mission 16:shall we dance? ~シニアプロム~
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年が明けて少したった頃。
なんだか嫌な予感がする。
悪魔とは無縁な、けれどそのままにしておくことは危険だろう、嫌な予感がする。
そう思ったダンテは、単身、ディーヴァの学舎たるセント・エデン・クロスハイスクールへと再びやってきた。
「愛しのディーヴァは…っと、ああ、あそこか」
忍び込みの際の定位置、屋上に飛び出た欄干からのディーヴァの覗き見。
かなりの距離があるというのに双眼鏡も何も持っていないが、裸眼のままでもダンテには丸わかり。
半魔ってすげー。
表から堂々と入らず、何故このような位置から見ているのか。
高校の制服こそ保持しているが、もはやダンテはディーヴァの高校の生徒ではない。
勝手に上がり込むことはできないし、何よりディーヴァに叱られてしまいそうだからだ。
他の人間にも怒られるかもしれないが、ダンテはディーヴァに叱られることこそがもっとも恐ろしい。
今の時間は午後四時過ぎ、放課後くらいだろうか。
ディーヴァはホームの教室にいた。
今日のディーヴァは両サイドで結ばれた赤いリボンを揺らしていてとてもかわいい。
そんなディーヴァは窓辺で友人と共に楽しげに会話しつつ、何やら飲んでいる。
パッケージの文字までは見えないが多分、ディーヴァの好きなリンゴジュース。
ストローをはむはむと唇で潰しながら飲んでいることまで鮮明に見えてしまうのは、きっとダンテの愛ゆえか。
「嗚呼、そのストローになりたいぜ」
こんなところに来てまでこの発言。
ダンテの脳内はもう色々と手遅れかもしれない。
「おっと、いけねぇ!」
うっとりトリップしていた思考を頭を振って引き戻し、再びディーヴァの様子を見る。
見ていると数人の男子生徒がディーヴァに近づいてきたのが見えた。
やはり、嫌な予感の正体はこれか!
自分のうかがい知らぬところでディーヴァが不埒な輩に声をかけられる、という許せぬ行為のことを本能で察知していたのだ。
どこまで過保護で心配症なのだ、ダンテよ…。
唇を噛み締め、ダンテは見守るように見続けた。
その会話までは聞こえないが、男子生徒達はディーヴァ達の逃げ道を塞ぐように、立ちはだかり何かを話し込んでいるようだ。
ディーヴァ達、と言いつつ、その狙いはここからでもよくわかる、ディーヴァだ。
男子生徒から絡まれているディーヴァは困り顔でいるようだった。
「てめぇらオレのディーヴァに何を言い寄ってんだよ…。迷惑そうにしてんじゃねーか」
その場にいけないのがもどかしい、と唸るダンテ。
と、友人が半ば突き飛ばすかのようにして男子生徒達を追い払った。
友人、ナーイス!
小さくガッツポーズすると、友人…多分サラだろう…に、感謝の念を送るダンテだった。
そしてそのあとは、ほぼ放課後だったため、すぐ帰った。
何度も言うが、学校にいるところをディーヴァに見つかるわけにはいかない。
なんだか嫌な予感がする。
悪魔とは無縁な、けれどそのままにしておくことは危険だろう、嫌な予感がする。
そう思ったダンテは、単身、ディーヴァの学舎たるセント・エデン・クロスハイスクールへと再びやってきた。
「愛しのディーヴァは…っと、ああ、あそこか」
忍び込みの際の定位置、屋上に飛び出た欄干からのディーヴァの覗き見。
かなりの距離があるというのに双眼鏡も何も持っていないが、裸眼のままでもダンテには丸わかり。
半魔ってすげー。
表から堂々と入らず、何故このような位置から見ているのか。
高校の制服こそ保持しているが、もはやダンテはディーヴァの高校の生徒ではない。
勝手に上がり込むことはできないし、何よりディーヴァに叱られてしまいそうだからだ。
他の人間にも怒られるかもしれないが、ダンテはディーヴァに叱られることこそがもっとも恐ろしい。
今の時間は午後四時過ぎ、放課後くらいだろうか。
ディーヴァはホームの教室にいた。
今日のディーヴァは両サイドで結ばれた赤いリボンを揺らしていてとてもかわいい。
そんなディーヴァは窓辺で友人と共に楽しげに会話しつつ、何やら飲んでいる。
パッケージの文字までは見えないが多分、ディーヴァの好きなリンゴジュース。
ストローをはむはむと唇で潰しながら飲んでいることまで鮮明に見えてしまうのは、きっとダンテの愛ゆえか。
「嗚呼、そのストローになりたいぜ」
こんなところに来てまでこの発言。
ダンテの脳内はもう色々と手遅れかもしれない。
「おっと、いけねぇ!」
うっとりトリップしていた思考を頭を振って引き戻し、再びディーヴァの様子を見る。
見ていると数人の男子生徒がディーヴァに近づいてきたのが見えた。
やはり、嫌な予感の正体はこれか!
自分のうかがい知らぬところでディーヴァが不埒な輩に声をかけられる、という許せぬ行為のことを本能で察知していたのだ。
どこまで過保護で心配症なのだ、ダンテよ…。
唇を噛み締め、ダンテは見守るように見続けた。
その会話までは聞こえないが、男子生徒達はディーヴァ達の逃げ道を塞ぐように、立ちはだかり何かを話し込んでいるようだ。
ディーヴァ達、と言いつつ、その狙いはここからでもよくわかる、ディーヴァだ。
男子生徒から絡まれているディーヴァは困り顔でいるようだった。
「てめぇらオレのディーヴァに何を言い寄ってんだよ…。迷惑そうにしてんじゃねーか」
その場にいけないのがもどかしい、と唸るダンテ。
と、友人が半ば突き飛ばすかのようにして男子生徒達を追い払った。
友人、ナーイス!
小さくガッツポーズすると、友人…多分サラだろう…に、感謝の念を送るダンテだった。
そしてそのあとは、ほぼ放課後だったため、すぐ帰った。
何度も言うが、学校にいるところをディーヴァに見つかるわけにはいかない。