mission 20:a cold and spoiled child ~寝込んだ彼に優しくしよう~
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そのまま噛みつくようなキスをした。
「んっ、んむぅ~…」
「こら、逃げんな」
無意識に逃げようとするディーヴァの唇を追うダンテの唇。
ディーヴァの後頭部と細い腰をがっちり固定し、角度を変えながら貪る。
「んん…」
寝起きで思考の追い付かないふわふわした頭のままで、ダンテの荒々しいキスを受け止めるディーヴァ。
ヌチッと音を立ててダンテの舌が入り込み、縦横無尽に中を弄ってゆく。
酸欠で苦しいのか思考にはさらに霞がかかる。
体が酸素を求めて警鐘を鳴らす頃になって、ディーヴァはようやくしっかりと覚醒した。
「っ…ふぁ…!ん…だ、ンテ……ッんん~~~っ!!く、くるし……んぅ…ふ、ぁ」
「ン……、」
静かに離れていく唇の間には銀糸が伝い、ぷつんと切れた。
「おはよう、ディーヴァ。そしてごっそーさん。…まだ昼寝するか?ん?」
お互いの唾液で濡れた唇をペロリと舐め、ダンテが笑う。
そのしぐさにドキリとディーヴァの胸が高鳴った。
「いいっ!今のキスで起きたから、もう寝ないっ!」
「そっ」
ダンテから急いで離れ、後ろを向いて両手で頬を挟む。
今、自分は真っ赤だろう。
酸欠だけでなく恥ずかしさやら何やら、様々な理由で、だ。
それを証拠にこんなにも顔が熱い。
「うぅ…。きっちり目を覚ましたいから濃い目のミルクティー淹れてくるぅ…」
「オレはミルクと砂糖たっぷりな」
「はあ…わかってるよ」
こんな時には濃い目に淹れたウバ茶がいいだろうか。
独特の苦味や香りが好みを分かれさせるが、ディーヴァはこの茶葉が持つどっしりしたコクを生かせる、ミルクティーにして飲むのがとても好きだった。
ディーヴァは苦いものが嫌いなクセに、紅茶の苦味は平気なのだ。
「ふぅ、美味しい」
「だな。ディーヴァの淹れる茶は相変わらず美味い」
「ありがと」
揃いのマグカップに淹れた温かなミルクティーを啜りながら暖炉を見つめる。
目の前ではパチン、と時おり薪が爆ぜていた。
もうディーヴァはすっかり眠気も吹き飛んで意識もはっきりしている。
「ダンテ、依頼は受けたの?」
「ああ、もちろん。近々金も入用になるからな。受けた」
「あらま、めっずらし~」
ダンテが自ら依頼に行くと言い出すのは非常に珍しいことだ。
いつもは面倒くさがる上にディーヴァと離れたくないと言い張って行きたがらないのに。
しかし悪魔が相手なのだというのだから、悪魔を仇と思っているダンテが依頼を受けるのは当たり前といえば当たり前か。
「バイクのガソリン満タンにしとかねえとな」
ダンテがいそいそと自分の財布の中身を確認している。
ちらと覗くとあまり入ってなさそうだ。
この家ではディーヴァが家計簿をつけ、全財産を保管する財布の紐を握っていることが多い。
ディーヴァは自分の財布から数枚の100ドル札を取り出すと、ダンテの手の上にぽんと置いて聞いた。
「満タンにしないとだめってことは遠いんだね。今回はどこまでおでかけ?」
「山奥。木こりのオッサンがビッグフットらしいのを見て追っかけたら実は悪魔だったらしいぜ。命からがら逃げたんだとよ」
ケラケラと笑って言うダンテ。
「ビッグフットだとさ!!ハッ!んなもん実際にいねぇっつーの。そいつ、都市伝説の怪物だろ~?」
「うーん…。ビッグフットも実在するんじゃないかな。悪魔がいるくらいだし…」
「そうかぁ?」
ディーヴァからしたら都市伝説の怪物も悪魔もそう変わらない。
都市伝説の怪物のひとつには『ジャージー・デビル』などという悪魔の名前が付いたものもいるのだ。
むしろ悪魔の中にもビッグフットのような体躯をもつ者だっているだろう。
「ま、何にせよ悪魔が出るんじゃ退治しとかねぇとな」
「うん。でも、ただでさえ寒いのに山奥かあ…凍えちゃいそう。考えただけで身震いしちゃう」
ディーヴァはぶるる…と震えそうになる体を抱きしめる。
「ならオレが暖めてやる」
ダンテはそう言ってしばらくの間、ディーヴァを腕の中に招き入れた。
ディーヴァもそれを大人しく受け入れる。
「ダンテあったかい…ダンテの暖かさは落ち着くね」
「オレもお前の温もりとやわらかさ、すごく落ち着くよ。どうかもう少しこのままで…」
