mission 18:praceful and lively days ~長い長い日々の始まり~
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「それで?どうお手伝いすればいいの?と言っても悪魔を誘き出す囮くらいにしか役にたちませんけどね!!」
「まあ、そう自分を卑下するなって。ディーヴァはただ待ってろ」
「はい?」
待ってろ。
目の前の男は確かにそう言った。
「そのためのパラソルだ。座ってドリンクでも飲みながらバカンスしてろ」
「何それ。手伝えって言ったのダンテじゃない。あたしも手伝うよ?水着きて、さ」
水着に着替えるためにはダンテに後ろを向いていてもらう必要があり覗き云々で少々不安だが、誘った本人が変なことを言い出したことについてディーヴァは不服を申し立てた。
だが、ダンテは恐ろしいことを言ったりしてディーヴァのやる気を削いだ。
「囮はダメだ。意外とすばしっこい連中らしいからお前…囮どころか普通に餌になるぞ。体の血を吸い付くされてシワシワのミイラになって死にたいか?」
「そ、そんなのやだ!」
「それに手伝ってもらうなら悪魔を倒させる方で採用してる。
ただし、………魔具が使えるならな?」
「う~…」
餌になるのも御免被りたいが、戦いたいわけじゃない。
でも、戦えるなら…ダンテの役にたてるなら、そうしたい。
そして、ディーヴァが魔具を使えるのかというと…。
「ねぇ、ケル…、ベオウルフぅ…」
ディーヴァは自分が比較的振るえそうな2人の魔具に話しかける。
が、犬の姿をしたケルベロスは視線をそらし、いつもディーヴァが話しかけると饒舌なベオウルフは無言だった。
力なきディーヴァが魔具を使えるわけがない。
ディーヴァはがっくりと項垂れた。
「はは、フラれたな」
ダンテは軽くディーヴァの頭にキスすると、アグニとルドラ、それにベオウルフを手にした。
「ネヴァンとケルベロスはここでディーヴァと一緒にくつろいでろよ」
「ええ、喜んで」
「承知した」
そのダンテの言葉に、魔具状態だったネヴァンが美女の姿に転じ、ケルベロスはパラソルの下へ移動した。
ネヴァンはダンテが用意したパラソル下の椅子に寝転がり、すでにバカンス体勢。
ケルベロスも同様にパラソル下で寝転がってだらけている。
「ほーら遊んでろ。オレも悪魔と遊んでくるからな」
不満げな顔をさらしたままのディーヴァは、なんだか腑に落ちない思いを抱えていた。
そのまま悪魔との遊び、とやらに向かってしまったダンテは、本当に遊んでいるようだった。
ダンテが水に浸かることでザバーッと姿を現した大量の悪魔は、確かに蛭の形をしており、しかし巨大で見た目に反して素早かった。
あんな悪魔に血を吸われたら一瞬でミイラだ。
水に入らなくて正解、とディーヴァはゾッとして粟立つ肌をさすった。
「せっかくバカンスを楽しめという命令をもらったんだ、もう少し喜んだらどうだ」
「そうよー、くつろぎながら蛭の解体ショーを見られるなんて滅多にないわ」
「2人は順応しすぎだよ!あたしはダンテが悪魔にやられやしないか心配でたまらないのに…」
ダンテの用意した椅子にディーヴァも腰かけているが、ネヴァンとケルベロスほどくつろいではいないし楽しんでいない。
ダンテが心配なのだ。
「あらあんな雑魚に負けるようなダンテじゃなくてよ」
「いや、確かにダンテは強いけどさ。うーん」
あの見た目で雑魚なのか。
確かに、素早くて巨大なだけであり動きは単調。
おまけにまとわりつかれても、ダンテは次の瞬間には切り落としてしまっている。
千切っては投げ、千切っては投げ、という状態だ。
「心配…なさそう、なのかな?」
唸るディーヴァを横目に立ち上がったネヴァンは、あるものを抱えて戻ってきた。
ピトリ、首筋に冷たいものが押し当てられる。
「ひゃ、冷たっ!」
「はい、冷たい飲み物よ。…あとこれ」
「あ、ありがと…」
飲み物とサングラスを渡された。
クーラーバックから取り出したらしい飲み物をプシュ、と開けて飲み、荷物からもってきたサングラスをかけるネヴァンは本当にこの世界に順応している。
