mission 17:graduation and work ~将来の夢~
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新鮮で美味しい魚を食べ、依頼の報酬をしっかりガッポリと戴いたダンテとディーヴァは、無事に家へと帰ってきていた。
明日は学校だ。
つまり、将来についての考えも明日には提出しなくてはいけない。
「ディーヴァ、どうするのかもう決めたのか?」
その問いかけにディーヴァは笑顔で頷く。
「うん!」
「お、ようやっと決めたか。…聞かせてもらっても?」
ダンテの座るソファに、窮屈そうにお邪魔するディーヴァ。
少し間を空けようとするダンテを制止し、その腕に絡み付いた。
「あたし…決めたよ。ダンテのそばにいるって」
目を閉じてその腕を引き寄せると、ダンテの鼓動と自分の鼓動が波長を合わせるように優しい音を伝えていた。
「オレの…そばに?大学は通わないのか?」
「うん。大学でどうしてもやりたいこともない。あたしがやりたいただ1つのことはダンテのそばにいることだよ」
「……」
「あ、もちろん、ただそばにいるだけなんてしないよ!アルバイトかなんかで稼いだりもするし、卒業したらお仕事探すよ?」
ダンテの仕事だけでは到底暮らしてはいけない。
仕事をして、お金稼がなくては。
自身の持つ遺産を使わず生きていくならば、借金を返すためにも働かなくてはならないだろう。
「でも、なるだけダンテのそばにいたい。すぐにダンテのところに飛んでいける、そんな環境にいたいの」
じっとダンテを見つめ、真剣な眼差しを向ける。
「うーん。職業的に表現して言うならば、そうだね…ダンテ専属の、看護師になるってとこかな」
かと思えば冗談まじりに、手で注射を持ってダンテの胸板をツンツン差すしぐさをして笑うディーヴァ。
一連のディーヴァの話に、ダンテは驚いた顔でゆっくりと述べた。
「それ…、悪魔の花嫁になるって言ってるのとなんら変わらねえぞ……いいのか?」
「いいの、決めたの」
「そうか…本当に後悔しないならいい」
ぎゅうと抱きついてきたディーヴァをその腕に閉じ込める。
「後悔しない。自分でちゃんと考えた結果なの。なにがしたいか目を閉じて自分の胸に手をあてて考えた。
……そしたら、ダンテの顔が見えた。『この人のために生きたい』…って」
顔をあげ、今一度ダンテをその瞳に映す。
エメラルドにはダンテの青い目がそっくりそのまま映っている。
「好きだよ、ダンテ。…すき」
ぎゅっ。
ただしがみつくように抱きついていただけの、ディーヴァ。
その腕をダンテの首に回して抱きつき直す。
「ディーヴァ、」
「ん、なぁに?」
「……ありがとな」
ダンテはディーヴァの唇に自分の唇を優しく押し付け、ディーヴァもそれを優しく受け入れた。
それからすぐに卒業式があった。
校舎の外では、房を左から右にして角帽を投げて卒業を祝うディーヴァの姿が見れた。
卒業証書と卒業アルバムを手に泣き笑いするディーヴァと共に、ダンテもディーヴァの友人が撮る写真に映った。
卒業アルバムにはたくさんのディーヴァの高校生活が綴られ、語られている。
そこにはダンテとの写真もいくつか存在しており、ほとんどが笑顔だ。
…パタン。
閉じられた、卒業アルバム。
その最終ページには幸せそうなダンテとディーヴァを撮った写真が挟まれていた。
●あとがき
かるーく卒業やらこれからについてのお話を書いてみました。
これで学生時代はおしまいです。
明日は学校だ。
つまり、将来についての考えも明日には提出しなくてはいけない。
「ディーヴァ、どうするのかもう決めたのか?」
その問いかけにディーヴァは笑顔で頷く。
「うん!」
「お、ようやっと決めたか。…聞かせてもらっても?」
ダンテの座るソファに、窮屈そうにお邪魔するディーヴァ。
少し間を空けようとするダンテを制止し、その腕に絡み付いた。
「あたし…決めたよ。ダンテのそばにいるって」
目を閉じてその腕を引き寄せると、ダンテの鼓動と自分の鼓動が波長を合わせるように優しい音を伝えていた。
「オレの…そばに?大学は通わないのか?」
「うん。大学でどうしてもやりたいこともない。あたしがやりたいただ1つのことはダンテのそばにいることだよ」
「……」
「あ、もちろん、ただそばにいるだけなんてしないよ!アルバイトかなんかで稼いだりもするし、卒業したらお仕事探すよ?」
ダンテの仕事だけでは到底暮らしてはいけない。
仕事をして、お金稼がなくては。
自身の持つ遺産を使わず生きていくならば、借金を返すためにも働かなくてはならないだろう。
「でも、なるだけダンテのそばにいたい。すぐにダンテのところに飛んでいける、そんな環境にいたいの」
じっとダンテを見つめ、真剣な眼差しを向ける。
「うーん。職業的に表現して言うならば、そうだね…ダンテ専属の、看護師になるってとこかな」
かと思えば冗談まじりに、手で注射を持ってダンテの胸板をツンツン差すしぐさをして笑うディーヴァ。
一連のディーヴァの話に、ダンテは驚いた顔でゆっくりと述べた。
「それ…、悪魔の花嫁になるって言ってるのとなんら変わらねえぞ……いいのか?」
「いいの、決めたの」
「そうか…本当に後悔しないならいい」
ぎゅうと抱きついてきたディーヴァをその腕に閉じ込める。
「後悔しない。自分でちゃんと考えた結果なの。なにがしたいか目を閉じて自分の胸に手をあてて考えた。
……そしたら、ダンテの顔が見えた。『この人のために生きたい』…って」
顔をあげ、今一度ダンテをその瞳に映す。
エメラルドにはダンテの青い目がそっくりそのまま映っている。
「好きだよ、ダンテ。…すき」
ぎゅっ。
ただしがみつくように抱きついていただけの、ディーヴァ。
その腕をダンテの首に回して抱きつき直す。
「ディーヴァ、」
「ん、なぁに?」
「……ありがとな」
ダンテはディーヴァの唇に自分の唇を優しく押し付け、ディーヴァもそれを優しく受け入れた。
それからすぐに卒業式があった。
校舎の外では、房を左から右にして角帽を投げて卒業を祝うディーヴァの姿が見れた。
卒業証書と卒業アルバムを手に泣き笑いするディーヴァと共に、ダンテもディーヴァの友人が撮る写真に映った。
卒業アルバムにはたくさんのディーヴァの高校生活が綴られ、語られている。
そこにはダンテとの写真もいくつか存在しており、ほとんどが笑顔だ。
…パタン。
閉じられた、卒業アルバム。
その最終ページには幸せそうなダンテとディーヴァを撮った写真が挟まれていた。
●あとがき
かるーく卒業やらこれからについてのお話を書いてみました。
これで学生時代はおしまいです。