mission 1:prayer and voluntary ~心の回復~
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食事の後、ディーヴァは苦手教科なのか、数学の教科書を眉間に皺を寄せながら読んでいた。
そんなディーヴァを応援すべく、ダンテは邪魔をしないようソファではなく事務机の椅子に腰をかけてゆったりしていた。
「ダンテ、ここ」
「ん?」
しかし、ソファで教科書の文字列を追っていたはずのディーヴァからお呼びがかかった。
見ればいつのまにやら教科書は閉じられ、その手が叩くのは膝の上。
「ディーヴァ?勉強はどうした」
「もういいの。どうせ先生とかに聞かなきゃわかんないし」
「分かんないのかよ。…で、膝がどうかしたのか?」
立ち止まったままのダンテに再び、ぽんぽんと自分の膝を叩くことでひ・ざ・ま・く・ら、と示す。
ディーヴァは微笑んでいた。
自分も微笑みを返したダンテはディーヴァの元へ進み、嬉々としてそのやわらかな太ももに頭を乗せる。
ディーヴァはダンテの髪を時折梳きながら、ゆっくり優しく撫で続けた。
「あたし…ダンテが望むことを何でもしてあげるから。頼みたいことあったら遠慮なく言って、ね?」
「…ん。サンキューな、ディーヴァ」
ディーヴァの慈しみにあふれたエメラルドグリーンの瞳を見つめ、ダンテは続けた。
「けどもう大丈夫だ、心配かけて悪かったな。
お前は明日からはちゃんと学校に行け。…学校のこと心配してるんだろ?」
これ以上はディーヴァに学校を休ませられない。
ディーヴァの、学校をどうしても卒業したいという願望を、ここであきらめさせるのだけはどうしても避けたい。
「そうだけど…ダンテ、本当に大丈夫?」
「ああ。迷惑もかけちまったみたいでホント、悪い」
「迷惑なんてそんなこと…」
ディーヴァの膝の上に寝ころんだままのダンテが、スッと真上に腕を伸ばす。
それはディーヴァの背中をなぞるようにゆっくりと上がり、その動きに従いディーヴァの頭をダンテの近くへと下がらせる。
そのまま至近距離まで近づいたディーヴァの頭の後ろへと手を回し、ダンテは自分の顔へ引き寄せた。
重なるダンテとディーヴァの顔。
「ン…」
「…はぁ、…」
愛を確かめるようにリップノイズを響かせて、ダンテは顔を放した。
「ディーヴァがこうやってオレの愛に答えてくれる。…オレの為に笑ってくれる。
それだけで何も望むものなんてないさ」
ダンテは今度こそ、本当の笑みを、やわらかな笑みを浮かべていた。
結局、本日も休んでしまったので学校に行けたのは事件があった日から4日後ということになる。
3日も休んでしまったとはいえ、逆に言えば3日で普段の生活ができる状態にしたディーヴァに、盛大な拍手を贈ってやりたいダンテだった。
●あとがき
ダンテ浮上!のまき。
そんなディーヴァを応援すべく、ダンテは邪魔をしないようソファではなく事務机の椅子に腰をかけてゆったりしていた。
「ダンテ、ここ」
「ん?」
しかし、ソファで教科書の文字列を追っていたはずのディーヴァからお呼びがかかった。
見ればいつのまにやら教科書は閉じられ、その手が叩くのは膝の上。
「ディーヴァ?勉強はどうした」
「もういいの。どうせ先生とかに聞かなきゃわかんないし」
「分かんないのかよ。…で、膝がどうかしたのか?」
立ち止まったままのダンテに再び、ぽんぽんと自分の膝を叩くことでひ・ざ・ま・く・ら、と示す。
ディーヴァは微笑んでいた。
自分も微笑みを返したダンテはディーヴァの元へ進み、嬉々としてそのやわらかな太ももに頭を乗せる。
ディーヴァはダンテの髪を時折梳きながら、ゆっくり優しく撫で続けた。
「あたし…ダンテが望むことを何でもしてあげるから。頼みたいことあったら遠慮なく言って、ね?」
「…ん。サンキューな、ディーヴァ」
ディーヴァの慈しみにあふれたエメラルドグリーンの瞳を見つめ、ダンテは続けた。
「けどもう大丈夫だ、心配かけて悪かったな。
お前は明日からはちゃんと学校に行け。…学校のこと心配してるんだろ?」
これ以上はディーヴァに学校を休ませられない。
ディーヴァの、学校をどうしても卒業したいという願望を、ここであきらめさせるのだけはどうしても避けたい。
「そうだけど…ダンテ、本当に大丈夫?」
「ああ。迷惑もかけちまったみたいでホント、悪い」
「迷惑なんてそんなこと…」
ディーヴァの膝の上に寝ころんだままのダンテが、スッと真上に腕を伸ばす。
それはディーヴァの背中をなぞるようにゆっくりと上がり、その動きに従いディーヴァの頭をダンテの近くへと下がらせる。
そのまま至近距離まで近づいたディーヴァの頭の後ろへと手を回し、ダンテは自分の顔へ引き寄せた。
重なるダンテとディーヴァの顔。
「ン…」
「…はぁ、…」
愛を確かめるようにリップノイズを響かせて、ダンテは顔を放した。
「ディーヴァがこうやってオレの愛に答えてくれる。…オレの為に笑ってくれる。
それだけで何も望むものなんてないさ」
ダンテは今度こそ、本当の笑みを、やわらかな笑みを浮かべていた。
結局、本日も休んでしまったので学校に行けたのは事件があった日から4日後ということになる。
3日も休んでしまったとはいえ、逆に言えば3日で普段の生活ができる状態にしたディーヴァに、盛大な拍手を贈ってやりたいダンテだった。
●あとがき
ダンテ浮上!のまき。