mission 18:praceful and lively days ~長い長い日々の始まり~
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ダンテが待ち望んでいたディーヴァの高校生活卒業。
その終了のベルと共に鳴り響いたのは、新たな始まりのベル。
これからは学校という概念にとらわれることも邪魔されることもなく、ずっとディーヴァと一緒にいられる。
ディーヴァは仕事を見つけると言っているが、ダンテのそばにいることこそが一番したいことだと言っていた。
つまり、仕事をしたとしてもダンテと一緒にいる時間を長くとれる仕事しかしないということ。
それに学校が終わってすぐ仕事を探しに出るとも言っていない。
時間はたっぷりある。
まるで、じわじわと絶頂へ導くための前戯を、ゆっくりじっくりねっとりと楽しめるくらいの長い時間が。
ダンテはこれからディーヴァとどこへ行こうか(イこうか)、何をしようか(ナニをしようか)楽しげに悩んでいた。
そしてこちらはディーヴァ。
さすがにダンテのような邪な考えは持っていないが、ディーヴァ自身もしばらくは羽目を外してダンテとの生活を楽しもうと考えていた。
***
夏真っ盛り。
夏本番になる前にようやく冷房機を修理したおかげで、家の中は快適に過ごせている。
一昨年や去年の夏とは比べ物にならない快適さ。
しかし家に閉じ籠ってばかりいては体に毒だし、冷房を使いすぎて電気代が馬鹿高くなる。
ダンテの健康と家計を預かるディーヴァとしては、外に出掛けないとと考えていた。
「ダーンテ、おうちに篭ってばっかりだと、体なまっちゃうよー。いざって時に悪魔に負けちゃうよー」
「オレは家でだらけてようと何してようと肉体は衰えねぇし、負けねぇ」
「ふーん、そう…。油断は死を招くよ?主にあたしの、ね。
ダンテはあたしのこと、死なせちゃっても構わないって言うのね、くすん、悲しいわ…」
「んな!?」
よよよ、と壁に身を預けて泣くフリをするディーヴァ。
悪魔に負けるなんてことあるはずないが、万が一ということもある。
そしてダンテは負けることよりも、ディーヴァを守れなかったその時をいつも恐れていた。
ダンテを懐柔するにはこのネタはいつも使える。
「そんなわけないだろ。はあ~…、わかったわかった」
ダンテはため息を吐きだすと、頭をガシガシとかいた。
「んで、どこに行きたいんだ。我が家のお姫様はどっか行きたいからんなこと言い出したんだろ?
泣き真似までしてさ」
「あ、わかっちゃった?」
「当たり前だ」
「さすがダンテだね」
泣くフリをやめ、ディーヴァはにっこりダンテに笑いかける。
「お買い物デートしたいなって…。できればそのままたまには映画が見たいの、ダメかな?」
「ああ、あのラブロマンス系のやつか」
「うん!」
ディーヴァはここ最近、今話題になっているラブロマンス物のCMがテレビで放送する度に見たい見たいと言葉を漏らしている。
ダンテはその度に面倒だと思いつつ『映画館か、暗がりだし何かしてもばれなくてイイな…』などと考えていた。
「いいぜ、デートに行こうか。ただし……」
その終了のベルと共に鳴り響いたのは、新たな始まりのベル。
これからは学校という概念にとらわれることも邪魔されることもなく、ずっとディーヴァと一緒にいられる。
ディーヴァは仕事を見つけると言っているが、ダンテのそばにいることこそが一番したいことだと言っていた。
つまり、仕事をしたとしてもダンテと一緒にいる時間を長くとれる仕事しかしないということ。
それに学校が終わってすぐ仕事を探しに出るとも言っていない。
時間はたっぷりある。
まるで、じわじわと絶頂へ導くための前戯を、ゆっくりじっくりねっとりと楽しめるくらいの長い時間が。
ダンテはこれからディーヴァとどこへ行こうか(イこうか)、何をしようか(ナニをしようか)楽しげに悩んでいた。
そしてこちらはディーヴァ。
さすがにダンテのような邪な考えは持っていないが、ディーヴァ自身もしばらくは羽目を外してダンテとの生活を楽しもうと考えていた。
***
夏真っ盛り。
夏本番になる前にようやく冷房機を修理したおかげで、家の中は快適に過ごせている。
一昨年や去年の夏とは比べ物にならない快適さ。
しかし家に閉じ籠ってばかりいては体に毒だし、冷房を使いすぎて電気代が馬鹿高くなる。
ダンテの健康と家計を預かるディーヴァとしては、外に出掛けないとと考えていた。
「ダーンテ、おうちに篭ってばっかりだと、体なまっちゃうよー。いざって時に悪魔に負けちゃうよー」
「オレは家でだらけてようと何してようと肉体は衰えねぇし、負けねぇ」
「ふーん、そう…。油断は死を招くよ?主にあたしの、ね。
ダンテはあたしのこと、死なせちゃっても構わないって言うのね、くすん、悲しいわ…」
「んな!?」
よよよ、と壁に身を預けて泣くフリをするディーヴァ。
悪魔に負けるなんてことあるはずないが、万が一ということもある。
そしてダンテは負けることよりも、ディーヴァを守れなかったその時をいつも恐れていた。
ダンテを懐柔するにはこのネタはいつも使える。
「そんなわけないだろ。はあ~…、わかったわかった」
ダンテはため息を吐きだすと、頭をガシガシとかいた。
「んで、どこに行きたいんだ。我が家のお姫様はどっか行きたいからんなこと言い出したんだろ?
泣き真似までしてさ」
「あ、わかっちゃった?」
「当たり前だ」
「さすがダンテだね」
泣くフリをやめ、ディーヴァはにっこりダンテに笑いかける。
「お買い物デートしたいなって…。できればそのままたまには映画が見たいの、ダメかな?」
「ああ、あのラブロマンス系のやつか」
「うん!」
ディーヴァはここ最近、今話題になっているラブロマンス物のCMがテレビで放送する度に見たい見たいと言葉を漏らしている。
ダンテはその度に面倒だと思いつつ『映画館か、暗がりだし何かしてもばれなくてイイな…』などと考えていた。
「いいぜ、デートに行こうか。ただし……」