mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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ディーヴァはダンテに仕返しが出来て満足したのか、ようやく小動物のようにちびちびもぐもぐと残りのピザを食べ始めた。
それを涙さえ浮かべて恨みがましそうな目で見つめるダンテ。
よく冷えたコークで味を消そうと飲み下しても、あの独特の味は消えず舌に残っている気がした。
「うぇっぷ。おいディーヴァ…二度とこんなことすんなよ?」
「さぁ?ダンテ次第だねぇ」
ケラケラ笑うディーヴァは、およそ癒しの天使などには見えず、ただの意地の悪い悪魔のようだった。
食べ物の恨みは恐ろしいのだと、今度よぉ~く体に教えこんでやらないとな。
コークの瓶をテーブルに置き、ドスの利いた声でダンテが言う。
「次にやったらオレもディーヴァの大嫌いな苦いモンを、お前の口の中に無理やりブチ込むからな」
「苦い物って?ニガウリとかブラックコーヒー?」
きょとーん、と首を傾げて聞く。今度はダンテがケラケラと笑う番である。
「まだ知らなくていいけど白くて苦いもんだな。ちなみに原産国はオレだ」
「ダンテが料理するってこと?」
「原産国はオレだが、料理されるのはどっちかってーとディーヴァだな」
はて、どういうことなのやら。
いくら考えても答えが見えてこないディーヴァは、頭の上にクエスチョンマークを乱舞させるばかり。
反対にダンテは、ニヤニヤしながら、ベッドでのその行為に思いを馳せている。
ダンテの様子を見ている皆様にはわかったかもしれない。
「よくわかんないや。取りあえず苦いのが来たらお口チャックしておくから大丈夫だもん」
口に指をやり、ジッパーを閉めるようなジェスチャーをして、唇をキュッと結ぶディーヴァ。
ダンテはその小さな鼻をむぎゅっとつまんで呼吸を苦しくさせ、固く閉ざされた唇を開かせた。
「そしたら鼻つまんで開かせる」
「うわ、ダンテそれは鬼だよ」
鼻声のまま、ディーヴァが呆れたように言う。
「東洋では悪魔のことを鬼っていうことがあるらしいぜ。だから問題ない」
ああいえばこういう。
どうあってもからかいたいダンテだった。
「とにかくだ。オレにはこのオリーブくらいしか嫌いなものはない。…嫌いなものだらけのお前と違ってな」
小馬鹿にしたようなこの発言。
「むっ。じゃあ、あたしの嫌いなものが苦いものの他に何があるか当ててみてよ」
「んー。なんだったかな……いきなり言われると思い出せないぜ……。ちょっと待てよ、んんー?」
いくら愛する者のこととはいえ、そんなことまで空で言えるわけがない。
意地でも答えてやろうと考え込んだダンテだったが、ディーヴァはすぐに時間切れにした。
「まったく…答えられないくせに、嫌いなものだらけとか言わないでよね」
「…わりぃ」
「まあ、いいけどさ」
たっぷりハチミツの入ったミルクティーを飲み干すと、ナフキンで口を拭う。
それから簡単に使った食器をシンクに片付けておくのを忘れずに。
水にさえつけておけば、後々洗い物も楽チンだ。
そして、ディーヴァは冷蔵庫で冷やされていた、赤く艶々した宝石を取り出した。
「ダンテ…口直し。ん、」
宝石…デザートであるイチゴを唇に挟むと、目をとじて唇を突き出すディーヴァ。
「ディーヴァ…!」
飼い主に尻尾を振る犬のようにぱああああと、目を輝かせ、ダンテは嬉々としてディーヴァの唇に飛びついた。
イチゴを食べれるだけではなく、それをディーヴァから唇でプレゼント…嗚呼、なんて嬉しい!
