mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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だが、攻撃しようとしたダンテのそれより先に、悪魔に向かう拳があった。
「ふんぬ!」
「キャウンッ!!」
拳1つで炎の鎧が一瞬でかき消され、ダイレクトに攻撃の入った悪魔は吹っ飛んで砂塵へと返る。
ダンテは獲物を取られ、それを驚愕の表情で見ていることしか出来なかった。
「やはり加減が難しいな。武器にするほどの強さはなかったか」
「なっ…!ア、アンタ誰だよ」
でかい体躯、黒い肌にサングラス、スキンヘッドに顔に刻まれたタトゥー。
それだけならスラム街にいるかもしれない。
だが、魔力を感じることからいって悪魔に間違いない。
悪意は感じないが、これだけはわかった。
こいつ、出来る!!
と。
ダンテの方を振り返る男は、サングラスの奥から、鋭い眼光をダンテにじっと向ける。
上から下まで一通り眺め、赤いコートと銀髪という特徴的ないでたちでダンテの素性についてを分かったようだった。
「お前さんは確か、この辺では名の知れたデビルハンター、ダンテだったか」
「そうだが、アンタは何モンだ?悪魔にしか見えないが」
今度は男に攻撃の構えをするダンテ。
人間の形をした悪魔ほど質の悪いものはない。
「俺はオーギュスト・ロダン。確かに悪魔だが、表向きは、バー『ゲイツ・オブ・ヘル』のただのしがないマスターさ」
素直に自身が悪魔と認め。名乗った男は口元にニヒルな笑みを浮かべた。
「ゲイツ・オブ・ヘル…?」
地獄の門とはこれまた…。
悪魔の営むバーとしてこれほど似合いすぎている名前があろうか。
スラム街の中にあるらしいが、そんな名前のバーはまだ聞いたことがない。
表向き、ということは同業者なのだろうか、攻撃するべきか否かと考えていると。
「俺はちょっと特殊な悪魔の出自でな」
と、自ら言ってくれた。
先ほどの悪魔を一撃で倒した相手だ、攻撃しなくてよさそうでちょっと安心する。
「ん…?そいつを貸してみな」
ロダンの目がダンテの腰にある魔具に止まる。
「そいつ?…ケルベロスのことか」
不安そうにロダンとケルベロスを交互に見やる。
はたして、この男にケルベロスを渡して大丈夫なのだろうか、と。
「大丈夫だ、悪いようにはしない。俺なら直せる可能性がある」
「…本当だろうな」
まあ、今は欠けてしまっており、ダンテはどちらにせよ丸腰同然。
これ以上悪くなることがあろうものか。
素直に渡されたケルベロスを、じっくり観察するロダンだったが、これはここでは直せないと判断した。
「ふむ…、これは……。すぐそこに俺の店がある。そっちに行って直すとしよう。…ついてこい」
ロダンの案内の元、ダンテはバー、ゲイツ・オブ・ヘルへと向かうのだった。
「ふんぬ!」
「キャウンッ!!」
拳1つで炎の鎧が一瞬でかき消され、ダイレクトに攻撃の入った悪魔は吹っ飛んで砂塵へと返る。
ダンテは獲物を取られ、それを驚愕の表情で見ていることしか出来なかった。
「やはり加減が難しいな。武器にするほどの強さはなかったか」
「なっ…!ア、アンタ誰だよ」
でかい体躯、黒い肌にサングラス、スキンヘッドに顔に刻まれたタトゥー。
それだけならスラム街にいるかもしれない。
だが、魔力を感じることからいって悪魔に間違いない。
悪意は感じないが、これだけはわかった。
こいつ、出来る!!
と。
ダンテの方を振り返る男は、サングラスの奥から、鋭い眼光をダンテにじっと向ける。
上から下まで一通り眺め、赤いコートと銀髪という特徴的ないでたちでダンテの素性についてを分かったようだった。
「お前さんは確か、この辺では名の知れたデビルハンター、ダンテだったか」
「そうだが、アンタは何モンだ?悪魔にしか見えないが」
今度は男に攻撃の構えをするダンテ。
人間の形をした悪魔ほど質の悪いものはない。
「俺はオーギュスト・ロダン。確かに悪魔だが、表向きは、バー『ゲイツ・オブ・ヘル』のただのしがないマスターさ」
素直に自身が悪魔と認め。名乗った男は口元にニヒルな笑みを浮かべた。
「ゲイツ・オブ・ヘル…?」
地獄の門とはこれまた…。
悪魔の営むバーとしてこれほど似合いすぎている名前があろうか。
スラム街の中にあるらしいが、そんな名前のバーはまだ聞いたことがない。
表向き、ということは同業者なのだろうか、攻撃するべきか否かと考えていると。
「俺はちょっと特殊な悪魔の出自でな」
と、自ら言ってくれた。
先ほどの悪魔を一撃で倒した相手だ、攻撃しなくてよさそうでちょっと安心する。
「ん…?そいつを貸してみな」
ロダンの目がダンテの腰にある魔具に止まる。
「そいつ?…ケルベロスのことか」
不安そうにロダンとケルベロスを交互に見やる。
はたして、この男にケルベロスを渡して大丈夫なのだろうか、と。
「大丈夫だ、悪いようにはしない。俺なら直せる可能性がある」
「…本当だろうな」
まあ、今は欠けてしまっており、ダンテはどちらにせよ丸腰同然。
これ以上悪くなることがあろうものか。
素直に渡されたケルベロスを、じっくり観察するロダンだったが、これはここでは直せないと判断した。
「ふむ…、これは……。すぐそこに俺の店がある。そっちに行って直すとしよう。…ついてこい」
ロダンの案内の元、ダンテはバー、ゲイツ・オブ・ヘルへと向かうのだった。