mission 16:shall we dance? ~シニアプロム~
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午後8時くらいから始まったプロム。
最初は静粛に厳かに、ワルツやタンゴを踊ったが、途中からジャンルはジャズ、ロック、ヒップホップなどへ移行し、みんながみんな、無礼講に踊り明かした。
そんなこんなで、時計の針はすでに午前0時を差している。
シンデレラがこの場にいたならばその魔法は解けているであろう、そんな時間。
普段のディーヴァならばとっくに寝ている時間なのだが、今夜ばかりはまだ起きていた。
それどころか、更にダンテと踊っている。
一体何曲踊っただろうか。
そろそろ足も腰も体力も限界で疲れもたまっているはずなのに、ディーヴァはいまだに笑顔だった。
以前しかたなく参加したプロムと違い、ものすごくヒールが高く合わない靴…なんてこともないからだろうか、足は軽やかなステップを踏み、いくらでも踊れた。
ダンスのパートナー、タキシード姿がよく似合っているダンテと見つめ合うと、自分がまるで王子様に見初められた姫にでもなった気分だ。
胸を満たすときめきが止まらない。
一方、ダンテも同じことを考えていた。
ドレスに身を包むディーヴァの吸い込まれそうなエメラルドの瞳を見つめていると、自分が目の前の姫と結ばれる運命を持つ一国の王子にでもなったかのような錯覚を覚える。
この太陽のような娘の笑顔が決して翳ることのないように、これからもずっと守り続けたい。
自分だけに、一身に笑顔を向けていて欲しい。
胸を満たすのは、あふれるディーヴァへの愛と想い。
「ディーヴァ、愛してる」
ダンテは踊りながら、男性特有の掠れ気味な声でディーヴァの耳に囁く。
この音楽と喧騒の中では聞こえないかもしれないが、それでいい。
「ダンテ、今なんて?」
「気にするな。それより、また回るからしっかり手を掴んでろ、よっ!」
「うん!」
くるくると回り、踊る様は2つの薔薇が寄り添いあって華やかに鮮やかに、美しく咲いているようだった。
時間にして、思い思いが存分にダンスを楽しんだあと。
投票によってキングとクイーンを決めるイベントが催された。
2年前には、飛び入り参加のダンテ、白い百合のような清楚なディーヴァが選ばれ、ダンテが周りの男性陣に『ディーヴァはオレの』という宣言をしたのがいい思い出だ。
恥ずかしくもあり、同時に嬉しくもある。
そして、今回も狙いすましたかのように、ダンテとディーヴァに再びその頂きは与えられた。
確かにダンテはディーヴァに、ディーヴァはダンテに入れていたことも理由のひとつにはなろう。
げんに、二番手との票数は僅差である。
だが、ダンテとディーヴァは開催者側に揃って辞退を申し出てしまった。
せっかくの思い出になるため、友人達はもったいないと口を揃えたが、心は変わらない。
「ディーヴァにはオレだけの姫、クイーンでいてほしいからな」
「あたしも同じだよ。ダンテにはあたしの王子様…キングでいてほしいの」
指をしっかりと絡ませ、2人は友人達に微笑んでみせた。
最初は静粛に厳かに、ワルツやタンゴを踊ったが、途中からジャンルはジャズ、ロック、ヒップホップなどへ移行し、みんながみんな、無礼講に踊り明かした。
そんなこんなで、時計の針はすでに午前0時を差している。
シンデレラがこの場にいたならばその魔法は解けているであろう、そんな時間。
普段のディーヴァならばとっくに寝ている時間なのだが、今夜ばかりはまだ起きていた。
それどころか、更にダンテと踊っている。
一体何曲踊っただろうか。
そろそろ足も腰も体力も限界で疲れもたまっているはずなのに、ディーヴァはいまだに笑顔だった。
以前しかたなく参加したプロムと違い、ものすごくヒールが高く合わない靴…なんてこともないからだろうか、足は軽やかなステップを踏み、いくらでも踊れた。
ダンスのパートナー、タキシード姿がよく似合っているダンテと見つめ合うと、自分がまるで王子様に見初められた姫にでもなった気分だ。
胸を満たすときめきが止まらない。
一方、ダンテも同じことを考えていた。
ドレスに身を包むディーヴァの吸い込まれそうなエメラルドの瞳を見つめていると、自分が目の前の姫と結ばれる運命を持つ一国の王子にでもなったかのような錯覚を覚える。
この太陽のような娘の笑顔が決して翳ることのないように、これからもずっと守り続けたい。
自分だけに、一身に笑顔を向けていて欲しい。
胸を満たすのは、あふれるディーヴァへの愛と想い。
「ディーヴァ、愛してる」
ダンテは踊りながら、男性特有の掠れ気味な声でディーヴァの耳に囁く。
この音楽と喧騒の中では聞こえないかもしれないが、それでいい。
「ダンテ、今なんて?」
「気にするな。それより、また回るからしっかり手を掴んでろ、よっ!」
「うん!」
くるくると回り、踊る様は2つの薔薇が寄り添いあって華やかに鮮やかに、美しく咲いているようだった。
時間にして、思い思いが存分にダンスを楽しんだあと。
投票によってキングとクイーンを決めるイベントが催された。
2年前には、飛び入り参加のダンテ、白い百合のような清楚なディーヴァが選ばれ、ダンテが周りの男性陣に『ディーヴァはオレの』という宣言をしたのがいい思い出だ。
恥ずかしくもあり、同時に嬉しくもある。
そして、今回も狙いすましたかのように、ダンテとディーヴァに再びその頂きは与えられた。
確かにダンテはディーヴァに、ディーヴァはダンテに入れていたことも理由のひとつにはなろう。
げんに、二番手との票数は僅差である。
だが、ダンテとディーヴァは開催者側に揃って辞退を申し出てしまった。
せっかくの思い出になるため、友人達はもったいないと口を揃えたが、心は変わらない。
「ディーヴァにはオレだけの姫、クイーンでいてほしいからな」
「あたしも同じだよ。ダンテにはあたしの王子様…キングでいてほしいの」
指をしっかりと絡ませ、2人は友人達に微笑んでみせた。
