mission 18:praceful and lively days ~長い長い日々の始まり~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2人は買い物の続きを再開した。
相変わらず周りの視線が痛いような気がする。
「あの、…ダンテ」
ダンテの一歩後ろからその『痕』を隠すように歩いていたディーヴァが…きゅ、とダンテの洋服の端を掴んだ。
「ディーヴァ、なんだ?」
「やっぱり恥ずかしいよ。だから何かで隠させて?……お願い」
なんだこのかわいい生き物は。
じっと上目遣いで見つめてくるディーヴァはいつ見てもかわいくて愛しい。
今はそれプラス、口をきつく結び手が白くなりそうなほどダンテの服の端を握りしめ、その体はプルプルと小刻みに震えていた。
「…しゃーねぇな」
そんな目を向けられてはかなわない。
ダンテはぐるぅりと周りを見回すと、すぐそこのレディース服の店にディーヴァを連れて行った。
「んー…これでいいか?」
「うん、ダンテのセンスに任せるよ。ありがとう」
適当に、しかし今のファッションにもディーヴァにも似合うよう見繕ったレースのストールを購入する。
ディーヴァはホッとした様子でそれを胸元、首元を隠すように巻いた。
***
いろいろな物を購入してゆっくり買い物デートを楽しんだ2人は、映画館の前に来ていた。
夕飯前の空いている時間帯を選んだためか、あまり人はいない。
これならディーヴァが見たいと言っている、人気のラブロマンスも座って見れることだろう。
頭上のモニターに映る上映中の作品…その中にあるラブロマンスは、あと十数分ほどで始まる。
その隣のモニターにはラブロマンスとはかけ離れた、とある作品のタイトルが流れている。
ほとんど無人で見る者がいないのか、ガラガラに空いているようだ。
ダンテはニヤリと笑うと、ディーヴァの肩を引き寄せた。
「なあディーヴァ、ラブロマンスは今度にしてあれ見ねぇ?」
「なになに?もっと素敵な映画があるのー?」
ディーヴァはダンテが指し示すモニターを見る。
…一瞬でしかめっ面になった。
「やだ」
「即答かよ」
「当たり前でしょ、あんなのあたしが悪魔になったとしてもぜったい見ません!」
「変な例えだな」
「ほら、いいからチケット買って見に行くよー」
ダンテが指し示していた映画、それはおどろおどろしいジャパニーズホラーの金字塔と呼ばれる作品だった。
チケット、ドリンクとポップコーンと言う映画の定番商品を買い、上映するフロアへ通された2人は適当な位置に腰をおろし、その時を待った。
いい時間を選んだおかげで人気作品にも関わらず、やはり周りにはあまり人がいない。
ちらほらとまばらに座っているだけだ。
プルルルル、という映画の始まりを告げる音が響き渡る。
映画の始まりを迎えると、ダンテの待ちに待っていた暗がりの空間が出来上がった。
「ダンテ、始まるから静かに見るのよ?」
「オレは子供じゃねぇよ、わかってるっての」
2人は何か悪戯をしても周りにはバレにくい状況下にいるのである。
逆にディーヴァが声をあげる可能性の方が大きいかもしれないぜ?
という言葉はぐっと飲み込むダンテだった。
相変わらず周りの視線が痛いような気がする。
「あの、…ダンテ」
ダンテの一歩後ろからその『痕』を隠すように歩いていたディーヴァが…きゅ、とダンテの洋服の端を掴んだ。
「ディーヴァ、なんだ?」
「やっぱり恥ずかしいよ。だから何かで隠させて?……お願い」
なんだこのかわいい生き物は。
じっと上目遣いで見つめてくるディーヴァはいつ見てもかわいくて愛しい。
今はそれプラス、口をきつく結び手が白くなりそうなほどダンテの服の端を握りしめ、その体はプルプルと小刻みに震えていた。
「…しゃーねぇな」
そんな目を向けられてはかなわない。
ダンテはぐるぅりと周りを見回すと、すぐそこのレディース服の店にディーヴァを連れて行った。
「んー…これでいいか?」
「うん、ダンテのセンスに任せるよ。ありがとう」
適当に、しかし今のファッションにもディーヴァにも似合うよう見繕ったレースのストールを購入する。
ディーヴァはホッとした様子でそれを胸元、首元を隠すように巻いた。
***
いろいろな物を購入してゆっくり買い物デートを楽しんだ2人は、映画館の前に来ていた。
夕飯前の空いている時間帯を選んだためか、あまり人はいない。
これならディーヴァが見たいと言っている、人気のラブロマンスも座って見れることだろう。
頭上のモニターに映る上映中の作品…その中にあるラブロマンスは、あと十数分ほどで始まる。
その隣のモニターにはラブロマンスとはかけ離れた、とある作品のタイトルが流れている。
ほとんど無人で見る者がいないのか、ガラガラに空いているようだ。
ダンテはニヤリと笑うと、ディーヴァの肩を引き寄せた。
「なあディーヴァ、ラブロマンスは今度にしてあれ見ねぇ?」
「なになに?もっと素敵な映画があるのー?」
ディーヴァはダンテが指し示すモニターを見る。
…一瞬でしかめっ面になった。
「やだ」
「即答かよ」
「当たり前でしょ、あんなのあたしが悪魔になったとしてもぜったい見ません!」
「変な例えだな」
「ほら、いいからチケット買って見に行くよー」
ダンテが指し示していた映画、それはおどろおどろしいジャパニーズホラーの金字塔と呼ばれる作品だった。
チケット、ドリンクとポップコーンと言う映画の定番商品を買い、上映するフロアへ通された2人は適当な位置に腰をおろし、その時を待った。
いい時間を選んだおかげで人気作品にも関わらず、やはり周りにはあまり人がいない。
ちらほらとまばらに座っているだけだ。
プルルルル、という映画の始まりを告げる音が響き渡る。
映画の始まりを迎えると、ダンテの待ちに待っていた暗がりの空間が出来上がった。
「ダンテ、始まるから静かに見るのよ?」
「オレは子供じゃねぇよ、わかってるっての」
2人は何か悪戯をしても周りにはバレにくい状況下にいるのである。
逆にディーヴァが声をあげる可能性の方が大きいかもしれないぜ?
という言葉はぐっと飲み込むダンテだった。