mission 16:shall we dance? ~シニアプロム~
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定刻通り帰宅したディーヴァを腕の中に迎え入れ、ダンテはしばしその温もりを堪能する。
会えない時間が愛育てるとはよく言ったもので、寂しさからどうしてもハグの時間が長くなる。
これはもはや、日課だ。
ただいまとおかえりのハグをかわし合う中、ダンテはどうにもこうにも気になっていることを、当たり障りのない聞き方で聞くことにした。
当たり障りのない聞き方なのは、ダンテがその場にいたことがばれないように。
その内容はもちろん、先刻こっそり覗き見したディーヴァと男子生徒についてだ。
ディーヴァは普段、挨拶や本当に用事のあるときぐらいしか男子生徒と会話しないらしい。
本人いわく、同じ学年、同じ教室の生徒でもよくわからない人とは怖くてしゃべる気にならないのだそう。
となると、ディーヴァはいったい何を話していたのだろう?
非常に気になるところ。
「なあ、ディーヴァ」
「んー?なぁにー、ダンテー」
ところ変わってソファーの上。
ディーヴァは疲れを癒すように、ダンテは会えない時間を取り戻すように、寄り添いあって夕飯の支度を始めるまでの休憩をしている。
ダンテが緩やかに髪を撫でてくれるのを、目を閉じて微睡むように受け入れるディーヴァは間延びして答えた。
「今日は学校どうだった?」
その言葉に目をぱちくりと見開いて、頭上のダンテを見る。
「え゙。ダンテが親みたいなこと聞いてる!なんか変!!どーしちゃったの!?」
おかしい!おかしい!と慌てるディーヴァに、ダンテは心外だとばかりにため息を吐いた。
「あのな……。オレ、一応お前の保護者なんだけど?」
「…あ、そういえばそうだった。…んーと、今日の学校…特になんにもなかったけど」
なんだ、ただの会話か。
話し方を聞く限りでは本当に何も気にしてないし、何も隠してもいないようだ。
嫌な予感がしたあの男子生徒との会話は、ダンテの杞憂に過ぎなかったか。
そういえば、自分との度重なるスキンシップで多少なりとはいえ、男子生徒との会話が可能とも言っていた気がする。
「そうか、ならいい」
「なんでそんなこと聞いたの?」
「いや、他意はないんだ。なんとなく、な」
しかし…。
何か、気になる、ひっかかる。
嫌な予感と言うか、胸の内を不安がよぎる。
ダンテはなんとなく、と返しながらも、あと一回二回くらいは学校でのディーヴァの様子を見に行くと決めた。
もとより、普段も気が向くと覗き見をするようになってきていたことであるし。
…ダンテ、覗き見は犯罪の一種だぞ。
そして、ダンテは決めた通りさらに2日間にわたり、ディーヴァの様子を観察…いや、監視していた。
ここまで来ると覗き犯を通り越して立派なストーカーな気がする。
案の定ディーヴァがひとりになったり、ディーヴァの手が空くと、男子生徒がちょっかいを出してきていた。
毎日、毎時間色んな男が、だ。
距離がありすぎるため、会話まで聞こえないのがもどかしくてたまらない。
ダンテは悔しい思いをしていた。
会えない時間が愛育てるとはよく言ったもので、寂しさからどうしてもハグの時間が長くなる。
これはもはや、日課だ。
ただいまとおかえりのハグをかわし合う中、ダンテはどうにもこうにも気になっていることを、当たり障りのない聞き方で聞くことにした。
当たり障りのない聞き方なのは、ダンテがその場にいたことがばれないように。
その内容はもちろん、先刻こっそり覗き見したディーヴァと男子生徒についてだ。
ディーヴァは普段、挨拶や本当に用事のあるときぐらいしか男子生徒と会話しないらしい。
本人いわく、同じ学年、同じ教室の生徒でもよくわからない人とは怖くてしゃべる気にならないのだそう。
となると、ディーヴァはいったい何を話していたのだろう?
非常に気になるところ。
「なあ、ディーヴァ」
「んー?なぁにー、ダンテー」
ところ変わってソファーの上。
ディーヴァは疲れを癒すように、ダンテは会えない時間を取り戻すように、寄り添いあって夕飯の支度を始めるまでの休憩をしている。
ダンテが緩やかに髪を撫でてくれるのを、目を閉じて微睡むように受け入れるディーヴァは間延びして答えた。
「今日は学校どうだった?」
その言葉に目をぱちくりと見開いて、頭上のダンテを見る。
「え゙。ダンテが親みたいなこと聞いてる!なんか変!!どーしちゃったの!?」
おかしい!おかしい!と慌てるディーヴァに、ダンテは心外だとばかりにため息を吐いた。
「あのな……。オレ、一応お前の保護者なんだけど?」
「…あ、そういえばそうだった。…んーと、今日の学校…特になんにもなかったけど」
なんだ、ただの会話か。
話し方を聞く限りでは本当に何も気にしてないし、何も隠してもいないようだ。
嫌な予感がしたあの男子生徒との会話は、ダンテの杞憂に過ぎなかったか。
そういえば、自分との度重なるスキンシップで多少なりとはいえ、男子生徒との会話が可能とも言っていた気がする。
「そうか、ならいい」
「なんでそんなこと聞いたの?」
「いや、他意はないんだ。なんとなく、な」
しかし…。
何か、気になる、ひっかかる。
嫌な予感と言うか、胸の内を不安がよぎる。
ダンテはなんとなく、と返しながらも、あと一回二回くらいは学校でのディーヴァの様子を見に行くと決めた。
もとより、普段も気が向くと覗き見をするようになってきていたことであるし。
…ダンテ、覗き見は犯罪の一種だぞ。
そして、ダンテは決めた通りさらに2日間にわたり、ディーヴァの様子を観察…いや、監視していた。
ここまで来ると覗き犯を通り越して立派なストーカーな気がする。
案の定ディーヴァがひとりになったり、ディーヴァの手が空くと、男子生徒がちょっかいを出してきていた。
毎日、毎時間色んな男が、だ。
距離がありすぎるため、会話まで聞こえないのがもどかしくてたまらない。
ダンテは悔しい思いをしていた。