mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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ロダンはその間にもケルベロスの魔力を探っていた。
集中せねば見えないのがたまにきずだが、その性質や特性など、どんな『餌』を元に魔力が形成されているかを目視で確認するのだ。
「…ふむ。この魔力の元になっているのは……天使のもののようだな」
ロダンがそう言った途端、鋭く研ぎ澄まされた刃のようなダンテの目が、サッと素早くケルベロスに向けられた。
ケルベロスの魔力の元が天使のもの。
これの意味するところは、ディーヴァの力を得た、ということに他ならない。
その方法がキスやら血の譲渡なら絶対許さん!
「ケル…お前ーーーッ!!」
「我は何もしておらぬ」
ダンテから滝のように垂れ流れる怒りのオーラ。
おお、ダンテのオーラがまるで蜃気楼のように揺らめいているではないか。
怒れるダンテの様子は、ケルベロスにしてみれば冷や汗物で、内心すごく焦った。
時と場合により、ダンテを小馬鹿にしディーヴァを真の主人だなどと崇めることも多いケルベロスだが、ダンテに一度負けて力を捧げた身。
やはりダンテの方が力は上で、戦って勝てはしない。
「話が見えないが、天使から直に力を貰ってないということだな?」
悪魔さえ怖じ気づくダンテの怒りオーラを気にもとめず、ロダンはさらりと言う。
かなりの大物だ。
「生粋の悪魔なら、天使が近くにいるだけでも少量ずつ得られる。その恩恵だと思うが、相当な期間を共に過ごさぬとここまでにならないはずだ」
水をかけられた熱いやかんのように、落ち着いてゆくダンテの怒り。
冷えた頭で考えて見れば、なるほどと思う。
どう考えてもワンシーズンではきかぬ月日を、ディーヴァは魔具達と過ごしている。
「よく見ればダンテ、お前も随分天使くさいな。天使を身近に飼ってでもいるのか?」
「飼ってない。恋人にならかわいい天使がいるけどな」
「ほぉ?」
そこで初めて、ダンテはディーヴァの話を出すことにした。
本当なら、他の悪魔の前で天使であるディーヴァの話はあまりしないほうがいい。
だが、話の流れでやむを得ず…否、かわいい恋人を自慢したくなってダンテはデレデレ顔で話した。
「あのな…オレの恋人のディーヴァがな……でな…が……かわいくて……たまらん……くう……さらに…もう……すごすぎ……で…そう思うだろ……どうして……好き…はー!…抱きしめて……寝る時も…だろ…素晴らし…!……美し…」
うんざりするほど長いダンテの恋人自慢。
懐から取り出したディーヴァの写真(盗撮も含んでいるようだが、それは丁寧にしまい直した)を見せながらそれは進められた。
客の話を黙って聞くのもバーのマスターの仕事だが、これは疲れそうだ…。
「お前さんが好きな気持ちもわかる。かわいらしいお嬢さんだな」
「だろ?」
写真の中の淡い緑銀色の少女がこちらに太陽のような笑顔を向けている。
なるほど…天使といわれても違和感ないような不思議な魅力と力を写真から感じる。
それは暗闇に生きる悪魔には持つことの許されぬ物であり、なんだか懐かしさを感じてとても惹かれた。
集中せねば見えないのがたまにきずだが、その性質や特性など、どんな『餌』を元に魔力が形成されているかを目視で確認するのだ。
「…ふむ。この魔力の元になっているのは……天使のもののようだな」
ロダンがそう言った途端、鋭く研ぎ澄まされた刃のようなダンテの目が、サッと素早くケルベロスに向けられた。
ケルベロスの魔力の元が天使のもの。
これの意味するところは、ディーヴァの力を得た、ということに他ならない。
その方法がキスやら血の譲渡なら絶対許さん!
「ケル…お前ーーーッ!!」
「我は何もしておらぬ」
ダンテから滝のように垂れ流れる怒りのオーラ。
おお、ダンテのオーラがまるで蜃気楼のように揺らめいているではないか。
怒れるダンテの様子は、ケルベロスにしてみれば冷や汗物で、内心すごく焦った。
時と場合により、ダンテを小馬鹿にしディーヴァを真の主人だなどと崇めることも多いケルベロスだが、ダンテに一度負けて力を捧げた身。
やはりダンテの方が力は上で、戦って勝てはしない。
「話が見えないが、天使から直に力を貰ってないということだな?」
悪魔さえ怖じ気づくダンテの怒りオーラを気にもとめず、ロダンはさらりと言う。
かなりの大物だ。
「生粋の悪魔なら、天使が近くにいるだけでも少量ずつ得られる。その恩恵だと思うが、相当な期間を共に過ごさぬとここまでにならないはずだ」
水をかけられた熱いやかんのように、落ち着いてゆくダンテの怒り。
冷えた頭で考えて見れば、なるほどと思う。
どう考えてもワンシーズンではきかぬ月日を、ディーヴァは魔具達と過ごしている。
「よく見ればダンテ、お前も随分天使くさいな。天使を身近に飼ってでもいるのか?」
「飼ってない。恋人にならかわいい天使がいるけどな」
「ほぉ?」
そこで初めて、ダンテはディーヴァの話を出すことにした。
本当なら、他の悪魔の前で天使であるディーヴァの話はあまりしないほうがいい。
だが、話の流れでやむを得ず…否、かわいい恋人を自慢したくなってダンテはデレデレ顔で話した。
「あのな…オレの恋人のディーヴァがな……でな…が……かわいくて……たまらん……くう……さらに…もう……すごすぎ……で…そう思うだろ……どうして……好き…はー!…抱きしめて……寝る時も…だろ…素晴らし…!……美し…」
うんざりするほど長いダンテの恋人自慢。
懐から取り出したディーヴァの写真(盗撮も含んでいるようだが、それは丁寧にしまい直した)を見せながらそれは進められた。
客の話を黙って聞くのもバーのマスターの仕事だが、これは疲れそうだ…。
「お前さんが好きな気持ちもわかる。かわいらしいお嬢さんだな」
「だろ?」
写真の中の淡い緑銀色の少女がこちらに太陽のような笑顔を向けている。
なるほど…天使といわれても違和感ないような不思議な魅力と力を写真から感じる。
それは暗闇に生きる悪魔には持つことの許されぬ物であり、なんだか懐かしさを感じてとても惹かれた。