mission 17:graduation and work ~将来の夢~
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その時、波長の違う旋律を奏で始めるセイレーン。
例えるならば、大人しいバラードから強い曲調の歌に変わった時のそれだ。
「な、んだ…?」
ザワザワと空気が振動する。
その歌声の辿り着く先は――船上。
「きゃあ!」
ディーヴァの叫び声。
攻撃を中断してそちらを見れば、ディーヴァもろとも船乗り達が海に飛び込まんとするところだった。
「ディーヴァッ!!」
海に落ちたら一巻の終わり、海面で口を開けて待つセイレーンに貪り食われてしまうだろう。
海中にはアグニとルドラの炎も風も届かないのだから。
「頼んだぞ、ケルっ!」
腰に差し込んで装着していた三氷棍、ケルベロス。
ダンテはそれを上空から一直線に投げる。
ケルベロスは空中でブーメランのように回転し、船の床板に深々と突き刺さった。
そのまま、氷霧をまとわせながら自身を構成する伸び縮み自在の鎖を、周りに張り巡らせた。
『無事か、ディーヴァ』
「はぅぅ…助かったよ、ありがとケル」
鎖でディーヴァを除く船乗り達を拘束し、マストに縛り付ける。
これで海に落ちる心配はないだろう、その上ケルベロスの魔氷にあてられ、船乗り達は瞬時に眠りについた。
「うし、これで気にせず戦えるぜ!」
上空のセイレーンを退治し終えて、あとは海に潜む大量のやつらだ。
アグニとルドラは使えない。
ならば…。
ダンテは素早く双剣を背に戻すと、特殊な形の銃を手にとった。
月の女神を冠する魔銃、アルテミスだ。
ちなみにどこに隠し持っていたか、という話はきかないのであしからず。
突き出された凶悪とも見える銃口に、巨大なエネルギー球を作り出す。
放たれる輝きに照らされたダンテの表情も、凶悪に歪んでいた。
ダンテの顔を見て本能的に恐怖を感じたか、泳ぎ逃げようとするセイレーンに、ダンテはアルテミスの技のひとつ、アシッドレインを撃ち放った。
「くたばれ!」
上空高く撃ち上げた光弾が、雨のように海上に潜む敵に降り注ぐ。
光弾に貫かれた者は叫び声をあげて、海上を逃げ惑う。
船の上から見るディーヴァには阿鼻叫喚地獄絵図に映るのだった。
「うわぁ…」
ダンテはアシッドレインを放ち続け、追い込み漁のように一ヶ所にまとめあげると、一度ディーヴァの隣に降り立った。
「これで退治しやすくなったな、トドメと行くからよく見てろよ?」
「ダンテ…」
ポンとディーヴァの頭に手を置き、再び剣をとろうとするダンテ。
いつ見てもダンテは楽しそうに悪魔を狩る。
その姿はかっこいいし、楽しいなら何よりだが、いつも思う。
油断しすぎだ、と。
ディーヴァはダンテのことが、いつもいつでも心配だった。
例えるならば、大人しいバラードから強い曲調の歌に変わった時のそれだ。
「な、んだ…?」
ザワザワと空気が振動する。
その歌声の辿り着く先は――船上。
「きゃあ!」
ディーヴァの叫び声。
攻撃を中断してそちらを見れば、ディーヴァもろとも船乗り達が海に飛び込まんとするところだった。
「ディーヴァッ!!」
海に落ちたら一巻の終わり、海面で口を開けて待つセイレーンに貪り食われてしまうだろう。
海中にはアグニとルドラの炎も風も届かないのだから。
「頼んだぞ、ケルっ!」
腰に差し込んで装着していた三氷棍、ケルベロス。
ダンテはそれを上空から一直線に投げる。
ケルベロスは空中でブーメランのように回転し、船の床板に深々と突き刺さった。
そのまま、氷霧をまとわせながら自身を構成する伸び縮み自在の鎖を、周りに張り巡らせた。
『無事か、ディーヴァ』
「はぅぅ…助かったよ、ありがとケル」
鎖でディーヴァを除く船乗り達を拘束し、マストに縛り付ける。
これで海に落ちる心配はないだろう、その上ケルベロスの魔氷にあてられ、船乗り達は瞬時に眠りについた。
「うし、これで気にせず戦えるぜ!」
上空のセイレーンを退治し終えて、あとは海に潜む大量のやつらだ。
アグニとルドラは使えない。
ならば…。
ダンテは素早く双剣を背に戻すと、特殊な形の銃を手にとった。
月の女神を冠する魔銃、アルテミスだ。
ちなみにどこに隠し持っていたか、という話はきかないのであしからず。
突き出された凶悪とも見える銃口に、巨大なエネルギー球を作り出す。
放たれる輝きに照らされたダンテの表情も、凶悪に歪んでいた。
ダンテの顔を見て本能的に恐怖を感じたか、泳ぎ逃げようとするセイレーンに、ダンテはアルテミスの技のひとつ、アシッドレインを撃ち放った。
「くたばれ!」
上空高く撃ち上げた光弾が、雨のように海上に潜む敵に降り注ぐ。
光弾に貫かれた者は叫び声をあげて、海上を逃げ惑う。
船の上から見るディーヴァには阿鼻叫喚地獄絵図に映るのだった。
「うわぁ…」
ダンテはアシッドレインを放ち続け、追い込み漁のように一ヶ所にまとめあげると、一度ディーヴァの隣に降り立った。
「これで退治しやすくなったな、トドメと行くからよく見てろよ?」
「ダンテ…」
ポンとディーヴァの頭に手を置き、再び剣をとろうとするダンテ。
いつ見てもダンテは楽しそうに悪魔を狩る。
その姿はかっこいいし、楽しいなら何よりだが、いつも思う。
油断しすぎだ、と。
ディーヴァはダンテのことが、いつもいつでも心配だった。