mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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「さてと、これで安心。ダンテ、どうせだからここの残りのお掃除よろしく!」
ダンテがびっくりするほど、うってかわったディーヴァ。
「うわ、変わり身はやっ!」
「だって黒い悪魔はいなくなったんだもの、怖がる必要なんてないじゃん。…上に乗っける具材は何にしようかな~」
しれっと言い切るディーヴァは、先ほどまで某Gを前に、泣き叫びぷっつんしていた人物と同じには思えない。
はたきを渡して掃除をダンテに任せ、自分は食事の支度に取りかかるようだ。
今日は久しぶりにダンテの好物であるピザを作る約束をしていたから、楽しみでしかたがない。
「しっかし、いくら大っ嫌いとはいえ、変わり身はやすぎだろ…。虫くらいは慣れないとこの先、生きてけないぜ?」
「虫に慣れなくたって生きていけますぅ~。それに苦手なものや嫌いなものは誰にでもあるでしょ」
「はい残念!オレにはんなモンありませーん」
舌をべ、と出してすっぱり言い切るダンテ。
…なんかお前ムカつくな。
「ふぅーん?」
そしてこちらはというと…。
何か企んでいそうな意味深な顔でダンテに一瞥をくれてから、ディーヴァはキッチン方面へと消えるのだった。
ダンテが焼きたての熱々ピザを美味そうに頬張る横で、ディーヴァはもうすぐ焼ける自分の分のピザの様子を見ている。
オーブンの覗き窓からは、熱せられて上にかかったモッツァレラとゴーダチーズ、レッドチェダーがこんがりとろーりと焼けているのが見え、よだれがでそうになる。
「もうちょいかな~」
ピザはダンテの好物だが、たくさんのチーズを乗せたピザなどはなにもダンテだけの好物ではない。
ディーヴァも好物であり、取り合いになることもしばしばだ。
「焼いてるのも一口くれ」
「はいはい。わかってるってば」
というか、取り合いにならないよう、このように毎回毎回一口あげることにしていたりする。
焼けたピザを皿に移しかえピザカッターで食べやすく切り分ける。
いつもならその1ピースをダンテの皿に入れるのだが、今日のディーヴァの行動は違った。
「ダンテ、あたしが食べさせてあげる」
そう言ったかと思いきや。
ディーヴァはダンテに与えようとしていた1ピースを手にとると、チーズの層から少し黒いものが透けている場所をピンポイントでかじった。
「え、まじで!?」
ディーヴァの行動的に考えれば、これは口移しだ。
嬉しそうにその時を待つダンテは、その黒いものが何だか気がつかなかった。
そして間髪入れず、ディーヴァはダンテに口づける。
ピザ味のキスなんてロマンの欠片もない、と思うかもしれないが、ダンテはその瞬間、幸福の絶頂を感じた。
「ン…、ふぁ、んむ……」
「……ハ、ァ…」
ディーヴァ側から舌をダンテの口内へと侵入させ、ダンテのそれと絡ませ合う。
ピザに使われたトマトソースの濃厚な味わいがほんのりと広がった。
まだまだディーヴァのキスは下手だ。
それでも、たどたどしくも一生懸命になって深いキスを施してくるディーヴァが愛しくて、ダンテはしばらくされるがままでいた。
やがてお互いの口の間で交換されたのはピザ上のチーズの味…ではない、何か別のもの。
あれ…、チーズの味じゃ、ねぇ?
……なんか違うぞ!!
舌の上で転がせば丸い形状で、苦いような酸っぱいような…いやな予感しかしないそれ。
そこで吐き出せばよかったものの、その口は他でもないディーヴァの唇で塞がれている。
しかたなしにカリ、と奥歯で噛みしめると大嫌いな味が口の中いっぱいに広がった。
「っ!!?」
ビックリしたダンテはディーヴァを勢いよく離して、顔を盛大にしかめた。
ディーヴァはそれを、してやったり顔で見ている。
「うっ…!!うぇっ!!気持ち悪っ…!おまっ…なんつーモンを…」
口移しでダンテね口腔内に届けられたもの…それはオリーブ。
ダンテが唯一、嫌いと胸を張って言える食べ物だ。
…せめて噛まずに飲み込めばよかった。
「ほ~ら、やっぱりダンテにだって嫌いなものあるでしょ?
あと、これは前にかぜひいた時の仕返しでもあるからね」
寝込みを襲うとは言語道断!
