mission 16:shall we dance? ~シニアプロム~
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必要であろうお金がたんまり集まった頃。
ダンテはここに来てようやく、肝心要である『衣装』についてとりかかりだした。
プロムとは、至極フォーマルなパーティーである。
となれば、当然ドレスコードはかなりしっかりあるのだ。
二年前ならつゆしらず、今回はディーヴァも主役側。
カジュアルな格好は絶対に許されないだろうし、お断りされてしまう。
ちょっとしたドレスじゃ無理だ。
「なあ、ディーヴァ。お前のドレスは買うとして…、オレも礼服は持ってねぇがどうすればいい」
何やら忙しそうなディーヴァに、ちょいと聞いてみた。
だが、シレッと返されてしまった、ちょっとさみしい。
「そんなの決まってるでしょ?ダンテもタキシード着なくちゃだめなんだから買わないとだよ」
「前行った時はどうなんだ?オレはタキシード着てなかったが、キングに選ばれたぞ」
「前は前、今は今!この話はもうおしまい!」
あれあれあれ?
なんだかディーヴァより自分の方がプロムに乗り気な感じが見受けられる。
ディーヴァ本人はプロムよりも目の前の課題……テスト勉強のようだ、そちらに熱中している。
それもそうか。
プロムは卒業時に開かれるわけであり、卒業できなければ参加は無理だ。
そして卒業のためには、前にディーヴァが言っていたテストに合格しなくてはならない。
去年からの猛勉強のおかげか、合格は確実だとの話を本人からも聞いたし、学校からも太鼓判を押されてはいるが、念には念を入れているのだろう。
「はあ…」
シレッと返されてさみしそうなダンテを視界に入れ、ディーヴァはため息と共に勉強道具一式を一時的に閉じた。
「前は選べなかったから、今回は自分が着たいやつ選ぶよ」
ダンテの脇にたくさん積まれたカタログを一冊手に取り、勉強道具の代わりにと、冊子を開くディーヴァ。
以前は、相手の男から純白のドレスを贈られてしまったため、自分の着たいものは選択不可だった。
それが今でも心残りだったため、今回のドレス選びには興味が皆無ではなかったのだ。
と。
ダンテは1人でサクサク選ぼうとするディーヴァの手を遮り、次のページを捲るのを阻止した。
「待てディーヴァ」
「へ?」
「ドレスは1人で選びたかったんだろうけどな、その…オレにも一緒に選ばせてくれないか?」
「!!……いいよ。ダンテのタキシードも選ばないとだしね」
ディーヴァは2人で掛けられるソファーの方へ移動し、嬉しそうにダンテとカタログを見だした。
あれでもない、これでもないと吟味しながらたくさんのデザイン、色とりどりの衣装について話し合う。
ダンテもディーヴァも楽しそうにお互いの着たいものを選んだ。
「でも一緒に選ぶと、お披露目の瞬間のサプライズ的なお楽しみが減っちゃうね」
「いいんじゃねぇか?かわりに絶対に似合うヤツを選べる」
「ふふ、そうだね」
肩を並べあれでもない、これでもないと話し合ったおかげか、2人が着るのは、とあるドレスとタキシードに決まった。
ダンテはここに来てようやく、肝心要である『衣装』についてとりかかりだした。
プロムとは、至極フォーマルなパーティーである。
となれば、当然ドレスコードはかなりしっかりあるのだ。
二年前ならつゆしらず、今回はディーヴァも主役側。
カジュアルな格好は絶対に許されないだろうし、お断りされてしまう。
ちょっとしたドレスじゃ無理だ。
「なあ、ディーヴァ。お前のドレスは買うとして…、オレも礼服は持ってねぇがどうすればいい」
何やら忙しそうなディーヴァに、ちょいと聞いてみた。
だが、シレッと返されてしまった、ちょっとさみしい。
「そんなの決まってるでしょ?ダンテもタキシード着なくちゃだめなんだから買わないとだよ」
「前行った時はどうなんだ?オレはタキシード着てなかったが、キングに選ばれたぞ」
「前は前、今は今!この話はもうおしまい!」
あれあれあれ?
なんだかディーヴァより自分の方がプロムに乗り気な感じが見受けられる。
ディーヴァ本人はプロムよりも目の前の課題……テスト勉強のようだ、そちらに熱中している。
それもそうか。
プロムは卒業時に開かれるわけであり、卒業できなければ参加は無理だ。
そして卒業のためには、前にディーヴァが言っていたテストに合格しなくてはならない。
去年からの猛勉強のおかげか、合格は確実だとの話を本人からも聞いたし、学校からも太鼓判を押されてはいるが、念には念を入れているのだろう。
「はあ…」
シレッと返されてさみしそうなダンテを視界に入れ、ディーヴァはため息と共に勉強道具一式を一時的に閉じた。
「前は選べなかったから、今回は自分が着たいやつ選ぶよ」
ダンテの脇にたくさん積まれたカタログを一冊手に取り、勉強道具の代わりにと、冊子を開くディーヴァ。
以前は、相手の男から純白のドレスを贈られてしまったため、自分の着たいものは選択不可だった。
それが今でも心残りだったため、今回のドレス選びには興味が皆無ではなかったのだ。
と。
ダンテは1人でサクサク選ぼうとするディーヴァの手を遮り、次のページを捲るのを阻止した。
「待てディーヴァ」
「へ?」
「ドレスは1人で選びたかったんだろうけどな、その…オレにも一緒に選ばせてくれないか?」
「!!……いいよ。ダンテのタキシードも選ばないとだしね」
ディーヴァは2人で掛けられるソファーの方へ移動し、嬉しそうにダンテとカタログを見だした。
あれでもない、これでもないと吟味しながらたくさんのデザイン、色とりどりの衣装について話し合う。
ダンテもディーヴァも楽しそうにお互いの着たいものを選んだ。
「でも一緒に選ぶと、お披露目の瞬間のサプライズ的なお楽しみが減っちゃうね」
「いいんじゃねぇか?かわりに絶対に似合うヤツを選べる」
「ふふ、そうだね」
肩を並べあれでもない、これでもないと話し合ったおかげか、2人が着るのは、とあるドレスとタキシードに決まった。