mission 20:a cold and spoiled child ~寝込んだ彼に優しくしよう~
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コポコポとケトルのお湯が沸きはじめる頃、ケルベロスが慌てた様子でキッチンに飛び込んできた。
「ディーヴァ、ダンテがすごい熱を発しているんだが」
「えっ!?」
先ほどダンテは微熱だからすぐ治る、と自分で言っていた。
まさか心配させまいとそんなことを…。
ディーヴァは火を止めてマグカップに白湯だけ淹れると、それを手にダンテの元へ戻った。
「ダンテ大丈夫!?」
ディーヴァが見たダンテは、くるまった毛布に顔を突っ伏しているそんな状態。
呼び掛ければもぞ…と出した片手を小さく上げて返事をしていた。
その手を取ればとても熱い。
「やだ、すごい熱!」
ダンテは元より体温が高い方ではあるが、ここまでではない。
顔も熱で赤らみ、瞳は潤んでいた。
額に手をやらずとも、高熱があると明らかだった。
「ハッ!とりあえず水分ね、ダンテこれ飲んで」
フーフーと持ってきた白湯を冷まし、ダンテの口元にあてがう。
一口飲んだダンテは不服そうに眉を歪めた。
「味ついてねぇ…」
「お湯だもの。こういう時はまずはお湯の方がいいの」
「うー…わかったよ、飲む」
「よしよし、良い子」
大人しく撫でられるがままのダンテ。
撫でられながらも沈んだ声で、ディーヴァに聞かせた。
「オレ、ディーヴァを心配させたくなかっただけなんだよなー…なのに結局心配させちまった」
「無理しないでつらいって言わなきゃダメっていつも言ってるでしょ!余計に心配しちゃうじゃない!」
空になったカップを受け取り、ディーヴァが注意する。
ダンテは頭を抱えた。
「うぐぅ、頭痛いから大きい声出さないでくれ…」
「あ、あ~そうだね、ごめん。とりあえずベッドに移動しようか。…立てる?」
足に力の出ないダンテを立たせようとすれば、見ていたケルベロスが体を間にいれて手伝ってくれた。
「ありがとう。ケル、悪いけどダンテのお部屋の扉だけ開けておいてもらえる?あとは休んで大丈夫だから」
「ああ。わかった」
ダンテがゆっくりと歩むスピードに合わせ、その肩に手を貸しながら自分も歩みを進める。
いつもはダンテの方が早く歩くが、今日は反対だ。
「先にシャワー浴びたい…」
ダンテがバスルームに続く扉をチラッと見て漏らす。
「それは我慢。あとで熱いおしぼり持ってくるから」
「…水に濡れた下着くらい替えたいんだが?」
衣服は脱いだが、さすがにシャツや下着は脱いでいない。
「………そこはパンツ渡すからなんとか自分でやって」
「わかってる、からかっただけだ」
こんな時にまで冗談は正直勘弁してほしい。
ダンテの部屋に到着し、ようやくダンテをベッドに寝かす。
扉を開けたであろうケルベロスはすでに戻っているのか、姿は見えなかった。
ダンテが下着を取り替えている間に追加の白湯と熱いおしぼりを持ってきたディーヴァ。
ダンテはゆっくり飲みながら、背中を拭いては洗濯してふかふかのお日様の香りがするパジャマを着せてくるディーヴァに感謝した。
「ディーヴァ。サンキューな。ディーヴァがいてくれてホントよかった…。
にしてもこりゃあ、治すのに少しかかりそうだぜ」
熱い呼気をため息と共に吐き出す。
「あー…今回の報酬でお前にクリスマスプレゼント買いに行きたかったんだけどな」
「それは気持ちだけ受け取っておくよ。今はゆっくり休んで、ね?」
嬉しい言葉を発するダンテに、苦笑しかでない。
ディーヴァはダンテの首まですっぽりと布団を引き上げ、あたたかく保温した。
「暑いから布団いらねぇ」
「だーめ、風邪が重症化しちゃう」
「半魔なのに…」
「半人間、でしょ?」
頭を数回撫でてから、額に手を置く。
「あ゙ー…ディーヴァの手、ひんやりして気持ちいいー」
「これで気持ちいいの?ならよっぽど高熱ってことだよ。
うーん、もっと額冷やさないとね…氷枕持ってくる。すぐ戻るから待ってて」
離れていくディーヴァの優しい手のひら。
「ディーヴァ」
