mission 21:attend and instinct ~優しさの裏の欲求~
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ディーヴァは頭の上に置かれたダンテの手をそっと自分の手で包み込み、甘えるように頬ずりする。
「それより、ワガママ…ほんとに言っていいの?」
「ああ。我儘聞いてやるからどんどん言えって。昨日まではオレの我儘たくさん聞いてもらったんだしな」
しっとり柔らかなディーヴァの頬を手で堪能し、ダンテは慈しみ微笑む。
「それに、何か食って薬飲まねぇと治らないぜ」
「そりゃそだけど」
「何か食べたいものないのか?」
食事について聞かれることで意識し、初めて気がついたがお腹がいい具合に空いている。
まだ食事をとっていないのだから、当たり前か。
「ご飯かぁ……うーん」
ぼそり、呟いて考える。
風邪の時にいつも食べていたもののひとつ、チキンスープを作るのはダンテには無理だろう。
ダンテには極力キッチンに立たせたくない。
鍋であたためる程度なら任せられても、包丁は使わせたくないし味付けも火をしっかり使うような料理もしてほしくない。
包丁の代わりにリベリオンを持ち出してきそうな気がするし、毒物を生成しそうだし、火を使う料理なんかさせた日には家が火事どころか爆発しそうだ。
ダンテにもできるものであり、なおかつ自分の食べたいものを思い浮かべた。
自分の好きなものといえば、代表的なのはアレ。
牛乳から作られる食材だ。
……あ、確か冷蔵庫の手作りチーズバター、残ってたっけ。
加えて冷凍庫にはいつもとろけるチーズが常備されている、とくれば…。
考えると分泌されたよだれがぴりりと唾液腺を刺激した。
「ダンテ。簡単なものだけど、ご飯作ってもらっていーい?」
どうしても体勢的に上目使いになってしまうのはいたしかたないこと。
ディーヴァはダンテの顔を布団から見上げて懇願した。
「お。
ディーヴァの貴重な我儘パート1か、何を作ればいいんだ、お嬢さん?」
ずずいと近づいて聞き出すダンテ。
「パンに冷蔵庫にあるチーズバターを塗って、その上に冷凍庫にあるとろけるチーズをたっっっぷり乗せて焼いたやつ食べたいの」
「ああ…。いつもディーヴァが作る特製のチーズトーストだな」
特製の割に簡単なレシピ構成だったとは知らなかった、と言うとバターを作る過程が面倒なの。
朝の忙しい時に活用する時短テクニック!主婦の知恵ーっ!!……と、そう返されてしまった。
…別に今は朝なんて急ぐ必要ないじゃないか。
つか、お前、けっこう元気だな。
そしてこのチーズトーストはチーズを多量使うため、どちらかというと軽い食事ではなく重たい食事に入る。
「風邪ひいてるってのに、んな重たい食事して大丈夫か?」
「食欲はすンごくあるから大丈夫だよ。それに大好きなチーズだもん!」
にっこり笑って言うディーヴァに何も言えなくなる。
さすがチーズおばけ。
そのおっぱいはチーズで出来ているに違いない。
ダンテはわかった待ってろ、と返し、ディーヴァにチーズトーストを作るため階下へ降りていった。
ディーヴァは出来上がりを楽しみに、そしてちょっぴり不安そうに布団をかぶって待つのだった。
「それより、ワガママ…ほんとに言っていいの?」
「ああ。我儘聞いてやるからどんどん言えって。昨日まではオレの我儘たくさん聞いてもらったんだしな」
しっとり柔らかなディーヴァの頬を手で堪能し、ダンテは慈しみ微笑む。
「それに、何か食って薬飲まねぇと治らないぜ」
「そりゃそだけど」
「何か食べたいものないのか?」
食事について聞かれることで意識し、初めて気がついたがお腹がいい具合に空いている。
まだ食事をとっていないのだから、当たり前か。
「ご飯かぁ……うーん」
ぼそり、呟いて考える。
風邪の時にいつも食べていたもののひとつ、チキンスープを作るのはダンテには無理だろう。
ダンテには極力キッチンに立たせたくない。
鍋であたためる程度なら任せられても、包丁は使わせたくないし味付けも火をしっかり使うような料理もしてほしくない。
包丁の代わりにリベリオンを持ち出してきそうな気がするし、毒物を生成しそうだし、火を使う料理なんかさせた日には家が火事どころか爆発しそうだ。
ダンテにもできるものであり、なおかつ自分の食べたいものを思い浮かべた。
自分の好きなものといえば、代表的なのはアレ。
牛乳から作られる食材だ。
……あ、確か冷蔵庫の手作りチーズバター、残ってたっけ。
加えて冷凍庫にはいつもとろけるチーズが常備されている、とくれば…。
考えると分泌されたよだれがぴりりと唾液腺を刺激した。
「ダンテ。簡単なものだけど、ご飯作ってもらっていーい?」
どうしても体勢的に上目使いになってしまうのはいたしかたないこと。
ディーヴァはダンテの顔を布団から見上げて懇願した。
「お。
ディーヴァの貴重な我儘パート1か、何を作ればいいんだ、お嬢さん?」
ずずいと近づいて聞き出すダンテ。
「パンに冷蔵庫にあるチーズバターを塗って、その上に冷凍庫にあるとろけるチーズをたっっっぷり乗せて焼いたやつ食べたいの」
「ああ…。いつもディーヴァが作る特製のチーズトーストだな」
特製の割に簡単なレシピ構成だったとは知らなかった、と言うとバターを作る過程が面倒なの。
朝の忙しい時に活用する時短テクニック!主婦の知恵ーっ!!……と、そう返されてしまった。
…別に今は朝なんて急ぐ必要ないじゃないか。
つか、お前、けっこう元気だな。
そしてこのチーズトーストはチーズを多量使うため、どちらかというと軽い食事ではなく重たい食事に入る。
「風邪ひいてるってのに、んな重たい食事して大丈夫か?」
「食欲はすンごくあるから大丈夫だよ。それに大好きなチーズだもん!」
にっこり笑って言うディーヴァに何も言えなくなる。
さすがチーズおばけ。
そのおっぱいはチーズで出来ているに違いない。
ダンテはわかった待ってろ、と返し、ディーヴァにチーズトーストを作るため階下へ降りていった。
ディーヴァは出来上がりを楽しみに、そしてちょっぴり不安そうに布団をかぶって待つのだった。