…しかしその衣服がなく、コウモリだけを身に纏った姿というのがどうにもいただけなかった。
「まあ、そう自分を卑下するなって。ディーヴァはただ待ってろ」
「はい?」
待ってろ。
目の前の男は確かにそう言った。
「そのためのパラソルだ。座ってドリンクでも飲みながらバカンスしてろ」
「何それ。手伝えって言ったのダンテじゃない。あたしも手伝うよ?水着きて、さ」
水着に着替えるためにはダンテに後ろを向いていてもらう必要があり覗き云々で少々不安だが、誘った本人が変なことを言い出したことについてディーヴァは不服を申し立てた。
だが、ダンテは恐ろしいことを言ったりしてディーヴァのやる気を削いだ。
「囮はダメだ。意外とすばしっこい連中らしいからお前…囮どころか普通に餌になるぞ。体の血を吸い付くされてシワシワのミイラになって死にたいか?」
「そ、そんなのやだ!」
「それに手伝ってもらうなら悪魔を倒させる方で採用してる。
ただし、………魔具が使えるならな?」
「う~…」
餌になるのも御免被りたいが、戦いたいわけじゃない。
でも、戦えるなら…ダンテの役にたてるなら、そうしたい。
そして、ディーヴァが魔具を使えるのかというと…。
「ねぇ、ケル…、ベオウルフぅ…」
ディーヴァは自分が比較的振るえそうな2人の魔具に話しかける。
が、犬の姿をしたケルベロスは視線をそらし、いつもディーヴァが話しかけると饒舌なベオウルフは無言だった。
力なきディーヴァが魔具を使えるわけがない。
ディーヴァはがっくりと項垂れた。
「はは、フラれたな」
ダンテは軽くディーヴァの頭にキスすると、アグニとルドラ、それにベオウルフを手にした。
「ネヴァンとケルベロスはここでディーヴァと一緒にくつろいでろよ」
「ええ、喜んで」
「承知した」
そのダンテの言葉に、魔具状態だったネヴァンが美女の姿に転じ、ケルベロスはパラソルの下へ移動した。
ネヴァンはダンテが用意したパラソル下の椅子に寝転がり、すでにバカンス体勢。
ケルベロスも同様にパラソル下で寝転がってだらけている。
「ほーら遊んでろ。オレも悪魔と遊んでくるからな」
不満げな顔をさらしたままのディーヴァは、なんだか腑に落ちない思いを抱えていた。
そのまま悪魔との遊び、とやらに向かってしまったダンテは、本当に遊んでいるようだった。
ダンテが水に浸かることでザバーッと姿を現した大量の悪魔は、確かに蛭の形をしており、しかし巨大で見た目に反して素早かった。
あんな悪魔に血を吸われたら一瞬でミイラだ。
水に入らなくて正解、とディーヴァはゾッとして粟立つ肌をさすった。
「せっかくバカンスを楽しめという命令をもらったんだ、もう少し喜んだらどうだ」
「そうよー、くつろぎながら蛭の解体ショーを見られるなんて滅多にないわ」
「2人は順応しすぎだよ!あたしはダンテが悪魔にやられやしないか心配でたまらないのに…」
ダンテの用意した椅子にディーヴァも腰かけているが、ネヴァンとケルベロスほどくつろいではいないし楽しんでいない。
ダンテが心配なのだ。
「あらあんな雑魚に負けるようなダンテじゃなくてよ」
「いや、確かにダンテは強いけどさ。うーん」
あの見た目で雑魚なのか。
確かに、素早くて巨大なだけであり動きは単調。
おまけにまとわりつかれても、ダンテは次の瞬間には切り落としてしまっている。
千切っては投げ、千切っては投げ、という状態だ。
「心配…なさそう、なのかな?」
唸るディーヴァを横目に立ち上がったネヴァンは、あるものを抱えて戻ってきた。
ピトリ、首筋に冷たいものが押し当てられる。
「ひゃ、冷たっ!」
「はい、冷たい飲み物よ。…あとこれ」
「あ、ありがと…」
飲み物とサングラスを渡された。
クーラーバックから取り出したらしい飲み物をプシュ、と開けて飲み、荷物からもってきたサングラスをかけるネヴァンは本当にこの世界に順応している。
…しかしその衣服がなく、コウモリだけを身に纏った姿というのがどうにもいただけなかった。