mission 22:The Gates of Hell ~天使と堕天使と悪魔~
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寒い寒い冬が過ぎ、現在の季節は春。
ぽかぽか春の太陽があたたかく世界を照らす。
鳥は歌い、花は咲き、動物達は恋をし、変態ははびこり(「え、変態って誰のことだよ、言ってみ?殴るだけだから言ってみ?」)、そして……虫が増える。
そんな季節、春。
「きっれいに~しっましょ~ぉ、るんるんるるるる~ん、おやつがあたしをまっているぅうぅ~」
ディーヴァは掃除中。
即興で作ったのだろう変な歌を口ずさみながら、室内箒で掃き掃除に勤しんでいる。
ダンテはいつもどおり、ディーヴァが掃除しているというのに、定位置でぐーすか夢の中だ。
春眠暁を覚えずとは言うが、たいていダンテはどの季節でもこんな感じな気がする。
これが終われば休憩にして、冷蔵庫のとろふわプリンが食べられる。
待っててねプリンちゃん!!
隅に乱雑に置かれた楽器をよいしょ、とどかして箒を差し込むディーヴァ。
掃き出そうと動かすと…。
名前すら言うのすらはばかられる、黒くてテカテカの不浄の化身が目の前に現れた。
絶叫寸前、ひきつるディーヴァの顔。
「きっ……!」
現れただけではない。
あろうことか、ソイツはディーヴァ目掛けて…
…ブゥーン。
飛んだ。
「きゃああああああ!!」
悲鳴があがったその瞬間、すさまじい衝撃波が巻き起こり、ディーヴァの背中には神々しい翼が生えた。
まあ、それはいつものことか。
翼による衝撃波もなんのその。
衝撃波を避けきって自分に向かってきたソイツを、ディーヴァは金切り声と共に紙一重で避け、持っていた箒ではたき落とした。
大っ嫌いな生き物が相手だったからできたことであり、普段のディーヴァには到底できぬ動き。
無意識ってすげえ。
はたき落とされた衝撃で失神したかピクピクと触角や足を動かし、ソイツは目の前でうごめく。
…気持ち悪い。
だが、確実に今トドメをささないといつかこっちが被害をこうむる。
殺られる前に殺れ!
そして、ソファーで惰眠を貪っていたこの男は、もちろんディーヴァの悲鳴で飛び起きた。
「なんだどうした何事かーっ!!」
言いながらやってくるダンテと、ディーヴァがソイツ目掛けて箒を降り下ろすのはほとんど同時だった。
バシバシバシバシ!!
「二度とあたしの目の前に出てこないでーっ!むしろこの国から、地球から、全世界から消えてしまえーっ!!」
ディーヴァはあまりの恐怖と嫌悪でプッツンしてしまった模様。
無理もない。
ディーヴァの嫌いなもののトップを飾るのは虫、特にこの黒光りするのは世界一がつくほど嫌いなのである。
「お、おい、ディーヴァ……それ、ゴキブ」
「ダンテ、名前は言っちゃダメ。悪魔を退治してるの。邪魔しないでね」
バシバシバシバシ!!
まだ叩いている。
「もういいんじゃねえ?」
「はっ…!それもそっか。もう天に召されてるよね。天じゃなくて地獄にだろうけど」
我に返ったディーヴァがそろりと、箒をおっかなびっくりどかす。
十分すぎるほど叩いたとはいえ、まだ生きている可能性がないともいえない。
以前違う世界でゲームに巻き込まれた際に、叩いても銀食器で突き刺しても死なないというコイツらに出会った経験が、ふと頭をよぎったからだ。
ぽかぽか春の太陽があたたかく世界を照らす。
鳥は歌い、花は咲き、動物達は恋をし、変態ははびこり(「え、変態って誰のことだよ、言ってみ?殴るだけだから言ってみ?」)、そして……虫が増える。
そんな季節、春。
「きっれいに~しっましょ~ぉ、るんるんるるるる~ん、おやつがあたしをまっているぅうぅ~」
ディーヴァは掃除中。
即興で作ったのだろう変な歌を口ずさみながら、室内箒で掃き掃除に勤しんでいる。
ダンテはいつもどおり、ディーヴァが掃除しているというのに、定位置でぐーすか夢の中だ。
春眠暁を覚えずとは言うが、たいていダンテはどの季節でもこんな感じな気がする。
これが終われば休憩にして、冷蔵庫のとろふわプリンが食べられる。
待っててねプリンちゃん!!
隅に乱雑に置かれた楽器をよいしょ、とどかして箒を差し込むディーヴァ。
掃き出そうと動かすと…。
名前すら言うのすらはばかられる、黒くてテカテカの不浄の化身が目の前に現れた。
絶叫寸前、ひきつるディーヴァの顔。
「きっ……!」
現れただけではない。
あろうことか、ソイツはディーヴァ目掛けて…
…ブゥーン。
飛んだ。
「きゃああああああ!!」
悲鳴があがったその瞬間、すさまじい衝撃波が巻き起こり、ディーヴァの背中には神々しい翼が生えた。
まあ、それはいつものことか。
翼による衝撃波もなんのその。
衝撃波を避けきって自分に向かってきたソイツを、ディーヴァは金切り声と共に紙一重で避け、持っていた箒ではたき落とした。
大っ嫌いな生き物が相手だったからできたことであり、普段のディーヴァには到底できぬ動き。
無意識ってすげえ。
はたき落とされた衝撃で失神したかピクピクと触角や足を動かし、ソイツは目の前でうごめく。
…気持ち悪い。
だが、確実に今トドメをささないといつかこっちが被害をこうむる。
殺られる前に殺れ!
そして、ソファーで惰眠を貪っていたこの男は、もちろんディーヴァの悲鳴で飛び起きた。
「なんだどうした何事かーっ!!」
言いながらやってくるダンテと、ディーヴァがソイツ目掛けて箒を降り下ろすのはほとんど同時だった。
バシバシバシバシ!!
「二度とあたしの目の前に出てこないでーっ!むしろこの国から、地球から、全世界から消えてしまえーっ!!」
ディーヴァはあまりの恐怖と嫌悪でプッツンしてしまった模様。
無理もない。
ディーヴァの嫌いなもののトップを飾るのは虫、特にこの黒光りするのは世界一がつくほど嫌いなのである。
「お、おい、ディーヴァ……それ、ゴキブ」
「ダンテ、名前は言っちゃダメ。悪魔を退治してるの。邪魔しないでね」
バシバシバシバシ!!
まだ叩いている。
「もういいんじゃねえ?」
「はっ…!それもそっか。もう天に召されてるよね。天じゃなくて地獄にだろうけど」
我に返ったディーヴァがそろりと、箒をおっかなびっくりどかす。
十分すぎるほど叩いたとはいえ、まだ生きている可能性がないともいえない。
以前違う世界でゲームに巻き込まれた際に、叩いても銀食器で突き刺しても死なないというコイツらに出会った経験が、ふと頭をよぎったからだ。