mission 19:her wish, his feeling ~天使のおしごと~
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地下室に足を踏み入れたダンテは目の前の光景に唖然とした。
「なん、だ……これ」
壁にはたくさんの少女の写真、それも肌色の多いものが貼られている。
あたりには拷問道具やら、三角木馬、鞭、蝋燭、猿轡に手錠、足枷…ありとあらゆる如何わしい物がところ狭しと並んでいた。
その光景は見ているだけで気分が悪くなりそうだ。
そして…。
さらに隣続きとなっているらしい奥の部屋からは、嗄れかけた声がしていた。
「君のような上等な娘はどんな撮影方法が一番写真として映えるかな?
やはり最初から全裸がいいかね?最後はちゃあんと一緒に楽しもうねぇ…?」
声色だけでもわかる。
相当興奮しているのか、こちらの音も振動も気配にも気がついていないのだ。
そうでなければ、壁の破壊音が聞こえなかったのはおかしすぎる。
『上等な娘』。
つまり話しかけている相手はディーヴァに違いない。
急ぐダンテ。
奥の部屋には、そこには似つかわしくない天蓋つきの大きなベッドが設置されていた。
そこには愛しのディーヴァが寝かされており、覆い被さるような形で何やら作業する初老ともいうべき男の姿が。
ディーヴァの衣服は前開きタイプのボタンがすべて外されており、纏うのは下着のみとなっていた。
「てめえ…!!」
ダンテは頭に急速に血が昇るのを感じた。
瞳孔が開ききったことすら、自分でもわかる。
勢いに任せて、相手の胸ぐらを掴み上げるダンテ。
相手は胸ぐらを掴み持ち上げられて、初めて気がついたらしい。
驚愕の表情でダンテを見ていた。
「ひぃっ!な、なんだね、君は!!」
悪魔の匂いも、悪魔との関わりでつく気配すらもまったくしない。
この男は人間。
こいつを殴るのは簡単だ…。
怒り狂って全身の血が沸騰したように熱く感じる。
殺したいほど憎くくてたまらない。
だが、ダンテはそうしなかった。
パッと手を離して拘束を解くと、地面にドサッと音をたてて相手はへたりこむ。
やはり老人には違いないのか、息を激しくきらせていた。
「悪魔より悪魔みたいなやつだ。…殺す価値すらないね」
ダンテはそんな相手にゾッとするほど冷たい瞳を向ける。
そして、着ていた真っ赤なコートをおもむろに脱ぐと、ディーヴァをそうっと大切に包んで抱き抱えた。
下着姿にされたとはいえ、まだどこも穢されていない。
まだ無垢な少女…自分の愛しい天使のまま。
「よかった…ディーヴァ」
ディーヴァのあどけない寝顔を前に、ダンテはホッとした。
ディーヴァさえ無事ならあとはどうでもいい。
この男もどうせもう終わりだ。
立ち上がり、そのままそこをあとにしようとするダンテ。
その後ろ姿に慌てたような声がかけられた。
「ま、待て!その娘子は私のだ。私のメイドだ!お前…どこへつれていく気だ!!」
ぴたり。
止まるダンテの足。
「……てめえのだって?
ディーヴァはオレの大事な恋人だ。てめえのになった覚えはねぇ」
ドスすらきいた声音。
「恋、人…。な、ならどうだ、一緒に楽しもうじゃないか!普段とまったく違うプレイをしてみたいとは思わないか?」
その恐ろしい声にすらすがりつき、尚もディーヴァを諦めていないようだった。
「確かにオレもディーヴァに対しては変態になることもある。それは否定しない。
だがディーヴァが嫌がることはしない。無理矢理するなんて尚更だ。
……そもそも普段もへったくれもねぇよ!この変態ジジイ!ディーヴァはまだ清らかな乙女だっつうの!!」
振り向いたダンテは額に青筋をたて、鬼の表情ですごむ。
抱えたディーヴァはそのままに、握った片方の拳を石の壁に思いきり叩きつけた。
ガァンッ!!!!
