mission 18:praceful and lively days ~長い長い日々の始まり~
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3つもの頭を持つ恐ろしい悪魔のはずのケルベロスは、黒いゴールデンレトリーバーのふさふさした尾をパタパタと振ってそれを受け入れている。
『ケルベロス…お主、ディーヴァに甘いな』
「表向きはダンテが主人だが、実際はディーヴァに世話をしてもらっている以上、ディーヴァが主人だ」
さらに撫でられて、どや顔をさらす。
犬扱いされてもそれがディーヴァなら許すというのか。
「ベオウルフは暑くなかったの?」
『…暑いに決まっておろう』
魔具状態でもじっとりした汗が肉体を伝い落ちるのがわかった。
「ベオウルフは我慢強いねぇ…」
『我慢強くなくてはお前の血をもらう約束も、あそこまで我慢できなかったはずだ』
「ゔ、まだ根に持ってるの…」
痛いところを蒸し返されてディーヴァの口許がひきつる。
『冗談だ』
…と、ケルベロスが鼻をヒクつかせてベオウルフに話しかける。
その頭はずっと椅子に寝そべるディーヴァの太ももに乗せられ、嬉しそうに撫で続けられていた。
「お主、まだディーヴァから貰い受けた血の力が残っておろう、魔力が垂れ流しだ」
『む、すまん。しかしディーヴァ、お前の力はすごいな。時間がたっても弱まらぬ上に、血は極上の甘露だ。
その天使の力、誇れよ』
「うーん。誇るようなものかよくわかんないけど、悪魔にとっては美味しいものなんだね。
…自分で舐めた時すっごく不味かったけど」
ちょっと前に舐めた自分の血。
鉄錆を舐めているような気持ち悪い味にしか感じなかったが、ダンテ達悪魔にとってはこれがワインのような、ケーキのような…とにかく美味しいものらしい。
「ベオウルフはあたしのこと好き?ご飯的な意味でもなんでもいいから」
『まあ、嫌いではないな』
「じゃああたしが好きな、ダンテのことは?」
『………』
そう聞きながら、じっと魔具である自分を見つめてくるディーヴァ。
意地の悪い質問だ。
なんと答えてよいやらよくわからず、しかし嘘のつけぬ瞳で見つめられ魔具の体から汗がダラダラと流れる気がする。
「ディーヴァ。ベオウルフが困っている、やめてやれ」
「えへ、ごめんね。でもたぶん嫌いじゃないはずだよ。だからダンテの名前も呼ぶようになったんでしょ?」
『…かもな』
そろそろ、ダンテの悪魔退治も佳境に入ろう。
今はボスレベルの巨大さを誇る悪魔と対峙しているように見えた。
ディーヴァは遠くからのんびり見学することしかできない。
「ダンテ頑張ってるなー…」
くあ、と大きなあくびが出る。
「あーあ、眠くなっちゃったー!」
「まあ水棲の悪魔だからな」
『あちらは忙しくとも、こちらは暇だろうな』
クスクス笑いながらディーヴァとケルベロス、ベオウルフは会話する。
なんてのどかで穏やかな時間。
『ケルベロス…お主、ディーヴァに甘いな』
「表向きはダンテが主人だが、実際はディーヴァに世話をしてもらっている以上、ディーヴァが主人だ」
さらに撫でられて、どや顔をさらす。
犬扱いされてもそれがディーヴァなら許すというのか。
「ベオウルフは暑くなかったの?」
『…暑いに決まっておろう』
魔具状態でもじっとりした汗が肉体を伝い落ちるのがわかった。
「ベオウルフは我慢強いねぇ…」
『我慢強くなくてはお前の血をもらう約束も、あそこまで我慢できなかったはずだ』
「ゔ、まだ根に持ってるの…」
痛いところを蒸し返されてディーヴァの口許がひきつる。
『冗談だ』
…と、ケルベロスが鼻をヒクつかせてベオウルフに話しかける。
その頭はずっと椅子に寝そべるディーヴァの太ももに乗せられ、嬉しそうに撫で続けられていた。
「お主、まだディーヴァから貰い受けた血の力が残っておろう、魔力が垂れ流しだ」
『む、すまん。しかしディーヴァ、お前の力はすごいな。時間がたっても弱まらぬ上に、血は極上の甘露だ。
その天使の力、誇れよ』
「うーん。誇るようなものかよくわかんないけど、悪魔にとっては美味しいものなんだね。
…自分で舐めた時すっごく不味かったけど」
ちょっと前に舐めた自分の血。
鉄錆を舐めているような気持ち悪い味にしか感じなかったが、ダンテ達悪魔にとってはこれがワインのような、ケーキのような…とにかく美味しいものらしい。
「ベオウルフはあたしのこと好き?ご飯的な意味でもなんでもいいから」
『まあ、嫌いではないな』
「じゃああたしが好きな、ダンテのことは?」
『………』
そう聞きながら、じっと魔具である自分を見つめてくるディーヴァ。
意地の悪い質問だ。
なんと答えてよいやらよくわからず、しかし嘘のつけぬ瞳で見つめられ魔具の体から汗がダラダラと流れる気がする。
「ディーヴァ。ベオウルフが困っている、やめてやれ」
「えへ、ごめんね。でもたぶん嫌いじゃないはずだよ。だからダンテの名前も呼ぶようになったんでしょ?」
『…かもな』
そろそろ、ダンテの悪魔退治も佳境に入ろう。
今はボスレベルの巨大さを誇る悪魔と対峙しているように見えた。
ディーヴァは遠くからのんびり見学することしかできない。
「ダンテ頑張ってるなー…」
くあ、と大きなあくびが出る。
「あーあ、眠くなっちゃったー!」
「まあ水棲の悪魔だからな」
『あちらは忙しくとも、こちらは暇だろうな』
クスクス笑いながらディーヴァとケルベロス、ベオウルフは会話する。
なんてのどかで穏やかな時間。