mission 19:her wish, his feeling ~天使のおしごと~
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ワンプレートで用意されたブランチ……メープルシロップをたっぷり使ったデニッシュブレッドや新鮮なサラダなどを食べ、食後の紅茶を片手にディーヴァがその新聞広告を見せてきた。
「これなんだけど、いい仕事だと思わない?」
新聞の隅に掲載された求人コーナー、さらにその片隅に小さく小さく載った求人募集要項。
じっとよく目をこらして見て、初めて気がつくレベルだった。
見逃すものがほとんどだろう。
紅茶を飲み干して、それからダンテは口にだした。
「ハウスキーパー募集。屋敷の主は初老の男性。掃除をおもに仕事とするかもしくは1日ひとつかふたつ言いつけられた仕事をするだけ。時間はあまりかからない。
1日の給料は…」
「初仕事にしては妥当なお給金だよね。少なくもなく、多くもなく」
「まあ確かに、変にすげぇ高い金額書いてあったらあやしいけどな…」
「それに、相手はおじいちゃんなんでしょ。危なくないじゃない?」
新聞広告を掴んで、受話器を持ち上げるディーヴァ。
早速連絡する気満々だ。
金額的にはあやしさは皆無。
相手も年寄りのようだし、危険はなさそうだ。
でもハウスキーパーという仕事内容がなんだか気になる。
「ちょっと待て。
ハウスキーパーってメイドプレイするような仕事だろ?やめた方がいいんじゃないか」
ダンテはディーヴァの行動を遮るべく、受話器を奪い去り電話機の本体に戻した。
「ばかね。ハウスキーパーは、文字通りおうちをつねに美しくキープ…つまり清潔にきれいに保ついわば清掃員みたいなもの。
その一貫で色々なお手伝いしたり、食事作ったりもするから家政婦でもあるけどね。ほら、ダンテ放してよ」
行く手すら遮って自分を抱き締めて拘束するダンテ。
ディーヴァは、伸びをして小さくダンテにキスして解放を要求した。
ダンテはディーヴァからキスすると、言うことをきく傾向にある。
不服そうなしかし満足そうな微妙な顔をしたダンテはようやく拘束を解いた。
「とりあえずダンテが言う、メイドプレイ?とかいうのはないと思うの。だから安心してよ」
「安心できないんだよな…。ってかメイドプレイ知らないのか?」
「知らないよ。でも知りたいとも思わな」
「よろしい、なら教えてやる!」
「え゙」
ガシッ!
今度は後ろからディーヴァを拘束し、抱き寄せる。
耳元に唇を寄せ、囁くように話した。
「まずメイドの格好をさせてそれをひんむいてことに及ぶ、それか着衣のままことに走る。
次に場面が変わる。ベッドの上から、美しい花畑へと、だ。指で花咲く蕾を撫でたり摘み取って遊ぶと、美しい薄い緑のカナリアが目の前で高らかに歌を歌うのさ」
教えなくていいと言っているにもかかわらず、ダンテは饒舌。
花畑?蕾?薄い緑のカナリア?
何のことを言っているのか、何の隠語なのかさっぱりわからなくてディーヴァはついつい、静かに聞いてしまっていた。
「そしていつしか朝露が辺りを潤し、湿り気を帯びていく秘密の花園のさらに奥、ただひとつ咲いた美しい花の中心へと男の象徴を……」
よくわからないが、あまりよろしくない単語が飛び出しそうな気がする。
これ以上言わせてはいけない!