さすがは半魔の力。
拳はものすごい勢いでめりこみ、壁を粉砕した。
「ひ、ひぃっ!なんだ、その力はっ!?」
「答える義理はねぇよ。
今日、ディーヴァが働いた分の給料はいらねえし、もう二度とディーヴァはここに来させねぇ。そしてアンタは……ブタ箱行きだよ、このロリコン野郎」
ダンテが静かに言い放つタイミングに合わせるように、遠くからパトカーのサイレンの音が近づいてきていた。
「なん、だ……これ」
壁にはたくさんの少女の写真、それも肌色の多いものが貼られている。
あたりには拷問道具やら、三角木馬、鞭、蝋燭、猿轡に手錠、足枷…ありとあらゆる如何わしい物がところ狭しと並んでいた。
その光景は見ているだけで気分が悪くなりそうだ。
そして…。
さらに隣続きとなっているらしい奥の部屋からは、嗄れかけた声がしていた。
「君のような上等な娘はどんな撮影方法が一番写真として映えるかな?
やはり最初から全裸がいいかね?最後はちゃあんと一緒に楽しもうねぇ…?」
声色だけでもわかる。
相当興奮しているのか、こちらの音も振動も気配にも気がついていないのだ。
そうでなければ、壁の破壊音が聞こえなかったのはおかしすぎる。
『上等な娘』。
つまり話しかけている相手はディーヴァに違いない。
急ぐダンテ。
奥の部屋には、そこには似つかわしくない天蓋つきの大きなベッドが設置されていた。
そこには愛しのディーヴァが寝かされており、覆い被さるような形で何やら作業する初老ともいうべき男の姿が。
ディーヴァの衣服は前開きタイプのボタンがすべて外されており、纏うのは下着のみとなっていた。
「てめえ…!!」
ダンテは頭に急速に血が昇るのを感じた。
瞳孔が開ききったことすら、自分でもわかる。
勢いに任せて、相手の胸ぐらを掴み上げるダンテ。
相手は胸ぐらを掴み持ち上げられて、初めて気がついたらしい。
驚愕の表情でダンテを見ていた。
「ひぃっ!な、なんだね、君は!!」
悪魔の匂いも、悪魔との関わりでつく気配すらもまったくしない。
この男は人間。
こいつを殴るのは簡単だ…。
怒り狂って全身の血が沸騰したように熱く感じる。
殺したいほど憎くくてたまらない。
だが、ダンテはそうしなかった。
パッと手を離して拘束を解くと、地面にドサッと音をたてて相手はへたりこむ。
やはり老人には違いないのか、息を激しくきらせていた。
「悪魔より悪魔みたいなやつだ。…殺す価値すらないね」
ダンテはそんな相手にゾッとするほど冷たい瞳を向ける。
そして、着ていた真っ赤なコートをおもむろに脱ぐと、ディーヴァをそうっと大切に包んで抱き抱えた。
下着姿にされたとはいえ、まだどこも穢されていない。
まだ無垢な少女…自分の愛しい天使のまま。
「よかった…ディーヴァ」
ディーヴァのあどけない寝顔を前に、ダンテはホッとした。
ディーヴァさえ無事ならあとはどうでもいい。
この男もどうせもう終わりだ。
立ち上がり、そのままそこをあとにしようとするダンテ。
その後ろ姿に慌てたような声がかけられた。
「ま、待て!その娘子は私のだ。私のメイドだ!お前…どこへつれていく気だ!!」
ぴたり。
止まるダンテの足。
「……てめえのだって?
ディーヴァはオレの大事な恋人だ。てめえのになった覚えはねぇ」
ドスすらきいた声音。
「恋、人…。な、ならどうだ、一緒に楽しもうじゃないか!普段とまったく違うプレイをしてみたいとは思わないか?」
その恐ろしい声にすらすがりつき、尚もディーヴァを諦めていないようだった。
「確かにオレもディーヴァに対しては変態になることもある。それは否定しない。
だがディーヴァが嫌がることはしない。無理矢理するなんて尚更だ。
……そもそも普段もへったくれもねぇよ!この変態ジジイ!ディーヴァはまだ清らかな乙女だっつうの!!」
振り向いたダンテは額に青筋をたて、鬼の表情ですごむ。
抱えたディーヴァはそのままに、握った片方の拳を石の壁に思いきり叩きつけた。
ガァンッ!!!!
さすがは半魔の力。
拳はものすごい勢いでめりこみ、壁を粉砕した。
「ひ、ひぃっ!なんだ、その力はっ!?」
「答える義理はねぇよ。
今日、ディーヴァが働いた分の給料はいらねえし、もう二度とディーヴァはここに来させねぇ。そしてアンタは……ブタ箱行きだよ、このロリコン野郎」
ダンテが静かに言い放つタイミングに合わせるように、遠くからパトカーのサイレンの音が近づいてきていた。