものなら、一番美味しい部分が流れてしまう。
いつもディーヴァはどうやって、あんなに綺麗な形のポーチドエッグを作っているんだろうか。
細心の注意を払い、ダンテはポーチドエッグと格闘した。
その真横でディーヴァは、フライパンに流し入れたパンケーキ生地を焼いている。
混ぜ込んだリンゴのコンフィが甘い香りを放ってきて、とても幸せな気分。
顔を上げて青空でも広がっていたらもっと嬉しかったが、残念ながらキッチンの小さな窓から臨むスラムの四角い空は、今にも泣き出しそうな色合いになっていた。
「今夜は一雨来そう…。ダンテ、はやく帰ってきてね」
「お、おー」
となりのダンテはそれどころではないようだ。
だが、話が聞こえていなかったとしても、ダンテならはやく帰ってくるだろう。
「あ、いけない。お洋服取り込んでくるね!」
焼き途中のそれに蓋をして火を止めたディーヴァは、雨が本格的に降りだす前にと、外に干していた洗濯物を急いで取り込んだ。
目的の大半はロダンが望む魔具を見せること。
それに、ダンテの方も他の魔具がケルベロスのような状態にならないか不安だったのだ。
魔具を『診れる』悪魔なんてそうはいない。
ロダンはテメンニグルの魔具を見たい。
そしてダンテは、魔具のメンテナンスをしてほしい。
どちらも損をせず、理にかなっている。
ケルベロスはしばらく詳しいメンテナンスのためと、ゲイツ・オブ・ヘルに最初の時から預けたままだ。
更には通う度に、アグニとルドラ、ネヴァン、ベオウルフ…魔具を次々に預けてしまっている。
おかげで自宅には今、魔具はひとつもない。
ダンテは、魔具がないままでも、リベリオンがあればじゅうぶんだ。
それに、強力な双子銃やショットガンだって持っているし、緊急の場合には魔人化してしまえばいい。
魔具達がいない今、ディーヴァが悪魔に襲われる!…なんてことも実を言えば、ない。
なぜなら事務所には、雑魚が入ってくることがないように簡易ながら結界を張ってあるし、ディーヴァ自身も弱いとはいえ結界を張れる。
しかし…魔具がいない件について、ディーヴァには特に何も話していなかった。
それでも結局は、悪魔と悪魔の間でなされている話なのだし、ディーヴァは基本的に悪魔が苦手なのだから大丈夫だと、ダンテはそう自分に言い聞かせることにした。
***
電話にて仕事の依頼を受けたダンテ。
通話している間も食べていたストロベリーサンデーのグラスは、長電話のせいですでに空っぽ。
使っていたデザートスプーンを口に入れてブラブラさせながら、メモに依頼内容をまとめているのだが、ふと頭をよぎったのはストロベリーサンデーのことだった。
ロダンは、どこで聞いたかダンテの好物がストロベリーサンデーだと言うことを、いつの間にやら知っていた。
訪れた時、ダンテの目の前にスライドさせてきて、驚かされたのは記憶に新しい。
しかも通常メニューに置いてくれるという。
「けっこう美味かったな…」
「けっこうって何が?」
呟けば後ろにいたらしいディーヴァが聞いていた。
エプロンをしており、今から昼食を作るところなのだとわかる。
余計なことを言えばディーヴァが嫉妬する。
もっと悪く言えば、二度とストロベリーサンデーを作って貰えなくなるかもしれない。
「ディーヴァの作るストロベリーサンデーは、味も見た目も、それから愛の量も一番だなーって思ってな」
嘘は言っていない。
「ふぅん。何と比べて一番なんだか…」
ディーヴァ、鋭い。
「ところで、依頼の電話だったんでしょ?合言葉付き?」
「ああ。最近、トカゲ野郎がうろついてばっかいるみたいでさ。昼メシ食ったら、ちゃっちゃと片付けてくるな」
「ちゃっちゃとって…気を付けてよ?」
ダンテにしてみれば雑魚、といわれる悪魔でも、油断すると痛い目に会う。
どちらも命をかけて相手を滅ぼさんしているのだ、その辺はダンテもわかっているはずだが…。
「なーに、2、3匹集まってるだけの巣だ。すぐに終わるだろ」
「ダンテ、強いもんね。でも、油断大敵だよ」
「へいへい。で、本日のランチは何だ?」
軽く返事をして、ディーヴァのランチへと思いを馳せる。
「ダンテも手伝ってくれたらすぐわかるよ」
つまり、手伝ってほしいと、そう言っているのだ。
ディーヴァはダンテの手を取って、キッチンへ導いた。
「りょーかい」
フッと笑ったダンテは、ディーヴァに続いてキッチンへ入り、壁にかかる自分の黒のエプロンを装着した。
あまり使わないが、これがダンテのエプロンである。
保存食として冬の間に大活躍したリンゴのコンフィ…たくさん使いすぎたせいか今は残り少ないが、それを入れて焼いたパンケーキがメインのようだ。
イチゴのコンフィがいいと言ったら「さっきストロベリーサンデー食べたでしょ!」と却下されてしまった。
そもそも、リンゴはディーヴァの好物だからシェフたるディーヴァの好みになるのはしかたないが……畜生。
ダンテはサブのおかずのポーチドエッグやコブサラダ作りを手伝っている。
冷蔵庫整理に一役かうコブサラダは、カリカリベーコン、レタス、アボカドにトマト、鶏などが入り、食べごたえがある。
しかし、サラダは簡単だが、ポーチドエッグが難しい。
熱湯の海をふわふわクラゲのように漂う卵の白身が、フォークでまとめようとしてもなかなかまとまらない。
うっかり黄身付近をつつこうものなら、一番美味しい部分が流れてしまう。
いつもディーヴァはどうやって、あんなに綺麗な形のポーチドエッグを作っているんだろうか。
細心の注意を払い、ダンテはポーチドエッグと格闘した。
その真横でディーヴァは、フライパンに流し入れたパンケーキ生地を焼いている。
混ぜ込んだリンゴのコンフィが甘い香りを放ってきて、とても幸せな気分。
顔を上げて青空でも広がっていたらもっと嬉しかったが、残念ながらキッチンの小さな窓から臨むスラムの四角い空は、今にも泣き出しそうな色合いになっていた。
「今夜は一雨来そう…。ダンテ、はやく帰ってきてね」
「お、おー」
となりのダンテはそれどころではないようだ。
だが、話が聞こえていなかったとしても、ダンテならはやく帰ってくるだろう。
「あ、いけない。お洋服取り込んでくるね!」
焼き途中のそれに蓋をして火を止めたディーヴァは、雨が本格的に降りだす前にと、外に干していた洗濯物を急いで取り込んだ。