「うん?何か欲しいものでもある?」
「…ありがとう」
ダンテの顔は赤い。
それは熱のせいでなく、照れているからこその赤みだとディーヴァにもわかった。
「ディーヴァ、ダンテがすごい熱を発しているんだが」
「えっ!?」
先ほどダンテは微熱だからすぐ治る、と自分で言っていた。
まさか心配させまいとそんなことを…。
ディーヴァは火を止めてマグカップに白湯だけ淹れると、それを手にダンテの元へ戻った。
「ダンテ大丈夫!?」
ディーヴァが見たダンテは、くるまった毛布に顔を突っ伏しているそんな状態。
呼び掛ければもぞ…と出した片手を小さく上げて返事をしていた。
その手を取ればとても熱い。
「やだ、すごい熱!」
ダンテは元より体温が高い方ではあるが、ここまでではない。
顔も熱で赤らみ、瞳は潤んでいた。
額に手をやらずとも、高熱があると明らかだった。
「ハッ!とりあえず水分ね、ダンテこれ飲んで」
フーフーと持ってきた白湯を冷まし、ダンテの口元にあてがう。
一口飲んだダンテは不服そうに眉を歪めた。
「味ついてねぇ…」
「お湯だもの。こういう時はまずはお湯の方がいいの」
「うー…わかったよ、飲む」
「よしよし、良い子」
大人しく撫でられるがままのダンテ。
撫でられながらも沈んだ声で、ディーヴァに聞かせた。
「オレ、ディーヴァを心配させたくなかっただけなんだよなー…なのに結局心配させちまった」
「無理しないでつらいって言わなきゃダメっていつも言ってるでしょ!余計に心配しちゃうじゃない!」
空になったカップを受け取り、ディーヴァが注意する。
ダンテは頭を抱えた。
「うぐぅ、頭痛いから大きい声出さないでくれ…」
「あ、あ~そうだね、ごめん。とりあえずベッドに移動しようか。…立てる?」
足に力の出ないダンテを立たせようとすれば、見ていたケルベロスが体を間にいれて手伝ってくれた。
「ありがとう。ケル、悪いけどダンテのお部屋の扉だけ開けておいてもらえる?あとは休んで大丈夫だから」
「ああ。わかった」
ダンテがゆっくりと歩むスピードに合わせ、その肩に手を貸しながら自分も歩みを進める。
いつもはダンテの方が早く歩くが、今日は反対だ。
「先にシャワー浴びたい…」
ダンテがバスルームに続く扉をチラッと見て漏らす。
「それは我慢。あとで熱いおしぼり持ってくるから」
「…水に濡れた下着くらい替えたいんだが?」
衣服は脱いだが、さすがにシャツや下着は脱いでいない。
「………そこはパンツ渡すからなんとか自分でやって」
「わかってる、からかっただけだ」
こんな時にまで冗談は正直勘弁してほしい。
ダンテの部屋に到着し、ようやくダンテをベッドに寝かす。
扉を開けたであろうケルベロスはすでに戻っているのか、姿は見えなかった。
ダンテが下着を取り替えている間に追加の白湯と熱いおしぼりを持ってきたディーヴァ。
ダンテはゆっくり飲みながら、背中を拭いては洗濯してふかふかのお日様の香りがするパジャマを着せてくるディーヴァに感謝した。
「ディーヴァ。サンキューな。ディーヴァがいてくれてホントよかった…。
にしてもこりゃあ、治すのに少しかかりそうだぜ」
熱い呼気をため息と共に吐き出す。
「あー…今回の報酬でお前にクリスマスプレゼント買いに行きたかったんだけどな」
「それは気持ちだけ受け取っておくよ。今はゆっくり休んで、ね?」
嬉しい言葉を発するダンテに、苦笑しかでない。
ディーヴァはダンテの首まですっぽりと布団を引き上げ、あたたかく保温した。
「暑いから布団いらねぇ」
「だーめ、風邪が重症化しちゃう」
「半魔なのに…」
「半人間、でしょ?」
頭を数回撫でてから、額に手を置く。
「あ゙ー…ディーヴァの手、ひんやりして気持ちいいー」
「これで気持ちいいの?ならよっぽど高熱ってことだよ。
うーん、もっと額冷やさないとね…氷枕持ってくる。すぐ戻るから待ってて」
離れていくディーヴァの優しい手のひら。
「ディーヴァ」
「うん?何か欲しいものでもある?」
「…ありがとう」
ダンテの顔は赤い。
それは熱のせいでなく、照れているからこその赤みだとディーヴァにもわかった。