mission 21:attend and instinct ~優しさの裏の欲求~
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「美味しい!」
布団の上にパン屑をこぼさぬよう、ベッドサイドに浅く腰かけたディーヴァは、口いっぱいにソレを頬張った。
焼いたパンはカリカリ、チーズバターを塗ったところは噛み締めればじゅわ~、たくさん乗せたチーズはとろ~り、お口の中で味の三重奏を奏でている。
「ダンテったら、料理できるじゃない」
「そりゃこれくらいならできるだろ。塗って乗せてあとはトースターが仕事してくれる。オレは焼けるまでのんびりしてりゃいい」
感心したようにディーヴァが言えば、言われた本人は肩をすくめてみせた。
ダンテはそのまま指をディーヴァへと伸ばし、口元についたパンくずをそっと払ってやった。
「…ついてた」
「あ、ありがと……」
今のダンテの行動は、風邪をひいた時に兄にしてもらったことがある。
なんだか、懐かしく照れ臭く、それでいてさみしい気分になった。
「ディーヴァ…どうした?」
「!…ううん、なんでもないよ」
何やらしんみりしてきた空気を一掃するように、ディーヴァは笑って見せる。
「それより、ダンテは料理してないって言い張るけどさ。それでも、ダンテの愛情を感じたよ。
まるでたくさん乗ったチーズの味ひとつひとつがダンテからの愛情みたいでとっても嬉しいの」
「ディーヴァ…」
にこ、と笑って見上げてくるディーヴァに、何やら胸の奥から込み上げるものを感じた。
ディーヴァと出会ってからというもの、ダンテは人から与えられる愛情に良い意味で敏感になった気がする。
それはちょっぴりくすぐったくて、とっても幸せな感情だ。
「オレは早くお前の作る美味い料理のが食いてぇよ。だから……早く治せ」
「うん」
受け取った錠剤を飲み下しながら、ディーヴァはゆっくりと頷いた。
「さぁて。他には何かしてほしいことないのか?」
「他に?うーん…」
足をパタパタ動かしてベッドの脇を軽く蹴りながら、ディーヴァは考える。
…いくつか候補が浮かんだ。
「あたし…ダンテにいっぱい甘えちゃいそう」
「言ってみろよ」
ディーヴァなら目一杯甘やかしたい。
もはやその気持ちは恋人という括りだけでは済まなさそうだ。
ダンテは妹にするように、ディーヴァを撫でくりまわす。
ディーヴァはパジャマの裾をきゅ、と握りしめダンテをその目に映した。
その手は強く握りすぎているのか、真っ白なパジャマ同様に白くなってしまっていた。
「うつる可能性が出ちゃうし、うつしたくないけど、でも…抱きしめてほしいの」
いつもはいくらでも抱きしめたり抱きついてきたり激しいのに、今さら何を恥じるのか。
ディーヴァは顔を赤らめて、ダンテから目線をそらした。
風邪をひいているからか、いつもより頼りない小さな体。
…大切なこの愛しい存在、守りたい。
「それくらいお安い御用さ」
ふわりと優しく腕で包み込んでやると、ディーヴァは落ち着くのか体の力を抜いてその身を預けてきた。
実際、ダンテ自身もとても落ち着く。
「ダンテ、あったかーい…」
へにゃり、と笑顔を浮かべダンテにすりよるディーヴァ。
ディーヴァの放つ香り、豊満な体、その行動はすべてダンテの雄を刺激する。
色々悪戯してやりたい思いがむくむくと沸いてくるが、相手は風邪をひいているのだ、無理はいけない。
そもそも未成年なのだから、今はまだ我慢の時だ。
と、小刻みにディーヴァが震えている気がする。
小動物みたいでちょっとかわいい。
「ディーヴァ、寒いのか?」
「んー…ちょっとだけ」
「熱、上がってくるんじゃないだろうな…。元気になったらいくらでも抱きしめてやるから、これでおわりな。今は寝てろ」
抱き抱えたディーヴァを、ダンテはそっとベッドへと寝かせようと下ろした。
しかし、ディーヴァは拗ねるように口を尖らせ、ぎゅっとダンテの服を掴んだままで一言。
「………や。」
「こら、言うこと聞けって」
渋々ダンテの服を離し、ディーヴァは横になった。
「…なんだかダンテ、お兄ちゃんみたい」
