mission 2:kiss me ~久しぶりのデートとそして…~
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家具やら食器やらの必要な物を買い終えた2人が続いて向かったのは衣服の店舗が競い合うように立ち並ぶ場所。
お互いの私服等をちょこちょこと買う中、2人は革で出来た衣類製品を扱う店を物色していた。
ダンテと言ったら赤コート。
穴だらけのボロボロになったダンテのトレードマーク、それを新調しに来たのだ。
実は直す予定でいた赤いコート。
だが、それが間に合わぬほどの損傷を受けており「あ。もうこれ直せないや」とディーヴァが匙を投げたのである。
気に入っていたのか、その言葉を聞いたときのダンテの落ち込み方はそりゃあもう激しかった。
「革のコートだと重くない?」
「いや、別に重くないぞ」
一通り手に取って重さを確認する。
相変わらず革製品の上にダンテが選ぶのは長い丈なせいか、どれも非常に重い。
「あたしには重いや…なんで革製品じゃないとやなの?」
「血を浴びても汚れを落としやすい。コットンやウールなんかじゃすぐ駄目になるからな」
「なるほど」
こっそりと小声で会話する。
血がどーだこーだなんて会話が一般市民に聞かれては大変だ。
「お、これがいいかもな」
「どれ?……ダンテってホントに赤が好きなんだね」
「オレのパーソナルカラーだぜ!」
ダンテが気に入ったらしい革のコート、それはやはりというかなんというか…真っ赤なコートだった。
中に着るのだろう、赤いベストや同じ色同じ素材のズボンもついている。
縫製も緻密でしっかりした作りであることを確認し、ディーヴァからのOKサインが出たところでダンテはそのコートをばさりと羽織ってみた。
その仕草は、いつみてもかっこつけてるとしか考えられない。
実際かっこいいけれども。
「あら?」
鏡に映る自分の姿、そのかっこよさに酔いしれていると鏡にダンテとディーヴァ以外の第3者が映り込んだ。
テメンニグルで知り合ったヘテロクロミアの女、レディだ。
「ん?…ゲッ!」
出会いが出会いだったダンテは、ついそんな声をあげてしまった。
「開口一番にゲッ!はないでしょ。失礼な男」
そんなダンテにむっとしながらも、近づいてくる。
こいつ、また眉間に風穴開けたろか、そう思って睨み付けるレディ。
が、こちらに気がついたディーヴァがやわらかく笑って迎えてくれたからよしとしたらしい。
「こんにちはレディ」
「ディーヴァ、こんなところで偶然ね。元気してた?」
「うん」
嬉しそうにハグをかわし、ダンテに今一度向き直る。
「買い出しの荷物持ちにでも来たのかしら?ご苦労様ね」
「デートだっつの!」
「ディーヴァも大変ね、こんなのと一緒で。荷物はどんどん持たせるのよ?
力だけはバカみたいにあるんだし」
「あはは」
「ちょ、おまっ…無視すんな!ディーヴァは否定しろ!」
うるさく騒ぐダンテを放り、女性陣の会話は進む。
ダンテ、かわいそうに。
そして、レディの持つ買い物袋を目に入れるや否や会話は服のことへ。
「レディも買い物中?」
「そんなとこ」
「そのブランドの服、かわいいよね。レディも好きなの?」
「ええ。かわいいだけじゃなく、スパイスの利いたコーディネートが楽しめるからね。
今度一緒に本店にでも行く?」
「わぁ、行きたい!」
キャッキャウフフ、楽しそうで何より。
しかし、除け者ダンテは楽しくもなんともなかった。
「おいレディ、オレとディーヴァの時間を邪魔するなよ」
会話をピタリとやめ、ダンテにちらと目線を寄越す。
前に見た半裸コートではない、新しく買おうとして羽織っているコートをジロジロと見た。
「ふぅん…コート、新調するのね」
「ああ、お前に穴だらけにされたからな」
「穴だらけにしたのは私だけじゃないでしょ。で、どこに事務所を構えたの?」
皮肉っぽく肩をすくめるダンテに、呆れながら事務所の場所を聞く。
答えたのはダンテでなく、ディーヴァだった。
「事務所の場所?…えっとね、」
「おい教えるなよ」
「どして?」
キョトンと首を傾げる。
「オレ達の愛の巣に来られたらたまったもんじゃねぇ」
「そんな事言っていいのかしら?貴方…私に借金があるのよ」
「ミサイルランチャーのことじゃねぇだろうな。本当に利子とる気かよ」
「それも入ってるけど、私のバイク爆発させたんですってね?…高かったのに」
何故それを。
あの場にいた悪魔でも取り逃がしてレディに告げ口しない限りバレないと思っていたのに。
「バイク?ダンテ、何のこと?」
途端、咎めるような視線を寄越すディーヴァ。
「この男はね、私のバイクを乗り回したあげく爆発させたのよ?」
「えっ!!?