「あー!あー!聞こえないー!」
ディーヴァは叫んで、ジタバタともがいた。
「おっと!」
案外簡単にディーヴァをパッと解放したダンテ。
ディーヴァはダンテの大好きな苺のように真っ赤だった。
「へ、へんなこというのやめてよね…」
「男のロマンだし、そもそもオレがしたいことだ。だからなーにも変じゃない。
仕事先でそういうことされる可能性があるんだぞ」
何度も言うが、ダンテはディーヴァが働きに出るのをあまりよく思っていない。
何かがひっかかるのだ。
ひっかかるというより、いやな予感がする。
ディーヴァは悪魔に関しては感が鋭いが、人間の悪意には疎い。
心配に心配を重ねても、多すぎることは決してない。
「心配しすぎ。ほら、ここにちっちゃく急募って書いてある。生活できなくて困ってるのかもよ、このおじいちゃん」
ディーヴァが他人に分け与える優しさは、誇るべきものだ。
ダンテは渋々だったが、ディーヴァがそのハウスキーパーの募集に応募するのを承諾した。
「これなんだけど、いい仕事だと思わない?」
新聞の隅に掲載された求人コーナー、さらにその片隅に小さく小さく載った求人募集要項。
じっとよく目をこらして見て、初めて気がつくレベルだった。
見逃すものがほとんどだろう。
紅茶を飲み干して、それからダンテは口にだした。
「ハウスキーパー募集。屋敷の主は初老の男性。掃除をおもに仕事とするかもしくは1日ひとつかふたつ言いつけられた仕事をするだけ。時間はあまりかからない。
1日の給料は…」
「初仕事にしては妥当なお給金だよね。少なくもなく、多くもなく」
「まあ確かに、変にすげぇ高い金額書いてあったらあやしいけどな…」
「それに、相手はおじいちゃんなんでしょ。危なくないじゃない?」
新聞広告を掴んで、受話器を持ち上げるディーヴァ。
早速連絡する気満々だ。
金額的にはあやしさは皆無。
相手も年寄りのようだし、危険はなさそうだ。
でもハウスキーパーという仕事内容がなんだか気になる。
「ちょっと待て。
ハウスキーパーってメイドプレイするような仕事だろ?やめた方がいいんじゃないか」
ダンテはディーヴァの行動を遮るべく、受話器を奪い去り電話機の本体に戻した。
「ばかね。ハウスキーパーは、文字通りおうちをつねに美しくキープ…つまり清潔にきれいに保ついわば清掃員みたいなもの。
その一貫で色々なお手伝いしたり、食事作ったりもするから家政婦でもあるけどね。ほら、ダンテ放してよ」
行く手すら遮って自分を抱き締めて拘束するダンテ。
ディーヴァは、伸びをして小さくダンテにキスして解放を要求した。
ダンテはディーヴァからキスすると、言うことをきく傾向にある。
不服そうなしかし満足そうな微妙な顔をしたダンテはようやく拘束を解いた。
「とりあえずダンテが言う、メイドプレイ?とかいうのはないと思うの。だから安心してよ」
「安心できないんだよな…。ってかメイドプレイ知らないのか?」
「知らないよ。でも知りたいとも思わな」
「よろしい、なら教えてやる!」
「え゙」
ガシッ!
今度は後ろからディーヴァを拘束し、抱き寄せる。
耳元に唇を寄せ、囁くように話した。
「まずメイドの格好をさせてそれをひんむいてことに及ぶ、それか着衣のままことに走る。
次に場面が変わる。ベッドの上から、美しい花畑へと、だ。指で花咲く蕾を撫でたり摘み取って遊ぶと、美しい薄い緑のカナリアが目の前で高らかに歌を歌うのさ」
教えなくていいと言っているにもかかわらず、ダンテは饒舌。
花畑?蕾?薄い緑のカナリア?
何のことを言っているのか、何の隠語なのかさっぱりわからなくてディーヴァはついつい、静かに聞いてしまっていた。
「そしていつしか朝露が辺りを潤し、湿り気を帯びていく秘密の花園のさらに奥、ただひとつ咲いた美しい花の中心へと男の象徴を……」
よくわからないが、あまりよろしくない単語が飛び出しそうな気がする。
これ以上言わせてはいけない!
「あー!あー!聞こえないー!」
ディーヴァは叫んで、ジタバタともがいた。
「おっと!」
案外簡単にディーヴァをパッと解放したダンテ。
ディーヴァはダンテの大好きな苺のように真っ赤だった。
「へ、へんなこというのやめてよね…」
「男のロマンだし、そもそもオレがしたいことだ。だからなーにも変じゃない。
仕事先でそういうことされる可能性があるんだぞ」
何度も言うが、ダンテはディーヴァが働きに出るのをあまりよく思っていない。
何かがひっかかるのだ。
ひっかかるというより、いやな予感がする。
ディーヴァは悪魔に関しては感が鋭いが、人間の悪意には疎い。
心配に心配を重ねても、多すぎることは決してない。
「心配しすぎ。ほら、ここにちっちゃく急募って書いてある。生活できなくて困ってるのかもよ、このおじいちゃん」
ディーヴァが他人に分け与える優しさは、誇るべきものだ。
ダンテは渋々だったが、ディーヴァがそのハウスキーパーの募集に応募するのを承諾した。