「うん、いくらでも、いつまでも一緒にいようね」
2人は胃袋が空腹を訴え夕飯の支度をしはじめるその時まで、ゆっくりとした時間を過ごすのだった。
「んっ、んむぅ~…」
「こら、逃げんな」
無意識に逃げようとするディーヴァの唇を追うダンテの唇。
ディーヴァの後頭部と細い腰をがっちり固定し、角度を変えながら貪る。
「んん…」
寝起きで思考の追い付かないふわふわした頭のままで、ダンテの荒々しいキスを受け止めるディーヴァ。
ヌチッと音を立ててダンテの舌が入り込み、縦横無尽に中を弄ってゆく。
酸欠で苦しいのか思考にはさらに霞がかかる。
体が酸素を求めて警鐘を鳴らす頃になって、ディーヴァはようやくしっかりと覚醒した。
「っ…ふぁ…!ん…だ、ンテ……ッんん~~~っ!!く、くるし……んぅ…ふ、ぁ」
「ン……、」
静かに離れていく唇の間には銀糸が伝い、ぷつんと切れた。
「おはよう、ディーヴァ。そしてごっそーさん。…まだ昼寝するか?ん?」
お互いの唾液で濡れた唇をペロリと舐め、ダンテが笑う。
そのしぐさにドキリとディーヴァの胸が高鳴った。
「いいっ!今のキスで起きたから、もう寝ないっ!」
「そっ」
ダンテから急いで離れ、後ろを向いて両手で頬を挟む。
今、自分は真っ赤だろう。
酸欠だけでなく恥ずかしさやら何やら、様々な理由で、だ。
それを証拠にこんなにも顔が熱い。
「うぅ…。きっちり目を覚ましたいから濃い目のミルクティー淹れてくるぅ…」
「オレはミルクと砂糖たっぷりな」
「はあ…わかってるよ」
こんな時には濃い目に淹れたウバ茶がいいだろうか。
独特の苦味や香りが好みを分かれさせるが、ディーヴァはこの茶葉が持つどっしりしたコクを生かせる、ミルクティーにして飲むのがとても好きだった。
ディーヴァは苦いものが嫌いなクセに、紅茶の苦味は平気なのだ。
「ふぅ、美味しい」
「だな。ディーヴァの淹れる茶は相変わらず美味い」
「ありがと」
揃いのマグカップに淹れた温かなミルクティーを啜りながら暖炉を見つめる。
目の前ではパチン、と時おり薪が爆ぜていた。
もうディーヴァはすっかり眠気も吹き飛んで意識もはっきりしている。
「ダンテ、依頼は受けたの?」
「ああ、もちろん。近々金も入用になるからな。受けた」
「あらま、めっずらし~」
ダンテが自ら依頼に行くと言い出すのは非常に珍しいことだ。
いつもは面倒くさがる上にディーヴァと離れたくないと言い張って行きたがらないのに。
しかし悪魔が相手なのだというのだから、悪魔を仇と思っているダンテが依頼を受けるのは当たり前といえば当たり前か。
「バイクのガソリン満タンにしとかねえとな」
ダンテがいそいそと自分の財布の中身を確認している。
ちらと覗くとあまり入ってなさそうだ。
この家ではディーヴァが家計簿をつけ、全財産を保管する財布の紐を握っていることが多い。
ディーヴァは自分の財布から数枚の100ドル札を取り出すと、ダンテの手の上にぽんと置いて聞いた。
「満タンにしないとだめってことは遠いんだね。今回はどこまでおでかけ?」
「山奥。木こりのオッサンがビッグフットらしいのを見て追っかけたら実は悪魔だったらしいぜ。命からがら逃げたんだとよ」
ケラケラと笑って言うダンテ。
「ビッグフットだとさ!!ハッ!んなもん実際にいねぇっつーの。そいつ、都市伝説の怪物だろ~?」
「うーん…。ビッグフットも実在するんじゃないかな。悪魔がいるくらいだし…」
「そうかぁ?」
ディーヴァからしたら都市伝説の怪物も悪魔もそう変わらない。
都市伝説の怪物のひとつには『ジャージー・デビル』などという悪魔の名前が付いたものもいるのだ。
むしろ悪魔の中にもビッグフットのような体躯をもつ者だっているだろう。
「ま、何にせよ悪魔が出るんじゃ退治しとかねぇとな」
「うん。でも、ただでさえ寒いのに山奥かあ…凍えちゃいそう。考えただけで身震いしちゃう」
ディーヴァはぶるる…と震えそうになる体を抱きしめる。
「ならオレが暖めてやる」
ダンテはそう言ってしばらくの間、ディーヴァを腕の中に招き入れた。
ディーヴァもそれを大人しく受け入れる。
「ダンテあったかい…ダンテの暖かさは落ち着くね」
「オレもお前の温もりとやわらかさ、すごく落ち着くよ。どうかもう少しこのままで…」
「うん、いくらでも、いつまでも一緒にいようね」
2人は胃袋が空腹を訴え夕飯の支度をしはじめるその時まで、ゆっくりとした時間を過ごすのだった。