mission 17:graduation and work ~将来の夢~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、気を取り直して。
この休み中に次のステップについてを決めておかなくてはいけない。
ある意味勉強よりも強敵。
当面の間のディーヴァのラスボス、といったところか。
今、ディーヴァは人生の岐路に立たされている。
この選択ひとつで色々変わるだろう、良い方に転ぶも悪い方に転ぶも自分次第。
進学するか、アルバイトか。
それとも真っ先にお嫁さんになるか。
何か夢があるなら、ダンテと一度別れる、なんていう選択もないわけではない。
将来のことを考えると、ぐらぐらと気持ちが揺れる。
ディーヴァは無言のまま、深く深く本気で考えてみた。
自分は何がしたいか、何ができるのか。
目を閉じて夢を語っていた小さな頃まで思い出を遡るが、何も見えてこない。
夢、なんてほぼ考えてないに等しい。
家族が生きてたあの頃、自分は何になりたがっていたっけ?
そのまま大学生に?
歌を歌うお仕事でもしたかった?
美味しいお菓子を作るパティシエ?
誰かを癒すために看護師?
何かを教える側の学校の先生?
せっかく日本語を少しずつ覚えてきているし、通訳?
それとも、誰かのお嫁さんだろうか?
ただ、なんとなく漠然と大学に進もうかな、としか考えてなかった。
テーブルの上に置かれた進路についてを書き記す提出物。
ストロベリーサンデーを頬張り幸せそうなダンテとは正反対に、ディーヴァは深くため息をついていた。
「どうした、ディーヴァ」
「ん?んー…ダンテ、あたしね、何になればいいかわかんないの」
「は?もう天使になってるだろ?」
「違う違う、そうじゃなくて進路だよ。高校を卒業したあとのお話」
この際、ダンテに決めてもらうというのも手かもしれない。
自分で考えても、結局袋小路に迷い込むばかりだ。
「ダンテがきーめて!」
至極明るい言い方で、ダンテに飛び付き、ギューと抱き締めるディーヴァ。
最後の一口をスプーンを口に突っ込んだまま咽下し、ダンテは腕を組んでしばし考えこんた。
「ごっそーさん。
…はあ、ディーヴァ。自分の道は自分で決めろ。
お前がなりたいもの、やってみたいことを我慢する必要はないんだし、前に大学に行きたいって言ってたろ?ジョージ、なんとかってとこ。そこに行けばいいじゃねぇか」
ディーヴァは当初、高校卒業後に本当はジョージ・タウン大学に行きたがっていた。
出会った頃に軽く伝えただけなのに、ダンテは覚えていてくれたらしい、その事実に胸の内がほっこりする。
「覚えてたんだね…」
「もちろん、ディーヴァのことだからな」
そう言って撫でてくるダンテの大きな手を、ディーヴァは甘んじて受け入れた。
「いつかは一緒になりたいと思ってる。けど今すぐ悪魔の花嫁になれとは言わねぇよ」
「ぷっ…悪魔の花嫁って、自分で言っちゃう?」
「その通りだろ?」
「まあ、確かにそうだね」
クスクスひとしきり笑いあう。
「うん、もうちょい自分で考えてみるよ」
「そうそう。存分に思い悩め、それが今のディーヴァの課題であり仕事だ。
ただ、どうしても決まらなかったその時は…」
「その時は?」
ニヤリ、笑う。
抱きついてきていたディーヴァを、ダンテは反対に覆い被さる形で腕に閉じ込めた。
「恐ろしい悪魔に嫁入りだな!」
「まあこわい!」
この休み中に次のステップについてを決めておかなくてはいけない。
ある意味勉強よりも強敵。
当面の間のディーヴァのラスボス、といったところか。
今、ディーヴァは人生の岐路に立たされている。
この選択ひとつで色々変わるだろう、良い方に転ぶも悪い方に転ぶも自分次第。
進学するか、アルバイトか。
それとも真っ先にお嫁さんになるか。
何か夢があるなら、ダンテと一度別れる、なんていう選択もないわけではない。
将来のことを考えると、ぐらぐらと気持ちが揺れる。
ディーヴァは無言のまま、深く深く本気で考えてみた。
自分は何がしたいか、何ができるのか。
目を閉じて夢を語っていた小さな頃まで思い出を遡るが、何も見えてこない。
夢、なんてほぼ考えてないに等しい。
家族が生きてたあの頃、自分は何になりたがっていたっけ?
そのまま大学生に?
歌を歌うお仕事でもしたかった?
美味しいお菓子を作るパティシエ?
誰かを癒すために看護師?
何かを教える側の学校の先生?
せっかく日本語を少しずつ覚えてきているし、通訳?
それとも、誰かのお嫁さんだろうか?
ただ、なんとなく漠然と大学に進もうかな、としか考えてなかった。
テーブルの上に置かれた進路についてを書き記す提出物。
ストロベリーサンデーを頬張り幸せそうなダンテとは正反対に、ディーヴァは深くため息をついていた。
「どうした、ディーヴァ」
「ん?んー…ダンテ、あたしね、何になればいいかわかんないの」
「は?もう天使になってるだろ?」
「違う違う、そうじゃなくて進路だよ。高校を卒業したあとのお話」
この際、ダンテに決めてもらうというのも手かもしれない。
自分で考えても、結局袋小路に迷い込むばかりだ。
「ダンテがきーめて!」
至極明るい言い方で、ダンテに飛び付き、ギューと抱き締めるディーヴァ。
最後の一口をスプーンを口に突っ込んだまま咽下し、ダンテは腕を組んでしばし考えこんた。
「ごっそーさん。
…はあ、ディーヴァ。自分の道は自分で決めろ。
お前がなりたいもの、やってみたいことを我慢する必要はないんだし、前に大学に行きたいって言ってたろ?ジョージ、なんとかってとこ。そこに行けばいいじゃねぇか」
ディーヴァは当初、高校卒業後に本当はジョージ・タウン大学に行きたがっていた。
出会った頃に軽く伝えただけなのに、ダンテは覚えていてくれたらしい、その事実に胸の内がほっこりする。
「覚えてたんだね…」
「もちろん、ディーヴァのことだからな」
そう言って撫でてくるダンテの大きな手を、ディーヴァは甘んじて受け入れた。
「いつかは一緒になりたいと思ってる。けど今すぐ悪魔の花嫁になれとは言わねぇよ」
「ぷっ…悪魔の花嫁って、自分で言っちゃう?」
「その通りだろ?」
「まあ、確かにそうだね」
クスクスひとしきり笑いあう。
「うん、もうちょい自分で考えてみるよ」
「そうそう。存分に思い悩め、それが今のディーヴァの課題であり仕事だ。
ただ、どうしても決まらなかったその時は…」
「その時は?」
ニヤリ、笑う。
抱きついてきていたディーヴァを、ダンテは反対に覆い被さる形で腕に閉じ込めた。
「恐ろしい悪魔に嫁入りだな!」
「まあこわい!」