あの時、キチンと仲直りはしたものの、完全に許しているわけではい。
罪は償えど、罪は消えぬ事実。
だが、あの頃はクリスマスを目前に控えた冬の季節であり、今はあたたかな春。
少なくとも3ヶ月はたっている。
「まだ許してなかったのかよ。何ヵ月たつと思ってんだお前…」
「今のでチャラにしといてあげる」
オレの愛しの彼女は、意外と根に持つタイプでした。
ダンテがびっくりするほど、うってかわったディーヴァ。
「うわ、変わり身はやっ!」
「だって黒い悪魔はいなくなったんだもの、怖がる必要なんてないじゃん。…上に乗っける具材は何にしようかな~」
しれっと言い切るディーヴァは、先ほどまで某Gを前に、泣き叫びぷっつんしていた人物と同じには思えない。
はたきを渡して掃除をダンテに任せ、自分は食事の支度に取りかかるようだ。
今日は久しぶりにダンテの好物であるピザを作る約束をしていたから、楽しみでしかたがない。
「しっかし、いくら大っ嫌いとはいえ、変わり身はやすぎだろ…。虫くらいは慣れないとこの先、生きてけないぜ?」
「虫に慣れなくたって生きていけますぅ~。それに苦手なものや嫌いなものは誰にでもあるでしょ」
「はい残念!オレにはんなモンありませーん」
舌をべ、と出してすっぱり言い切るダンテ。
…なんかお前ムカつくな。
「ふぅーん?」
そしてこちらはというと…。
何か企んでいそうな意味深な顔でダンテに一瞥をくれてから、ディーヴァはキッチン方面へと消えるのだった。
ダンテが焼きたての熱々ピザを美味そうに頬張る横で、ディーヴァはもうすぐ焼ける自分の分のピザの様子を見ている。
オーブンの覗き窓からは、熱せられて上にかかったモッツァレラとゴーダチーズ、レッドチェダーがこんがりとろーりと焼けているのが見え、よだれがでそうになる。
「もうちょいかな~」
ピザはダンテの好物だが、たくさんのチーズを乗せたピザなどはなにもダンテだけの好物ではない。
ディーヴァも好物であり、取り合いになることもしばしばだ。
「焼いてるのも一口くれ」
「はいはい。わかってるってば」
というか、取り合いにならないよう、このように毎回毎回一口あげることにしていたりする。
焼けたピザを皿に移しかえピザカッターで食べやすく切り分ける。
いつもならその1ピースをダンテの皿に入れるのだが、今日のディーヴァの行動は違った。
「ダンテ、あたしが食べさせてあげる」
そう言ったかと思いきや。
ディーヴァはダンテに与えようとしていた1ピースを手にとると、チーズの層から少し黒いものが透けている場所をピンポイントでかじった。
「え、まじで!?」
ディーヴァの行動的に考えれば、これは口移しだ。
嬉しそうにその時を待つダンテは、その黒いものが何だか気がつかなかった。
そして間髪入れず、ディーヴァはダンテに口づける。
ピザ味のキスなんてロマンの欠片もない、と思うかもしれないが、ダンテはその瞬間、幸福の絶頂を感じた。
「ン…、ふぁ、んむ……」
「……ハ、ァ…」
ディーヴァ側から舌をダンテの口内へと侵入させ、ダンテのそれと絡ませ合う。
ピザに使われたトマトソースの濃厚な味わいがほんのりと広がった。
まだまだディーヴァのキスは下手だ。
それでも、たどたどしくも一生懸命になって深いキスを施してくるディーヴァが愛しくて、ダンテはしばらくされるがままでいた。
やがてお互いの口の間で交換されたのはピザ上のチーズの味…ではない、何か別のもの。
あれ…、チーズの味じゃ、ねぇ?
……なんか違うぞ!!
舌の上で転がせば丸い形状で、苦いような酸っぱいような…いやな予感しかしないそれ。
そこで吐き出せばよかったものの、その口は他でもないディーヴァの唇で塞がれている。
しかたなしにカリ、と奥歯で噛みしめると大嫌いな味が口の中いっぱいに広がった。
「っ!!?」
ビックリしたダンテはディーヴァを勢いよく離して、顔を盛大にしかめた。
ディーヴァはそれを、してやったり顔で見ている。
「うっ…!!うぇっ!!気持ち悪っ…!おまっ…なんつーモンを…」
口移しでダンテね口腔内に届けられたもの…それはオリーブ。
ダンテが唯一、嫌いと胸を張って言える食べ物だ。
…せめて噛まずに飲み込めばよかった。
「ほ~ら、やっぱりダンテにだって嫌いなものあるでしょ?
あと、これは前にかぜひいた時の仕返しでもあるからね」
寝込みを襲うとは言語道断!
あの時、キチンと仲直りはしたものの、完全に許しているわけではい。
罪は償えど、罪は消えぬ事実。
だが、あの頃はクリスマスを目前に控えた冬の季節であり、今はあたたかな春。
少なくとも3ヶ月はたっている。
「まだ許してなかったのかよ。何ヵ月たつと思ってんだお前…」
「今のでチャラにしといてあげる」
オレの愛しの彼女は、意外と根に持つタイプでした。