「ハハハ、そうだな。ディーヴァが望むなら兄にだってなるさ」
ディーヴァの体にかけた布団の上からポンポンと叩き、ダンテは笑った。
布団の上にパン屑をこぼさぬよう、ベッドサイドに浅く腰かけたディーヴァは、口いっぱいにソレを頬張った。
焼いたパンはカリカリ、チーズバターを塗ったところは噛み締めればじゅわ~、たくさん乗せたチーズはとろ~り、お口の中で味の三重奏を奏でている。
「ダンテったら、料理できるじゃない」
「そりゃこれくらいならできるだろ。塗って乗せてあとはトースターが仕事してくれる。オレは焼けるまでのんびりしてりゃいい」
感心したようにディーヴァが言えば、言われた本人は肩をすくめてみせた。
ダンテはそのまま指をディーヴァへと伸ばし、口元についたパンくずをそっと払ってやった。
「…ついてた」
「あ、ありがと……」
今のダンテの行動は、風邪をひいた時に兄にしてもらったことがある。
なんだか、懐かしく照れ臭く、それでいてさみしい気分になった。
「ディーヴァ…どうした?」
「!…ううん、なんでもないよ」
何やらしんみりしてきた空気を一掃するように、ディーヴァは笑って見せる。
「それより、ダンテは料理してないって言い張るけどさ。それでも、ダンテの愛情を感じたよ。
まるでたくさん乗ったチーズの味ひとつひとつがダンテからの愛情みたいでとっても嬉しいの」
「ディーヴァ…」
にこ、と笑って見上げてくるディーヴァに、何やら胸の奥から込み上げるものを感じた。
ディーヴァと出会ってからというもの、ダンテは人から与えられる愛情に良い意味で敏感になった気がする。
それはちょっぴりくすぐったくて、とっても幸せな感情だ。
「オレは早くお前の作る美味い料理のが食いてぇよ。だから……早く治せ」
「うん」
受け取った錠剤を飲み下しながら、ディーヴァはゆっくりと頷いた。
「さぁて。他には何かしてほしいことないのか?」
「他に?うーん…」
足をパタパタ動かしてベッドの脇を軽く蹴りながら、ディーヴァは考える。
…いくつか候補が浮かんだ。
「あたし…ダンテにいっぱい甘えちゃいそう」
「言ってみろよ」
ディーヴァなら目一杯甘やかしたい。
もはやその気持ちは恋人という括りだけでは済まなさそうだ。
ダンテは妹にするように、ディーヴァを撫でくりまわす。
ディーヴァはパジャマの裾をきゅ、と握りしめダンテをその目に映した。
その手は強く握りすぎているのか、真っ白なパジャマ同様に白くなってしまっていた。
「うつる可能性が出ちゃうし、うつしたくないけど、でも…抱きしめてほしいの」
いつもはいくらでも抱きしめたり抱きついてきたり激しいのに、今さら何を恥じるのか。
ディーヴァは顔を赤らめて、ダンテから目線をそらした。
風邪をひいているからか、いつもより頼りない小さな体。
…大切なこの愛しい存在、守りたい。
「それくらいお安い御用さ」
ふわりと優しく腕で包み込んでやると、ディーヴァは落ち着くのか体の力を抜いてその身を預けてきた。
実際、ダンテ自身もとても落ち着く。
「ダンテ、あったかーい…」
へにゃり、と笑顔を浮かべダンテにすりよるディーヴァ。
ディーヴァの放つ香り、豊満な体、その行動はすべてダンテの雄を刺激する。
色々悪戯してやりたい思いがむくむくと沸いてくるが、相手は風邪をひいているのだ、無理はいけない。
そもそも未成年なのだから、今はまだ我慢の時だ。
と、小刻みにディーヴァが震えている気がする。
小動物みたいでちょっとかわいい。
「ディーヴァ、寒いのか?」
「んー…ちょっとだけ」
「熱、上がってくるんじゃないだろうな…。元気になったらいくらでも抱きしめてやるから、これでおわりな。今は寝てろ」
抱き抱えたディーヴァを、ダンテはそっとベッドへと寝かせようと下ろした。
しかし、ディーヴァは拗ねるように口を尖らせ、ぎゅっとダンテの服を掴んだままで一言。
「………や。」
「こら、言うこと聞けって」
渋々ダンテの服を離し、ディーヴァは横になった。
「…なんだかダンテ、お兄ちゃんみたい」
「ハハハ、そうだな。ディーヴァが望むなら兄にだってなるさ」
ディーヴァの体にかけた布団の上からポンポンと叩き、ダンテは笑った。