…ダ~ン~テ~?」
咎めるような視線を送ってきていただけのディーヴァが、今度は眉をつり上げる。
「うわ、そんな怖い顔すんなって!反省してるよ!」
「ほんとかな…」
「そんなわけだからその内取立てに行くわ。あ、ディーヴァに払って貰うってのはナシよ?」
「と、取り立て…」
ディーヴァに向き直ったレディはうって変わって表情を優しくし、投げキッスをした。
「ディーヴァ、今度遊びましょ。それじゃ」
「うん。レディ、またね」
軽く手を振り別れる。
しーん…。
「がんばれ、ダンテ」
「うん、頑張るよ。ディーヴァ…」
手を振ったポーズのまま、ディーヴァはダンテに小さく言い、ダンテはそれにさらに小さな声で答えた。
お互いの私服等をちょこちょこと買う中、2人は革で出来た衣類製品を扱う店を物色していた。
ダンテと言ったら赤コート。
穴だらけのボロボロになったダンテのトレードマーク、それを新調しに来たのだ。
実は直す予定でいた赤いコート。
だが、それが間に合わぬほどの損傷を受けており「あ。もうこれ直せないや」とディーヴァが匙を投げたのである。
気に入っていたのか、その言葉を聞いたときのダンテの落ち込み方はそりゃあもう激しかった。
「革のコートだと重くない?」
「いや、別に重くないぞ」
一通り手に取って重さを確認する。
相変わらず革製品の上にダンテが選ぶのは長い丈なせいか、どれも非常に重い。
「あたしには重いや…なんで革製品じゃないとやなの?」
「血を浴びても汚れを落としやすい。コットンやウールなんかじゃすぐ駄目になるからな」
「なるほど」
こっそりと小声で会話する。
血がどーだこーだなんて会話が一般市民に聞かれては大変だ。
「お、これがいいかもな」
「どれ?……ダンテってホントに赤が好きなんだね」
「オレのパーソナルカラーだぜ!」
ダンテが気に入ったらしい革のコート、それはやはりというかなんというか…真っ赤なコートだった。
中に着るのだろう、赤いベストや同じ色同じ素材のズボンもついている。
縫製も緻密でしっかりした作りであることを確認し、ディーヴァからのOKサインが出たところでダンテはそのコートをばさりと羽織ってみた。
その仕草は、いつみてもかっこつけてるとしか考えられない。
実際かっこいいけれども。
「あら?」
鏡に映る自分の姿、そのかっこよさに酔いしれていると鏡にダンテとディーヴァ以外の第3者が映り込んだ。
テメンニグルで知り合ったヘテロクロミアの女、レディだ。
「ん?…ゲッ!」
出会いが出会いだったダンテは、ついそんな声をあげてしまった。
「開口一番にゲッ!はないでしょ。失礼な男」
そんなダンテにむっとしながらも、近づいてくる。
こいつ、また眉間に風穴開けたろか、そう思って睨み付けるレディ。
が、こちらに気がついたディーヴァがやわらかく笑って迎えてくれたからよしとしたらしい。
「こんにちはレディ」
「ディーヴァ、こんなところで偶然ね。元気してた?」
「うん」
嬉しそうにハグをかわし、ダンテに今一度向き直る。
「買い出しの荷物持ちにでも来たのかしら?ご苦労様ね」
「デートだっつの!」
「ディーヴァも大変ね、こんなのと一緒で。荷物はどんどん持たせるのよ?
力だけはバカみたいにあるんだし」
「あはは」
「ちょ、おまっ…無視すんな!ディーヴァは否定しろ!」
うるさく騒ぐダンテを放り、女性陣の会話は進む。
ダンテ、かわいそうに。
そして、レディの持つ買い物袋を目に入れるや否や会話は服のことへ。
「レディも買い物中?」
「そんなとこ」
「そのブランドの服、かわいいよね。レディも好きなの?」
「ええ。かわいいだけじゃなく、スパイスの利いたコーディネートが楽しめるからね。
今度一緒に本店にでも行く?」
「わぁ、行きたい!」
キャッキャウフフ、楽しそうで何より。
しかし、除け者ダンテは楽しくもなんともなかった。
「おいレディ、オレとディーヴァの時間を邪魔するなよ」
会話をピタリとやめ、ダンテにちらと目線を寄越す。
前に見た半裸コートではない、新しく買おうとして羽織っているコートをジロジロと見た。
「ふぅん…コート、新調するのね」
「ああ、お前に穴だらけにされたからな」
「穴だらけにしたのは私だけじゃないでしょ。で、どこに事務所を構えたの?」
皮肉っぽく肩をすくめるダンテに、呆れながら事務所の場所を聞く。
答えたのはダンテでなく、ディーヴァだった。
「事務所の場所?…えっとね、」
「おい教えるなよ」
「どして?」
キョトンと首を傾げる。
「オレ達の愛の巣に来られたらたまったもんじゃねぇ」
「そんな事言っていいのかしら?貴方…私に借金があるのよ」
「ミサイルランチャーのことじゃねぇだろうな。本当に利子とる気かよ」
「それも入ってるけど、私のバイク爆発させたんですってね?…高かったのに」
何故それを。
あの場にいた悪魔でも取り逃がしてレディに告げ口しない限りバレないと思っていたのに。
「バイク?ダンテ、何のこと?」
途端、咎めるような視線を寄越すディーヴァ。
「この男はね、私のバイクを乗り回したあげく爆発させたのよ?」
「えっ!!?
…ダ~ン~テ~?」
咎めるような視線を送ってきていただけのディーヴァが、今度は眉をつり上げる。
「うわ、そんな怖い顔すんなって!反省してるよ!」
「ほんとかな…」
「そんなわけだからその内取立てに行くわ。あ、ディーヴァに払って貰うってのはナシよ?」
「と、取り立て…」
ディーヴァに向き直ったレディはうって変わって表情を優しくし、投げキッスをした。
「ディーヴァ、今度遊びましょ。それじゃ」
「うん。レディ、またね」
軽く手を振り別れる。
しーん…。
「がんばれ、ダンテ」
「うん、頑張るよ。ディーヴァ…」
手を振ったポーズのまま、ディーヴァはダンテに小さく言い、ダンテはそれにさらに小さな声で答えた。