イチゴごと唇を包み込むようにくちづけると、ふわり、イチゴの甘酸っぱい香りが広がる。
オーケィ。
まずはオードブルにイチゴをいただき、それからメインディッシュたるディーヴァの唇だな。
チョン、と突き出されたイチゴをつまみ、咀嚼してしっかり味わう。
不思議と、不快なオリーブの後味がキレイさっぱりと消えていくような感じがした。
それを涙さえ浮かべて恨みがましそうな目で見つめるダンテ。
よく冷えたコークで味を消そうと飲み下しても、あの独特の味は消えず舌に残っている気がした。
「うぇっぷ。おいディーヴァ…二度とこんなことすんなよ?」
「さぁ?ダンテ次第だねぇ」
ケラケラ笑うディーヴァは、およそ癒しの天使などには見えず、ただの意地の悪い悪魔のようだった。
食べ物の恨みは恐ろしいのだと、今度よぉ~く体に教えこんでやらないとな。
コークの瓶をテーブルに置き、ドスの利いた声でダンテが言う。
「次にやったらオレもディーヴァの大嫌いな苦いモンを、お前の口の中に無理やりブチ込むからな」
「苦い物って?ニガウリとかブラックコーヒー?」
きょとーん、と首を傾げて聞く。今度はダンテがケラケラと笑う番である。
「まだ知らなくていいけど白くて苦いもんだな。ちなみに原産国はオレだ」
「ダンテが料理するってこと?」
「原産国はオレだが、料理されるのはどっちかってーとディーヴァだな」
はて、どういうことなのやら。
いくら考えても答えが見えてこないディーヴァは、頭の上にクエスチョンマークを乱舞させるばかり。
反対にダンテは、ニヤニヤしながら、ベッドでのその行為に思いを馳せている。
ダンテの様子を見ている皆様にはわかったかもしれない。
「よくわかんないや。取りあえず苦いのが来たらお口チャックしておくから大丈夫だもん」
口に指をやり、ジッパーを閉めるようなジェスチャーをして、唇をキュッと結ぶディーヴァ。
ダンテはその小さな鼻をむぎゅっとつまんで呼吸を苦しくさせ、固く閉ざされた唇を開かせた。
「そしたら鼻つまんで開かせる」
「うわ、ダンテそれは鬼だよ」
鼻声のまま、ディーヴァが呆れたように言う。
「東洋では悪魔のことを鬼っていうことがあるらしいぜ。だから問題ない」
ああいえばこういう。
どうあってもからかいたいダンテだった。
「とにかくだ。オレにはこのオリーブくらいしか嫌いなものはない。…嫌いなものだらけのお前と違ってな」
小馬鹿にしたようなこの発言。
「むっ。じゃあ、あたしの嫌いなものが苦いものの他に何があるか当ててみてよ」
「んー。なんだったかな……いきなり言われると思い出せないぜ……。ちょっと待てよ、んんー?」
いくら愛する者のこととはいえ、そんなことまで空で言えるわけがない。
意地でも答えてやろうと考え込んだダンテだったが、ディーヴァはすぐに時間切れにした。
「まったく…答えられないくせに、嫌いなものだらけとか言わないでよね」
「…わりぃ」
「まあ、いいけどさ」
たっぷりハチミツの入ったミルクティーを飲み干すと、ナフキンで口を拭う。
それから簡単に使った食器をシンクに片付けておくのを忘れずに。
水にさえつけておけば、後々洗い物も楽チンだ。
そして、ディーヴァは冷蔵庫で冷やされていた、赤く艶々した宝石を取り出した。
「ダンテ…口直し。ん、」
宝石…デザートであるイチゴを唇に挟むと、目をとじて唇を突き出すディーヴァ。
「ディーヴァ…!」
飼い主に尻尾を振る犬のようにぱああああと、目を輝かせ、ダンテは嬉々としてディーヴァの唇に飛びついた。
イチゴを食べれるだけではなく、それをディーヴァから唇でプレゼント…嗚呼、なんて嬉しい!
イチゴごと唇を包み込むようにくちづけると、ふわり、イチゴの甘酸っぱい香りが広がる。
オーケィ。
まずはオードブルにイチゴをいただき、それからメインディッシュたるディーヴァの唇だな。
チョン、と突き出されたイチゴをつまみ、咀嚼してしっかり味わう。
不思議と、不快なオリーブの後味がキレイさっぱりと消えていくような感じがした。