mission 17:graduation and work ~将来の夢~
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「…あーあ、面倒な、歌声だ、なっ!」
助走をつけて床板を蹴る。
グンと飛び上がると、岩礁で歌うセイレーン達に一直線に向かうダンテ。
気がついたセイレーンが飛び立つも、それを逃がすダンテではない。
「逃がすか、鳥女!」
セイレーンのいた岩礁ジャンプ台に、さらにその空中で魔力の足場を作りダンテは敵を追う。
そのスピードはダンテの方が一枚も二枚も上手。
追いぬいてセイレーンの真上へ来たダンテは、両手の武器を双方向からクロス字に一閃させ、風と炎をまとった必殺の斬撃を幾度となく見舞った。
両断された悪魔は、叫び声すら残さず散り散りになって消し飛ぶ。
「まずは3匹…」
船に一度着地したダンテは、空を滞空し海面に浮いている残りのセイレーン達ににやりと笑った。
仲間の死に甲高い鳴き声で怒りを表現するのをバックに、黙っていた双剣が口を開く。
『久しぶりの戦闘は心が踊るのぅ、ルドラ』
『錆びてしまうかと思ったからのぅ…』
『『ダンテはもう少し日頃から我らを使うべきじゃ』』
「…お前ら、黙っとけ」
チン!と柄同士をぶつけて黙らせると、ダンテは剣をそのままの形に保つ。
そうなるともはや双剣ではなく、双方向に刃のついたひとつの大剣だ。
それを見せつけるように片手で構え、キラリと光らせる。
その瞬間、紅い刀身は紅蓮の炎に包まれ、青い刀身は鋭い鎌鼬で出来た疾風に包まれた。
「よし、オレが今からお前らをキレーイに3枚下ろししてやるからな、そんで焼き魚にしてやる」
「ダンテ、相手は魚じゃないよ!鳥だよ!?それを言うなら捌いて焼き鳥じゃん!」
「ディーヴァ、細かいとこに突っ込む…、な!」
ヒュン、小さく風を切って高く高く飛び上がり、上空のセイレーンに肉薄する。
「おらぁっ……セイッ!」
高速で振り回し、発生させた火柱と竜巻。
それは斬りつけられた傷口を引火するごとく燃え上がらせ、対象を火だるまにした。
火だるまと化した悪魔ごと剣を一閃、真っぷたつにぶった斬ったダンテは、消し炭となったそれを踏み台に次の獲物へと向かう。
「チョロいな、……ん?」
チラリ、はるか下の船を見やる。
今にも海に身を投げようとしている船乗りが目の端に映った。
オレが依頼を受けている最中は、1人も死なせない。
「ディーヴァ!そいつらが海に落ちねえようにお前の結界にぶち込んどけ!」
鋭く指示するダンテに、ディーヴァは戸惑いを隠せなかった。
自身の結界に、そんな殊勝な機能は皆無だ。
「ふぇぇぇぇ!?あたしの結界は、内側から出ようとする人を繋ぎとめておくなんてできないよ!?」
「チッ…なんにもならねーな」
目の前の悪魔を斬りつけながら、ダンテが呟く。
なぜかその悪態だけはディーヴァにもわかったようだ。
「それはどうもすみませんでしたね!でも、やれるだけやってみる!」
ディーヴァは天使の翼で包み込むかのように、羽や両腕を広げて船乗り達の前に立ち塞がった。
「おじさん達、身投げしちゃダメッ!命だいじ!」
ダンテはディーヴァに任せることにし、戦闘に専念することにした。
助走をつけて床板を蹴る。
グンと飛び上がると、岩礁で歌うセイレーン達に一直線に向かうダンテ。
気がついたセイレーンが飛び立つも、それを逃がすダンテではない。
「逃がすか、鳥女!」
セイレーンのいた岩礁ジャンプ台に、さらにその空中で魔力の足場を作りダンテは敵を追う。
そのスピードはダンテの方が一枚も二枚も上手。
追いぬいてセイレーンの真上へ来たダンテは、両手の武器を双方向からクロス字に一閃させ、風と炎をまとった必殺の斬撃を幾度となく見舞った。
両断された悪魔は、叫び声すら残さず散り散りになって消し飛ぶ。
「まずは3匹…」
船に一度着地したダンテは、空を滞空し海面に浮いている残りのセイレーン達ににやりと笑った。
仲間の死に甲高い鳴き声で怒りを表現するのをバックに、黙っていた双剣が口を開く。
『久しぶりの戦闘は心が踊るのぅ、ルドラ』
『錆びてしまうかと思ったからのぅ…』
『『ダンテはもう少し日頃から我らを使うべきじゃ』』
「…お前ら、黙っとけ」
チン!と柄同士をぶつけて黙らせると、ダンテは剣をそのままの形に保つ。
そうなるともはや双剣ではなく、双方向に刃のついたひとつの大剣だ。
それを見せつけるように片手で構え、キラリと光らせる。
その瞬間、紅い刀身は紅蓮の炎に包まれ、青い刀身は鋭い鎌鼬で出来た疾風に包まれた。
「よし、オレが今からお前らをキレーイに3枚下ろししてやるからな、そんで焼き魚にしてやる」
「ダンテ、相手は魚じゃないよ!鳥だよ!?それを言うなら捌いて焼き鳥じゃん!」
「ディーヴァ、細かいとこに突っ込む…、な!」
ヒュン、小さく風を切って高く高く飛び上がり、上空のセイレーンに肉薄する。
「おらぁっ……セイッ!」
高速で振り回し、発生させた火柱と竜巻。
それは斬りつけられた傷口を引火するごとく燃え上がらせ、対象を火だるまにした。
火だるまと化した悪魔ごと剣を一閃、真っぷたつにぶった斬ったダンテは、消し炭となったそれを踏み台に次の獲物へと向かう。
「チョロいな、……ん?」
チラリ、はるか下の船を見やる。
今にも海に身を投げようとしている船乗りが目の端に映った。
オレが依頼を受けている最中は、1人も死なせない。
「ディーヴァ!そいつらが海に落ちねえようにお前の結界にぶち込んどけ!」
鋭く指示するダンテに、ディーヴァは戸惑いを隠せなかった。
自身の結界に、そんな殊勝な機能は皆無だ。
「ふぇぇぇぇ!?あたしの結界は、内側から出ようとする人を繋ぎとめておくなんてできないよ!?」
「チッ…なんにもならねーな」
目の前の悪魔を斬りつけながら、ダンテが呟く。
なぜかその悪態だけはディーヴァにもわかったようだ。
「それはどうもすみませんでしたね!でも、やれるだけやってみる!」
ディーヴァは天使の翼で包み込むかのように、羽や両腕を広げて船乗り達の前に立ち塞がった。
「おじさん達、身投げしちゃダメッ!命だいじ!」
ダンテはディーヴァに任せることにし、戦闘に専念することにした。